タルムードから学ぶお金の話13 「道に迷ったお姫様」は失敗から学ぶことの大切さを教えてくれる話

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タルムードから学ぶお金の話13 「道に迷ったお姫様」は失敗から学ぶことの大切さを教えてくれる話

今回は『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』より、「道に迷ったお姫様」の話を紹介します。

今回の話は短いですが、この話から学べることはしっかりと存在します。

お姫様の他には老婆が出て来ます。

老婆が言った言葉に注目してほしいと思います。

「道に迷ったお姫様」の話の内容

ある国のお姫様が森の中で迷ってしまいました。

どの道に行っても行き止まりで、何日もの間、森から出られませんでした。

すると森の奥で老婆に出会います。

お姫様は老婆にもりの出口を訪ねますが、老婆は40年迷っていること、そして、「教えられることはどの道を進むと森から出られないかということだけ」だと答えました。

お姫様は森に入るべきではなかったかと聞かれたらそうではないと思う

この話を聞いて「そもそもお姫様が森に入ったことが間違いなのでは?」と思う方もいるでしょう。

「キツネと葡萄畑」の話のように罠ではないかと。

しかし、「道に迷ったお姫様」の話の教訓はそこにはありません。

もし森の中に入らなければ迷うという体験が出来ていないわけです。

城の中でぬくぬくと育っただけでは外界を知らないお姫様になってしまいます。

だから、お姫様が森の中に入ったことは間違いではありません。

お姫様がやるべきことは出口を探すことですが、この行為は何かに似ていないでしょうか?

失敗を繰り返して正しい道を見つける

人はみな人生という名の迷路の中で生きています。

迷路の中で一歩も動かない人、出口を懸命に探す人と様々な人がいます。

そして、たまに運よく一発で出口に到達する人もいますが、そんな人は稀であり、真似できるものではありません。

多くの人は行き止まりに行き着きながら出口を探すことになります。

これはお姫様や老婆が迷って森の外に出られない状況に似ています。

貴方がお姫様だったら老婆が「どの道を進むと出られないことだけしか教えられない」と言った時、どう答えるでしょうか?

「じゃあいいです」と答えるようであれば、あなたは老婆と同じ状態の人か、森を出るのをあきらめる人になってしまいます。

「どの道が出られないかの情報でもいいので教えてください」と教えを乞うと、老婆がどの道が出られないかを教えてくれたでしょう。


道に迷ったお姫様の話では老婆が「どの道を進むと森から出られないかということだけ教えられる」という内容の言葉で話は終わっています。

この後はどうするべきか、読み手、聞き手に考えさせる話になっています。

そしてどうすればよいのか、正しい答えを出せると初めてこの話の内容を活かせるのです。

考えるためのヒントを書いてしまいましたが、自分なりの答えを考えて欲しいと思います。

人生は失敗から学ぶ

お姫様がこの話でやってしまった失敗は2つあります。

1つめは迷いやすい森ということを事前に知っておかなかったこと。

2つめは森の中で道を進んで行き止まりに着くことを繰り返したこと。

まず、最初の失敗はここでは置いておきます。

2つ目の失敗ですが、この行動はトライ&エラーです。

トライ&エラーを繰り返すことで進んではいけない道を1つずつ把握していく。

老婆から教えてもらうというのも重要な選択肢で、教えてもらうことで進んではいけない道をいくつも知った状態で道を得選ぶことが出来ます。

なので、失敗した人の話というのはかなり重要であり、どんなことをすれば失敗するかを知っておくことで、物事を有利に進められるようになるのです。

もし老婆が出口を知っている人で出口を教えてくれて実際に森の外に出られたときは、その時はハッピーかもしれません。

しかし、また同じ森に入ると同じように迷ってしまうことでしょう。

出口を探そうとしても森の中が同じであるとは限りません。

以前と状況が違えば前回聞いた出口の情報は役に立たないことになります。

その結果、森の中で迷い続けることになるわけです。

ですので、成功した話は一見役に立ちそうではありますが、自分が同じことをやって再現できるかと言うと、そうではありません。

状況が違えば時期も違う。

そんな状態で成功者と同じことをしようとしてもそれはただの真似事であり、なぜ成功できたかをきちんと理解できていないので、同じことをやっても成功を再現できないでしょう。

それよりも何をしたら失敗するか、その失敗に対してどう向き合ってきたのかという話の方がよほど役に立ちます。


「失敗は成功のもと」ということわざがありますが、これは正しい。

失敗したことに対して責めたり非難したりする人がいますが、この行動は誤りです。

失敗したことに対して、責め立てられると失敗を怖がるようになります。

この事が非常に良くないことで、チャレンジするのを怖がるようになります。

結果としてチャレンジしなくなり新しい道を進まず、成長のあまりない無難な道を歩き続けることになります。

そして平凡な人生で一生を終えてしまう。

心もお金も豊かではなく、ただの人並みの人生で終わってしまう。

それで幸せであればいいのですが、そんな人生を送って後悔する人もいます。

なので、仕事で失敗できないのであれば、プライベートで何か挑戦して失敗してみる。

仕事で失敗するのが許されるのであればやり方をいろいろと試し、うまくいかなかった場合は自分の行動を振り返り、フィードバックを得ながら自分なりのやり方を見つける。


自分や他人の命に関わる失敗でなければ失敗は許される

自分はそう思っているので、果敢に挑戦をしていくようにしています。

ただし、失敗していいからと言って怠慢による失敗や同じ失敗を繰り返してはいけません。

これらの失敗は人生の役に立たない失敗ですので・・・。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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