AGGは米国の投資適格債券全体に対して投資できるETFです。
債券のETFで値動きがあまり大きくないという特徴があります。
この記事では以下のことが書かれています。
AGGとは何か?
AGGの現在の状況と特徴、注意点について
AGGとはどんなETF?
AGGはiShares Core US Aggregate Bond ETFと表記し、日本名はiシェアーズ・コア米国総合債券市場ETFという名前になっています。
債券ETFのため、株ほど値動きが激しくありません。
評価益よりも配当を重視して投資するものとなっています。
ブルームバーグ米国総合債券インデックスの運用実績に連動する投資効果を目指したETFで、国債、政府関連債、社債、MBS(不動産担保証券)、ABS(資産担保証券)、CMBS(商業不動産担保証券)を対象としています。
AGGの構成は以下のようになっています(2022年2月11日時点)。
キャッシュデリバリティブ等 | 0.76% |
AAA | 71.40% |
AA | 2.63% |
A | 11.07% |
BBB | 14.14% |
格付けなし | 0.00% |
格付けランクAAAで約70%を占めており、格付けランクBB以下の債券をほとんど含んでいません。
格付けランクAAA、AAの上位のものが多いため、配当は少なめでリスクが比較的小さいETFとなっています。
AGGの最近の状況について
AGGは2022年2月11日現在、以下のような状況となっています。
設定日 | 2003年9月26日 |
資産総額 | 88.089(10億ドル) |
ファンドマネージャー | Karen Uyehara / Jasmita Mohan |
直近配当利回り | 1.77% |
経費率 | 0.04% |
3か月トータルリターン | -3.33% |
3年トータルリターン | 3.11% |
5年トータルリターン | 2.66% |
乖離率(52週平均) | 0.02% |
運用会社 | ブラックロック |
AGGの特徴
AGGは約10,000の銘柄で構成されているETFです。
このETFで投資適格(格付けAAA~BBB)の債券や国債、政府関連債などに投資できます。
AGGは毎月配当が出ますが、その額は少ないです。
設定年から今までのチャートを見ると緩やかに右肩上がりですが、10年のスパンで見てもほとんど変わりがありません。
基本的に評価益よりも配当でリターンを得るETFと見た方がいいでしょう。
株に比べるとリスクが小さく、ローリスク・ローリターンのETFであり、基本的に長期保有しないとリターンがあまり望めないものになっています。
経費率は0.04%であり、100万円分保有して毎年かかるコストが400円と、利益にあまり影響がないレベルとなっています。
米国の成長に合わせて評価額が上がるわけではないので、長期保有してもあまり評価益のリターンは望めないと思います。
リスクはBNDと同程度で、リスクを小さく、リターンを小さくした、比較的安全な資産を持ちたい人向けのETFとなっています。
AGGの注意点
AGGの注意点は以下のようなものがあります。
- 為替の変化による損失
- 評価益の低下による損失
AGGは値動きの変化が大きくあませんが、評価額の15%程度の上下は見込んでおいた方がいいと思います。
毎月の配当は最近はそこまで大きくなっておらず、8株保有して毎月100円くらいの配当となっていますので、配当は低めだと思います。
特に毎年12月は配当が低くなる傾向があり、減配したと騒がないように注意したいものです。
円安で買って円高で買うと損をするので、為替の変化のリスクはきちんと理解しておく必要があります。
資産を大きく増やしたい人には不向きのETFで、株だけでは不安という場合に資産額の一部として保有する程度にした方がいいと思います。
売らずに長期保有するのも一つの解かもしれません。
AGGの投資は自己責任で
ETFの8つめとしてAGGを紹介しましたが、このETFも購入を推奨するものではありません。
あくまでもこのブログの管理人がこのETFを持っているので参考程度に紹介しただけです。
購入の判断は自己判断でお願いします。
AGGはローリスクのETFですが、リスクがないわけではありません。
元本割れすることもありますので、リスクを正しく理解したうえで資産の一部に取り入れるかを判断してください。
2022年2月の時点で自分は買いではないと判断していますが、これを聞いて何も考えずに真似するだけの人は購入するのをやめておいた方がいいと思います。
購入する際には、自分の判断を必ず行うことです。
資産が増えても減っても自己責任です。
この注意事項を読んでETF購入を検討したい方は、当ブログでもおすすめの証券会社を紹介しているので、参考にしていただければと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は写真ACの画像を使用させていただきました。