HDVは高配当ETFとして知られており、配当率が高めになっています。
その分、評価額の上昇は鈍くなっており、配当によるリターンを中心に保有するETFとなっています。
この記事では以下のことが書かれています。
HDVとは何か?
HDVの現在の状況と特徴、注意点について
HDVとはどんなETF?
HDVはiShares Core High Dividend ETFと表記し、日本名はiシェアーズ・コア・米国高配当株ETFという名前となっています。
配当率が比較的高位の米国株式で構成されている指数と同等の都市効果を目指したものであり、構成銘柄には以下のようなものが入っています(2022年2月現在)。
- エクソンモービル
- シェブロン
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
- ベライゾン・コミュニケーションズ
- アッヴィ
- プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
- ファイザー
- フィリップ・モリス・インターナショナル
- コカ・コーラ
- メルク
HDVが連動するのはモーニングスター配当フォーカス指数であり、消費財、生活必需品、エネルギー、石油、ガス、電気電信のセクターの構成比率が高くなっています。
2022年2月現在は、直近配当利回りが4.04%となっています。
HDVの最近の状況について
HDVは2022年2月4日時点で以下のような状況となっています。
設定日 | 2011年3月31日 |
資産総額 | 8,042(10億ドル) |
ファンドマネージャー | Greg Savage/Jennifer Hsui |
乖離率(52週平均) | 0.02% |
直近配当利回り | 4.04% |
経費率 | 0.08% |
3か月トータルリターン | 6.25% |
3年トータルリターン | 9.48% |
5年トータルリターン | 8.87% |
運用会社 | ブラックロック |
HDVの特徴
HDVは複数の株の詰め合わせパックとなっており、1株保有すると約80もの企業の株に分散して投資することになります。
エネルギー、石油、生活必需品、消費財といったセクターに偏っているので、暴落時のリスクが比較的高く、コロナショックでも値下がりし、そこからの回復もしばらく時間がかかりました。
HDVは配当が高くなっており、配当を得たい投資家向けのETFと言えます。
経費率は0.08%で、100万円分保有しても毎年かかるコストが800円と、利益に大きく影響せず、配当で十分回収できます。
配当は四半期ごとに支払われ、3月、6月、9月、12月が配当が支払われる月となっています。
VYMに比べるとHDVの評価額の値動きの上昇が鈍く、インデックス投資と明らかに性格が違うので、インデックス投資のように評価額の上昇を期待して買うのにはあまり向いていません。
また、高い配当が出るのですが、3年リターン、5年リターンと長期で見てもVYMほどいい成績を出していません。
しかし、設定日から10年以上かけて右肩上がりに評価額が上がり倍くらいになっているので、リスクが大きいとはいえ、米国の成長が続けば右肩下がりに転じることはないように思えます。
HDVの注意点
HDVを保有するにあたり、以下の注意点があります。
- アメリカの経済の落ち込みによる暴落
- 為替の変化による損失
- 減配リスク(配当が不景気等で減ることがある)
- 今後右肩上がりの上昇になるとは限らない
上記以外でHDVで注意したいのは、リーマンショックを乗り越えた時のデータがないということです。
コロナショックの後は値を戻した後に上昇しましたが、次の暴落で値下がりした後にどんな値動きとなるかの判断材料が乏しいです。
また、コロナショックで値下がりした後に元の値に戻るまで時間がかかったということが起きていたので、次の暴落でも同じことが起きる可能性もあります。
この値が戻らない期間に絶望して売るということがないように気を付ける必要があります。
HDVも買ってホールドするという投資の仕方で大丈夫だと実際に保有してみて思っていますが、状況を見て取引するようにしましょう。
HDVの投資は自己責任で
ETFの紹介の三つ目としてHDVを紹介しましたが、今回もこのETFの購入を推奨するものではありません。
あくまでも参考にする程度で、購入するかの判断は自己判断でお願いします。
この記事に書いてあることをそのまま信じ込んで、何も考えずにETFを購入することはどうか避けていただきたいと思います。
自分の判断で、自己責任でお願いします。
この注意事項を読んでETF購入を検討したい方は、当ブログでもおすすめの証券会社を紹介しているので、参考にしていただければと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は写真ACの画像を使用させていただきました。