AGGとは何か? どんなETF?

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AGGはリスクが少ない債券ETFであるが、それでもリスクがゼロではない点に注意すること。

AGGは米国の投資適格債券全体に対して投資できるETFです。

リスクがLQDより少ない分、配当が少なめになっています。

ポートフォリオに債券ETFを入れたい場合に候補の一つになるものであり、価格も安いので比較的手を出しやすいです。

ただ。リスクが少ないといっても全くないわけではありません.。

投資商品を買うときは何に投資しているかはとても大切なことです。

AGGは一体何に投資しているのか、債券に投資をしているということは分かっても、詳細まで分からないと何となく持っているだけではちょっと資産運用のやり方としてはもったいないです。

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AGGとはどんなETF?

AGGはiShares Core US Aggregate Bond ETFと表記し、日本名はiシェアーズ・コア米国総合債券市場ETFという名前になっています。

債券ETFのため、株ほど値動きが激しくありませんが上下20%くらいの値動きは警戒した方がいいでしょう。

評価益の変動による含み益より、配当による利益を目的とした投資になります。

ブルームバーグ米国総合債券インデックスの運用実績に連動する投資効果を目指したETFで、国債、政府関連債、社債、MBS(不動産担保証券)、ABS(資産担保証券)、CMBS(商業不動産担保証券)を対象としています。

AGGは分散投資の効果もあり、1万を超える銘柄に分散して投資しています。

中には米国債も含まれているため、比較的安全に投資できます。

また、AGGとLQDの大きな違いは、LQDは社債が中心ですが、AGGは米国債、公債などがかなりの割合を占めていることです。

また、モーゲージ・パススルー証券というものを含んでいるのも特徴ですね。

モーゲージ・パススルー証券も償還リスクはありますが信用度が高いものなので、これが含まれていてもそこまで不安に思う必要はありません。

なので、デフォルトのリスクも少なく、経費率も0.03%と低く抑えられ、ほとんど投資効果に影響を及ぼさないものになっています。

リスクが少ないということは、配当もそこまで多く出ないということでもあります。

毎月配当が出ますが、債券などの配当から出ていますのでタコ足配当ではありません。

なので、安心して投資して問題ありません。

自分がかつてAGGを保有していた理由と売却した理由

自分がAGGを保有していた理由は債券ETFの中でもリスク分散を行うこと、債券ETFの中でも比較的手軽に手を出せることでした。

毎月配当が入ってくるのは投資のモチベーションを向上するのに最適であり、毎月1ドルくらい入ってくるだけでも投資のモチベーションの向上になります。

そのため、売却するまで約二年間、ずっと保有していました。

自分が保有していたころは米国の金利が低かったため、2%ほどの利率の配当であり、株のポートフォリオを増やすために売却して、インデックスファンドのETFを購入する資金に充てました。

結果として、大きく含み益を増やすことになったのですが、リスクを分散させるものがLQD1つになってしまいました。

そのため、今後はAGGまたはBNDを購入することで、債券ETFの割合を自分のポートフォリオの10%になるように調整していきたいと思います。

なので、AGGは自分が投資をするのに不適切だから売ったというのではなく、タイミングを見計らって購入するというポジションにあるという感じです。

決して地雷だから売ったというわけではないので、そこは理解して頂きたいと思います。

AGGの長所と短所

AGGは1万を超える銘柄で構成されているETFです。

このETFで投資適格(格付けAAA~BBB)の債券や国債、政府関連債などに投資できます。


AGGは毎月配当が出ますが、配当自体はそこまで多くありません。

また、配当自体も国債の利率に左右される要素が多く、年に2%くらいの配当しか出ない時もありました。

そして、2024年10月時点では年に3.7%程度の配当が出るようになっています。

そのため、配当は基本的に変動するものだと思った方がいいでしょう。


設定年から今までのチャートを見ると緩やかに右肩上がりですが、その後債券の価格が暴落し、2024年10月時点ではピーク時よりも20ドルほど下がっています。

そのため、右肩上がりの成長を続けるETFではないということは気を付けておいた方がいいでしょう。

なお、配当を含めたパフォーマンスはおおよそ右肩上がりになっています。

株に比べるとリスクが小さく、ローリスク・ローリターンのETFであり、基本的に長期保有しないとリターンがあまり望めないものになっています。


経費率は0.03%であり、100万円分保有して毎年かかるコストが300円と、利益にあまり影響がないレベルとなっています。

米国の成長に合わせて評価額が上がるわけではないので、長期保有してもあまり含み益は出ません。

なので、株式のETFとは異なった戦略で保有する考えが必要になります。

リスクはBNDと同程度なので、AGG、BNDのどちらを選んでも問題ないでしょう。

しかし、ETFに含まれる内容はそれぞれ異なるので、ここを留意したうえで判断しなければなりません。

特に、配当をもらうということは単利でお金を得るということになります。

複利の力はほとんど活かせませんので、AGG一本で資産運用するのではなく株式のETFとの併用を行うことをお勧めします。

AGGの注意点

AGGの注意点は以下のようなものがあります。

  • 為替の変化による損失
  • 評価益の低下による損失

AGGは値動きの変化が大きくあませんが、評価額の20%程度の上下は見込んでおいた方がいいと思います。

毎月の配当は最近はそこまで大きくなっておらず、保有していた当時は8株保有して毎月100円くらいの配当となっていましたので、配当は控えめなETFです。

ただ、インデックス運用のETFより少し高めなので、配当を少しでも得たい人にはポートフォリオに組み込む余地があります。


円安で買って円高で売ると損をするので、為替の変化のリスクはきちんと理解しておく必要があります。

資産を大きく増やしたい人には不向きのETFで、株式だけでは不安という場合に資産額の一部として保有する程度にした方がいいと思います。

売らずに長期保有することには特に大きな問題はありません。

AGGの投資は自己責任で

ETFの8つめとしてAGGを紹介しましたが、このETFも購入を推奨するものではありません。

あくまでもこのブログの管理人がこのETFを持っていたことがあったので参考程度に紹介しただけです。

購入の判断は自己判断でお願いします。


AGGはローリスクのETFですが、リスクがないわけではありません。

元本割れすることもありますので、リスクを正しく理解したうえで資産の一部に取り入れるかを判断してください。

2023年から2024年にかけて価格が下がって買いやすくなるタイミングになったことがありました。

債券ETFも買い時のタイミングがあるので、思考停止で購入せずに、きちんとタイミングを見計らって購入することが重要になります。

購入する際には、自分の判断を必ず行うことです。

資産が増えても減っても自己責任です。

もし、含み損を抱えた時も焦らずに行動し、冷静に物事を考え、長期的な目線でどうなるのかを判断したうえで行動しましょう。

上記の話を聞いてもAGGを保有してみたいと思う方は楽天証券やSBI証券でNISAの成長投資枠で保有するのがおすすめです。

証券口座をお持ちでない方は以下のリンクから口座登録が出来るので、まずは口座登録をしたうえで、AGGを検索して情報を見て購入するかどうかを考えて自己判断でお願いします。

楽天証券はこちらから

SBI証券はこちらから

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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