あいつは使えないという言葉

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「あいつは使えない」という言葉は責任を放棄する人が使う他責で怠慢な言葉

「あいつは使えない」、これは自分が大嫌いな言葉です。

なぜなら、この言葉は適切に人を管理することやその責任を放棄した人が使う言葉だからです。

本当に使えない人というのは怠慢が治らない人など以外はほとんどいません。

そうではない人に対して「あいつは使えない」という言葉を使うのは間違っています。

自分のことを棚に上げて他人のせいにする他責の言葉は言ってはいけませんし、言われた方も「お前の方が使えないじゃん」と思うことでしょう。

「あいつは使えない」という言葉

会社が従業員を採用して、新人教育を行い、いざ現場へ。

そこで、現場で実力を出せて結果をどんどん出していける人と、要領を得ずになかなか結果を出せない人に分かれていきます。

後者の人たちについて、上層部や管理職が言う台詞として「あいつは使えない」があります。

時には上司が部下に対して「お前は使えないやつだ」と直接言うこともあります。


・・・でも本当にそうなのでしょうか?


部下に対して一律のマネジメントを行い、個を尊重せず、その台詞を吐いたのであれば問題です。

人には個性があるように、向いている仕事の内容にも個人差があります

上司の人は部下の特性をよく観察し、その個人差をしっかりと理解しておく必要があるわけです。

そこをいい加減にしておいて部下に対して「あいつは使えない」と判断するのは、自分のマネジメントの怠慢を棚に上げて言っているのと同じであまり感心しません。

良く見ておけば「この仕事には向いていないけどこの仕事は向いているかも?」というのが見えてくるものです。

正直言って「あいつは使えない」と言ってしまうのは、上司や管理職としての敗北宣言であると言っても言い過ぎではないでしょう。


マネジメントが精神論、根性論な会社ほど、また、部下をきちんと見ることが出来ない上司ほどこの台詞を言いやすい、人をよく見る会社や上司が言う台詞ではないのです。

言われた側は「この仕事については向いていない」と思う程度でいいと思います。

また、きちんと仕事に対して向き合っているのであれば、完全に受け流しても問題ありません。

「使えない」と言われたからと言ってすべての仕事に向いていないわけではないので・・・。

「あいつは使えない」と言われた側の対策

まず、自分が今まで生きてきた中で何が得意で何が苦手だったかというのを棚卸してみましょう。

そうすると自分に向き、不向きの仕事が分かってきます。

これは就職活動の前にやっておいてほしいと思います。

就職先の選定の材料になるのはもちろん、面接のアピールにもなりますし、就職先で仕事をする時にアドバンテージが出来ます。


もし、あなたがすでに社会人だったとしても遅くはありません。

得意なことと苦手なことの棚卸を行い、今後どう動いていくかの判断材料としましょう。


一番駄目なのは苦手な仕事や職場で頑張り続けること。

成長が遅いのでかなりのエネルギーがいりますし、成長してもエキスパートになるのはいばらの道です。

自分が「この仕事なら苦手ではない」というのが見えていれば、職場内で異動を相談してみるか、出来なければ転職してみることをお勧めします。


誰にだって長所はある。

一見長所が見つからなくてもどこかあるはずです。

長所を見つけておけば、次に動けたり、副業として展開することが出来ます。

「使えない」と言われたからと言って、真に受けてショックを受ける必要はありません。

「あいつは使えない」と言う側の対策

「あいつは使えない」と言うのは人を減点方式で評価しているから出てくる言葉でもあります。

加点方式に変えて、本当にその仕事を行うにおいて長所がないのかを見つけてみましょう。


部下に普段からよくコミュニケーションを取り、部下の特徴を一人一人把握しておけばどんな仕事の任せ方をすればいいか見えてきます。

一律に同じタイプの人材に育て上げる必要はないと思います。

それをやらないから、あいつは使えないという言葉が出てくる。

バランスをとることは必要かもしれませんが、わざわざ苦手な仕事ばかりを任せて根性焼きみたいなことをするよりも、その人が得意である、あるいは苦手ではない仕事を任せて、結果を出してもらう方が、苦手な仕事ばかりを任せるよりも会社にとって有益だと思います。

部下も高いモチベーションを維持しつつ、結果を出してどんどん成長していってくれることでしょう。


大切なことは部下の一人一人に丁寧に向き合うことです。

それをせずに表面的な関係だけの状態で部下を評価すると誤った評価をしてしまうことになりかねません。


「あいつは使えない」と評価されて退職していった人が、別の会社で活躍するのは珍しいことではありません。

「あいつは使えない」と安易に判断してしまうのは、会社側にも、判断される従業員の側にも成長の機会損失を与えてしまいます。

安易に使っていい言葉ではありません。

まとめ

今回は「あいつは使えない」という言葉について自分なりの見解を述べさせていただきました。

言う側は気安く使ってはいけないこと、言われた側は真に受けて落ち込む必要はないということを知ってほしいと思います。
 

人には、何かしら役目を持って生まれてきて、それが長所と短所、得意と苦手になってくるのではないかと自分は考えています。

人を使う側も、使われる側もこのことを理解しておくと働きやすい環境が出来、会社の成長や利益の上昇に間接的につながっていくことでしょう。


「あいつは使えない」という言葉を聞いても深刻に受け取るほど気にする必要はありませんし、管理する側も安易に「あいつは使えない」を使ってはいけません。

管理する側が「あいつは使えない」と言うのは、管理者としての敗北宣言であること、管理者として怠慢であることを自分から認めてしまったことであることを注意して、「あいつは使えない」という言葉を出さないようにしましょう。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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