自分は全くのダメ人間だ。
そう思う人がたまにいます。
自分自身も勉強以外は全くダメで、勉強以外は何をやってもビリに近い成績を出すような人でした。
しかし、勉強が出来ることは良く考えれば長所だし、全くダメだと思っていた他の部分も歳を取るにつれ徐々に成長していき、長所と呼べる部分も出てきました。
なので、自分は全くのダメ人間だと決めつけるのはあまり良くありません。
全くダメな人だと自分のことを思っていても、よく自分自身と向き合うと長所と呼べるようなものが見つかるものなのです。
だから、誰にでも長所がある。
自分なりの長所を見つければ、自分の長所を活かすことで仕事の結果を出すことが出来、自分の人生も生きやすくなりますし、自分らしい生き方が出来るようになります。
長所とは何か?
まず、長所とは何でしょうか?
長所というのは、得意な事だったり、人よりも優れていることだったりするものです。
これをやるとほかの人よりも結果が出やすい。
これをやると楽しく、しかもいいものが出来る。
そんな結果が出て分かりやすいものから、「継続力があり勉強が得意である」という自分の成長性に関係するものや、困っている人を見ると放っておけないといった人柄に関するものまで、色々なものが長所として挙げられます。
人と話すのが苦手でも文章で分かりやすく伝える能力があれば、コミュニケーション能力が劣っていると判断されませんし、その能力を活かして文章を書いてお金を稼ぐことも出来るわけです。
継続的に成長する人は珍しく、たいていの人は社会人になってからプライベートで自分の成長につながるような何かをやろうとしても長続きしないか、途中でやめてしまうため、継続的に成長できるというのはかなり貴重な能力になります。
このように一言で長所と言っても、人によってさまざまであり、しかも幅広く長所と呼べるものがあります。
なので、長所を探すというのは実は難しいようで、自分としっかり向き合っていればしっかりと見つかるものなのです。
どうやって長所を探すか?
では、どうすれば長所は見つかるのでしょうか?
運動がダメ、勉強もダメ、仕事もダメ・・・そんな感じだとなかなか長所を見つけられなかったりするかもしれません。
長所は欠点を探していくような減点方式で自分を見てしまうとなかなか見つけられないものです。
なので、加点方式で見ていきましょう。
どんなことが好きか、どんなことをすると自分が満足感や達成感を得られるかを手掛かりに見つけていくと、自分の長所を見つけやすくなります。
また、広い視点で自分を見つめ、高い所から街を見下ろすかのように自分の能力を全体から見てどこが光っているかを探し出すというのもいいでしょう。
何が出来ないかではなく何が出来るか?
何が劣っているかではなく、何が優れているか?
そういう視点で自分自身と向き合うことが重要です。
本当に何もできないような人はこの世の中に存在しません。
扶養する家族を持つ人は、女性を口説くことが出来たから家族を持てたわけですし、仕事で成果を上げることが出来る人は努力の面で長所があるか、もともとの才能の面で長所があるから仕事で成果を出すことが出来たのです。
もし自分がそうではなくても、自分が今の仕事や生活で何が出来るかをよく考えてみるといいでしょう。
また、自分の普段の日々の過ごし方や、相手に対する態度も大きなヒントとなります。
ここも振り返って、しっかりと自分と向き合いましょう。
今まで送ってきた人生全てが悪いことだらけだった。
そんな人はそう滅多にいるものではありません。
自分の人生を振り返ると何か人生でいいことが必ずあったはずです。
たとえば自分の場合、幼いころに3回命を落とすような危機があり、それを乗り越えてきた運の良さがありました。
また、自分の精神面が他の人よりも成長が遅かったため、わがままで自分のことしか考えられず、他の人に迷惑をかけまくったのに、それでも支えてくれたクラスメイトの存在がありました。
このような感じで、自分が全くダメだと思っていても、何かいいことはあったはずです。
両親が毒親でも、あなたを育ててくれたわけです。
もしあなたの人生に何もいいことがなければ、あなたは誰も信じず無気力な状態で生きているか、生きることを諦めて自分の命を絶っていることでしょう。
現状がそうでないとすれば、何かいいことがあったからあなたは生きているわけです。
今まで自分が経験したこと、その中にこれからの人生を歩んでいくために必要な要素が必ずあるはずです。
それを探すヒントとなるのが、自分の人生が良かったと思えることです。
人生で良かったと思ったことは、何かポジティブな気持ちになれたからそう思ったのだと思います。
ではそう思わせたものは一体何だったのでしょうか?
ここまで来るともう少しで長所を見つけられるはずです。
人生で良かったことを少し深く掘り下げて、考えてみましょう。
今まで生きて来られた人に共通する長所
今まで生きてこられた人に共通する長所があります。
それは運の良さです。
多くの人に支えられ、いろいろな困難があったのかもしれませんが、今まで生きて来られた。
これは運がいいからという理由以外にないと思います。
特に20年以上しっかりと体に何の不自由もなく生きた来られた人はかなり運がいいと思います。
上ばかりを見て自分が劣っていると思う人もいると思いますが、決してそうではありません。
本当に運が悪い人はあなたよりももっと困難な人生を送っています。
でも、そういう人の方が運が悪いと思わないこともあります。
命を取られるようなことがなく、体の自由が保障されている人生を生き続けられているのであれば、運がいいのです。
また、周りからの協力があって今までの人生を生きてきた方も少なくないでしょう。
人は一人では生きられません。
誰かの協力を得ながら育ち、誰かに支えられながら社会人生活を過ごし、誰かに支えられながら定年後の残りの人生を過ごします。
もしそういう人が一人もいないと考える方がいれば、周りが見えていないため自分の人生を運が悪いと思ってしまいます。
しかし、この誰かの協力や支えがあってこそ今の人生があるため、何となく今までの人生を過ごしているようであっても色々な縁があったわけです。
だから、今この時を普通に過ごしていられる人は運がいいと言えるのです。
自分自身と向き合って長所を見つけ出し、自分らしい人生を生きて行こう

自分の長所が分からないと、自分がどういう人生を送っていくべきか指針が立てにくいと思います。
多くの人の長所が運がいいということを先ほど説明しましたが、そう思うポジティブな気持ちが必要です。
少しこの記事を書いた自分の話をしますが、昔の自分は勉強ができるものの、それ以外のことが全くダメで、絵に関しては特にひどく、クラスで断トツの下手な絵しか描けませんでした。
そして社会に出ても、30代前半の頃まで同期やメンバーの中で一番結果を出せない人であり、後輩からもどんどん追い抜かれ、負け癖が付いて努力する気も湧かない状態でした。
しかし、そんな自分でも長所があることが分かりました。
それは素直さとまじめさです。
自分には人を笑わせることはできませんが、人の話を素直に聞くためどんどんいろいろなものを吸収していけることが分かりました。
そのため、この長所を活かすと人の話をうまく取り入れて自分の仕事の能力をどんどん伸ばしていくことが出来たのです。
就職や転職の面接で「あなたの長所は何ですか?」と聞かれることがありますが、これは自分自身を普段からどう見ていて、それをどう仕事に活かしていけるかを知りたくて質問していることが多いです。
別に面接対策ではなくても、普段から自分がどんなことに向いているか?
どんなことが人よりも優れているか?
それを考えて生きていくのは大切なことです。
自分の長所が見つけられないと、自分らしい生き方をすることが出来ません。
普段から自分自身と向き合い、自分をポジティブな気持ちで分析し、長所を見つけ出し、今後の人生である仕事や生活などに活かしていきましょう。
そうすると自分らしい生き方が出来て日々を過ごすのが楽しくなりますし、それに合わせて仕事やプライベートでも結果がしっかりついてくるようになります。
今回のお話は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。