LQDは投資適格社債に対して投資できるETFです。
債券のETFであり、値動きが少し大きめで、株ほどではありませんが値動きに注意が必要です。
この記事では以下のことが書かれています。
LQDとは何か?
LQDの現在の状況と特徴、注意点について
LQDとはどんなETF?
LQDはiShares iBoxx $ Inv Grade Corporate Bond ETFと表記し、日本名はiシェアーズ IBoxx 米ドル建て投資適格社債ETFという名前になっています。
債券ETFの中では値動きが少し大きめではありますが、評価益よりも配当を重視して投資するものとなっています。
米ドル建ての投資適格社債で構成される指数と同等の水準の投資効果を目指したETFとなっています。
LQDの構成は次のようになっています(2022年2月11日時点)。
キャッシュデリバリティブ等 | 0.35% |
AAA | 1.66% |
AA | 8.06% |
A | 40.70% |
BBB | 49.05% |
BB | 0.17% |
格付けランクAとBBBで約90%を占めており、ほぼすべてが投資適格の債券となっています。
格付けランクAAA、AAの上位のものが少ないため、配当は多めになっている分リスクが高めになっています。
LQDの最近の状況について
LQDは2022年2月11日時点で以下のような状況となっています。
設定日 | 2002年7月26日 |
資産総額 | 32.837(10億ドル) |
ファンドマネージャー | Allen Kwong / James Mauro |
直近配当利回り | 2.33% |
経費率 | 0.144% |
3か月トータルリターン | -5.69% |
3年トータルリターン | 5.34% |
5年トータルリターン | 4.32% |
乖離率(52週平均) | 0.05% |
運用会社 | ブラックロック |
LQDの特徴
LQDは社債の約2500の銘柄で構成されているETFです。
このETFで投資適格(格付けAAA~BBB)の社債と格付けBBの債券に投資が出来ます。
LQDは毎月配当が出ますが、その額は多くはありません。
設定年から今までのチャートを見ると緩やかに右肩上がりですが、株に比べると緩やかであり、基本的に評価益よりも配当でリターンを得るETFと見た方がいいでしょう。
株に比べるとリスクが少ないですが、それでもローリスクとは言えず、ミドルリスクのETFだと思います。
債券ETFの中では配当がいい方だったのですが、今はそこまで高配当とは言えなくなってきています。
経費率は0.14%であり、100万円分保有して毎年かかるコストが1400円と、利益に少し影響を与える程度となっています。
米国の成長に合わせて評価額が上がるわけではないので、長期保有してもこれから先も大きな評価益のリターンは望めないと思います。
BNDよりも少しリスクを大きく取りたい、少しリターンを増やしたいという人向けのETFと言えます。
LQDの注意点
LQDの注意点は以下のようなものがあります。
- 為替の変化による損失
- 評価額の低下による損失
LQDは値動きの変化があまり大きくありませんが、評価益の20%程度の上下は覚悟しておいた方がいいでしょう。
LQDも毎月の配当がそこまで大きくなくなってきていますが、自分は5株保有して毎月100円くらいの配当が出ているので、まだ低いとは思っていません。
当然円安で買って円高で売ると損になるので円安、円高のリスクは正しく理解しておきましょう。
資産を大きく増やしたい人には不向きのETFで、株だけでは不安という場合に資産額の一部として保有しておくといいと思います。
売らずにずっと持っておくのも正解の一つかもしれません。
LQDの投資は自己責任で
ETFの7つめとしてLQDを紹介しましたが、このETFも購入を推奨するものではありません。
あくまでもこのブログの管理人がETFを持っているので参考までに紹介したまでです。
購入の判断は必ず自己判断でお願いします。
LQDはミドルリスクの債券ETFであり、リスクがないわけではないので、自分がどのくらいのリスクが背負えるかを冷静に判断して資産の一部に取り入れるかを判断してください。
2022年2月時点で自分は買い増すタイミングではないと考えていますが、これを聞いてそのまま真似するだけの人はやめておいた方がいいと思います。
自分の判断を必ず行うようにしましょう。
この注意事項を読んでETF購入を検討したい方は、当ブログでもおすすめの証券会社を紹介しているので、参考にしていただければと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は写真ACの画像を使用させていただきました。