BNDは米国の公債や社債などに投資できるETFです。
債券のETFであり、値動きが小さく、株ほど大きく値動きすることはあまりありません。
この記事では以下のことが書かれています。
BNDとは何か?
BNDの現在の状況と特徴、注意点について
BNDとはどんなETF?
BNDはVanguard Total Bond Market Index Fund ETFと表記し、日本名は「バンガード・トータル債券市場ETF」という名前になっています。
値動きが小さいのが特徴で、評価益よりも配当収益を目的に保有するものとなっています。
ブルームバーグ・キャピタル総合債券指数に連動するETFとなっており、この指数は公債、投資適格、課税対象、債券の幅広いパフォーマンスを測定するものとなっています。
BNDの構成は次のようになっています。
U.S Government | 65.4% |
AAA | 3.7% |
AA | 3.2% |
A | 12.1% |
BBB | 15.5% |
AAA、AA、A、BBBは格付けのことであり、AAAが最高で、BBBまでが投資適格債となっています(BB以下は投資不適格債であり、ジャンク債とも言われるものです)。
つまり、BNDは国債などの公債と格付けBBB以上の投資適格債で構成された債券ETFと言うことが出来ます。
BNDの最近の状況について
BNDは2022年2月11日時点で以下のような状態となっています。
設定日 | 2007年4月10日 |
資産総額 | 82.296(10億ドル) |
ファンドマネージャー | Josh Barriekman |
直近配当利回り | 2.00% |
経費率 | 0.04% |
3か月トータルリターン | -4.21% |
3年トータルリターン | 2.96% |
5年トータルリターン | 2.58% |
乖離率(52週平均) | 0.03% |
運用会社 | バンガード |
BNDの特徴
BNDは米国の公債や社債など約10160の銘柄で構成されているETFで、このETFで投資適格債(格付けAAA~BB)や公債に投資できます。
BNDは毎月配当額が出ますが、その額はかなり少ないです。
また、短期的に上下はするものの、長期的に値上がりすることがほとんどなく、ほぼ横ばいのチャートとなっています。
そのため、評価益によるリターンはほとんど望めません。
しかし、株のインデックスETFに比べるとリスクの低い商品であり、メインに保有するよりも、保有する商品の一つとして一部を構成するという保有のし方が合っていると思います。
経費率は0.04%であり、100万円分保有して、毎年かかるコストが400円と、利益に大きく影響を与えるものではありません。
株のインデックスETFのように米国の成長に大きく影響するものではなく、長期間保有し続けても大きな評価益のリターンは得られないと思います。
ただし、公債の割合が大きいので、国債よりも少し利回りがいい債券に投資したいと思う場合には向いているかもしれません。
BNDの注意点
BNDの注意点は以下のようなものがあります。
- 為替の変化による損失
- 配当額の減少で資産があまり増えなくなることがある
BNDは値動きの変化がそれほど大きくならないため、株ほど大きな元本割れをすることはあまりないと思われます。
しかし、最近はBNDの毎月の配当額が減ってきており、底を打った感じもあるものの、しばらくは様子を見る必要があると思います。
また、大きく資産を増やしたい人には不向きのETFで、大きなリターンを望むのであれば株のインデックスETFの方がいいと思います。
円安で買って円高で売ると損をするので、売りのタイミングはしっかりと見る必要があります。
売らずにずっと保有し続けるというのも一つの正解かもしれません。
BNDの投資は自己責任で
ETFの6つめとして債券のETFであるBNDを紹介しました。
今回もこのETFの購入を推奨するものではありません。
あくまでもこのブログの管理人がこのETFを持っているので、参考にする程度の情報として紹介した程度です。
購入の判断は必ず自己判断でお願いします。
利益が大きくないリスクの小さいETFですが、だからと言って全くリスクがないわけではありません。
ここはしっかりと理解しておく必要があります。
この注意事項を読んでETF購入を検討したい方は、当ブログでもおすすめの証券会社を紹介しているので、参考にしていただければと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は写真ACの画像を使用させていただきました。