感情的な言葉は相手も感情的にさせる

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感情的な言葉は相手も感情的にさせるので問題解決にならない。それどころか損失が大きいので、相手に感情をぶつけてはいけない。

何か相手に対して怒りを覚えたりしたとき、感情的になり、思っていることを強い言葉で言ってしまうことがあります。

しかし、感情的に強く言われた人もその言葉に対していい気持ちにならず、感情的になってしまうことが多いです。

このことによって、お互いが感情的な状態となり、喧嘩に発展したり今まで仲良くしていたのに縁が切れてしまったりするといった人間関係の損失につながってしまいます。

感情的になって相手に言葉をぶつけるのは問題があるため、感情的になった時こそ冷静な対応をしなければなりません。

そうしないと、周りから人が居なくなり孤立してしまうことになりかねません。

感情的な言葉は相手を感情的にさせる

まず、感情的な言葉とはどういう言葉であるかというと、自分の感情が高ぶってその状態で思ったことをストレートに相手にぶつける言葉のことです。

特に、怒りの感情に任せて強い言葉で相手をまくしたてることが、相手の感情を刺激しやすいです。

強い言葉で感情的に言われた相手はいい気分になることはまずなく、不快な気持ちを持つことがほとんどです。

「なんだこいつ」

「何でそんなことを言われなければならないんだ!」

と逆に怒りを覚えることもあるでしょう。

そして相手も感情的になり、お互いが感情的な言葉で応戦し、口げんかに発展してしまいます。


仕事でもそうです。

何か仕事をしていてミスをした場合、上司やお客の言い方が悪いと、ミスをした人も「何でそんなことを言われないといけないんだ」となり、素直に行動や言動を改善してくれる可能性が低くなります。

感情的になると冷静さを欠いた言葉になるうえ、部下を押さえつけるような言葉になるため、アドバイスにはならずに部下が素直に言葉を聞き入れることにならないのです。

逆に部下の感情を刺激し、不快感からストレスを抱えるようになったり、仕事のパフォーマンスが下がるようになってしまったりします。

ストレスが溜まると、部下がキレて上司に言い返したり、逆に我慢し続けて心の病になることがあります。

最悪の上司はこのことを部下のせいにしますが、一番悪いのは感情的な言葉で部下を押さえつけようとした上司であることは間違いありません。

昭和や平成の頃は感情的な言葉や行動を目下の人に行っても素直に聞いていたこともありましたが、今は時代が違い、トラブルになることが多いので、感情的な言葉で相手を押さえつけようとするマネジメントは改めるべきなのです。


何かにカッとなって相手にその感情をそのままぶつけてしまうと、相手は不快に思います

結果として相手を感情的にさせるので、良い人間関係を保ちたいのであれば「感情的な言葉を相手に使うと相手も感情的になる」ということをしっかりと理解しておく必要があります。

直接話す時だけではなく、メールやチャットのやり取りも注意

直接話す時はお互いの表情が分かるので、まだ相手が分かってくれる可能性があります。

感情を表に出して強い言葉で怒鳴ったり感情に任せて何でも言うようなことでも、相手はまだ何を伝えたいのか考える余地があります。


しかし、メールやLINE、チャットのやり取りは注意が必要です。

少しでも感情的になり、相手を批判するような言葉を書いてしまったら、相手の感情を逆なでしてしまいます。

理由は相手の表情が見えず、文面からしか判断する材料がないからです。

顔が見えないので、相手がどのような意図でそんな言葉を書き込んだのか、推測することが出来ません。

それに、感情に任せて書いた文章は長文になったり、トゲのある言葉が含まれていたりして、読み手にとっても不快なものになります。

結果として、相手を不快にさせ、感情的にさせてしまうのです。


感情に任せて書いた文章だと相手に敬意を感じられないような文章になってしまうことが多々あります。

文章に感情が込められているので、それが相手にも伝わってしまうのです。

相手の顔が見えない分、文章を読んだ時にかなり強い印象が残ってしまうわけです。

だから、文章を書く時は相手と直接話す時以上に言葉を選ばないといけません。

言葉を選ばずに自分が思っていることをぶつけてしまうと、それがそのまま相手に伝わります。

特に感情的な言葉であれば、それがそのまま相手に伝わってしまうと、相手も感情的になって文章でのバトルになりやすいのです。

感情的な言葉を使わないために注意するべきこと

感情的な言葉を使わないために注意するべきことは、自分が感情的になった場合、相手に何かを話す前に一呼吸置いて話すことです。

決して感情に任せて強い言葉で相手をまくし立ててはいけません。

感情的になった時こそ冷静に言葉を選ぶ必要があるのです。

出来れば感情的になった時に人と話すことは避けた方が良く、感情が落ち着くまで数分、時には一晩経ってから落ち着いて相手に伝えるといいでしょう。

特に今まで好意的に接してくれた人に対しては注意が必要です。

今まで好意的に接してくれた人はある程度は察してくれる要素もありますが、やはり強い言葉で何かを言われるといい気分にならないものです。

何かの拍子にその人が感情的になってしまったら、大切な味方を一人失ってしまうことになります。

今まで守ってくれた人も、感情的な言葉をぶつけたことで、信頼が崩れ、もう守ってくれなくなります。

これは自分にとって、そして自分のこれからの人生にとって大きな損失となります。

感情的になって味方を失っても相手のせいにしてはいけません。

自分が責任を取るしかないのです。

結果として出た損失を受け入れるしかないのです。


人間関係というのは信頼で出来ています。

信頼というのは日々の出来事の積み重ねで出来るものですが、壊れる時は一瞬で壊れます

信頼が壊れた時、あなたに好意的に接してくれた人ほど、あなたに対し強い感情を持ち、信用しなくなってしまいます。


感情的な言葉を使っても何も解決しません。

感情的な言葉で相手を威圧して相手を押さえつけようとしても無駄な事なのです。

逆に相手を感情的にさせるだけで何もメリットがありません。

思ったことを口に出すことは決して悪いことではありませんが、人が素直に聞いてくれる言い方というものがあります。

感情的に相手に強い言葉で伝えようとしても、その言葉を素直に受け止めて理解してくれる人は少ないでしょう。

多くの場合、相手を不快にさせ、感情的にさせるので、絶対に感情的になった時に言葉をストレートにぶつけるのは避けるべきです。


上司と部下の人間関係の場合は特に気を付けてください。

最近はパワハラに対して厳しい時代となっており、上司が部下に対して何を言ってもいいと考えるのは間違いです。

以前はマネジメントの勉強をろくにしていない上司が感情的になって怒鳴ったり、暴力をふるったりして部下を従わせていた時代がありましたが、今の時代はこのように力ずくで部下を抑え込もうとする方法は通用しません。

このようなマネジメントを行うと、部下を感情的にさせ、「仕返し」をされる時代になりました。

例えば、退職代行を使って会社を辞めてしまう、パワハラを受けたとして言動を記録され、慰謝料を請求されるなどです。

このように大きな問題に発展することになるので、上司側が部下に対して感情で押さえつけることは、今の時代は絶対にやってはいけません。

今はきちんとしたマネジメントが出来る上司でないと、部下に信頼してもらえない時代になったのです。

感情的な言葉で部下をコントロールしようとした上司は無能と見なされますし、実際に自分も同じような見方をします。


良い人間関係とはお互いがWin-Winであることです。

あなた一人が良ければいいということではありません。

お互いが良くないといい人間関係や良い信頼関係とならないのです。

感情的な言葉を使うということは、この人間関係を壊す行為であるということをきちんと理解しておかないと、すぐ感情的になる人は信頼できないと思われ、周りの人がどんどん離れていきます。

感情的な言葉を使うことは特に人間関係での損失が大きく、これによって金銭的な損失につながることもあるので、感情的になった場合は特に冷静になることを心掛け、そのまま言葉を発するとトラブルになると思った時は、時間が経って気持ちが落ち着いてから相手に伝えると良いでしょう。

時間が経つと自分の頭の中も整理され、冷静に物事を考えられるようになります。

そうすることで相手に何を言えばいいかが分かってくるので、何かを伝えたい場合は気持ちが冷静な時にするように心がけましょう。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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