「常識だから」、「それって常識だよね」
そんな感じで常識という言葉をやたら使いたがる人がいます。
結論から言うと、こんな人は信用してはいけません。
理由は以降の記事でお話しします。
常識とは何か?
常識とはその人が過ごしてきた人生で培われてきた「主観的に」正しいことが常識です。
モラルやマナーと言ったものも常識と言われたりしますが、口に出してくる常識という言葉にその意味が含まれることはあまり多くはありません。
あくまでも自分が生きてきた人生の中で培われた偏見に満ちた考え。
それが常識です。
アルベルト・アインシュタインの言葉「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことを言う」は、決して的外れな言葉ではなく、実に的確に常識というものの本質をとらえていると思います。
常識が口癖の人は自分が正しいと思っている
常識が口癖の人は自分の考えが正しいと思っています。
自分の中で正しいから常識であるという結びつきが出来ていて、その考えに外れた人を非常識だと言います。
また、その考えが間違っていることを指摘すると怒ります。
自分の考えが否定されたとでも思っているのか真意は定かではありませんが、間違っていることを指摘すると怒るのです。
なので、常識が口癖の人は自分の考えが正しいと思っており、その考え方を柔軟に変えて行こうという考えがない人であることが多いです。
常識が口癖の人は他人に自分の常識を押し付ける
他人の価値観を押し付けられることはかなり不快な事であります。
しかし、常識が口癖の人は他人に自分の中の常識を押し付けてくる人も多いです。
「〇〇しないとだめだよ」→「どうしてですか」→「常識だからだよ」
こんなやり取りをします。
最後の「常識だからだよ」と言うのはまったく理由になっていないですね。
柔らかく言ってくるのであればまだいいのですが、高圧的に言ってくる人もいます。
そういう人は自分の考えより少しずれたことをされると苛立ち、相手に怒りをぶつけます。
正直言って厄介者でしかなく、人間的な魅力は皆無です。
こういう人が管理職についている場合も多いのですが、管理職に求められるのはマネジメントと人柄であり、仕事が出来るかどうかだけですべてが決まるものではありません。
常識が口癖の人はプライドが高い
常識が口癖の人と何人か今まで出会ってきましたがみんなプライドが高いですね。
自分が正しいと思っていて、人によっては相手を見下してくる。
だから、相手から考えが間違っていることを指摘されるとプライドが傷つけられたと思って逆上するわけです。
これでは建設的な議論なんか来ません。
まぁ、こんな人についていく人は仕事が出来ないのに権力が欲しいようなイエスマンしかいないでしょう。
まともな人は付き合いをやめます。
イエスマンはその人に魅力的であるから付いて行っているというわけではありません。
役職に魅力があるか、怒られるのが嫌で仕方なく付いて行っているだけです。
中には持ち上げることで相手を気分良くさせる太鼓持ちもいますが・・・。
ただ、イエスマンが付いて行くと余計に付け上がりプライドも高くなっていきます。
そして常識が口癖で他の会社で通用しないようなお山の大将が出来上がるわけです。
今働いている会社で何かあってやめることになった場合、他の会社でやっていくには自分の過去やプライドを捨てないといけないことがあります。
しかし、常識が口癖の人にそんな気概がある人は少なく、まともな会社から受け入れてくれるところはなく、同じような会社に入社することになると思います。
常識が口癖の人とは付き合うなと言うのが結論
ここまで常識が口癖の人について話してきましたが、最も言いたいことは常識が口癖の人とは付き合ってはいけないということです。
常識が口癖の人の常識は個人や組織レベルの狭い環境での常識であり、他の組織や別の仕事で通用するかと言われるとそうではありません。
常識は偏見と言い換えることが出来ます。
常識が口癖の人は偏見の塊ですので、あまり付き合っても面白くないでしょう。
新しいことについても非常識ととらえて取り入れようとしないので、価値観がアップデートされることもありません。
そんな価値観を押し付けられても迷惑するだけなので、常識が口癖の人とは付き合わない方がいいでしょう。
付き合うべきは謙虚で素直でいろいろな価値観を取り入れていき、それを鼻にかけることもせず、常識という言葉を使わない人です。
ビジネスは常識を疑うことから始まります。
今までの経験から生まれた常識を捨てて新しいことをする必要があります。
ここで自分の常識を捨てられないトップがいる会社は後れを取り、顧客を獲得できず、経営が思わしくない状態になります。
なので、会社のトップが常識という言葉を多用するのであれば、その会社の将来性を疑った方がいいでしょう。
とにかく常識が口癖の人とは離れる。
これはしっかり覚えておいて欲しいと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。