お金を貯めるために一発を狙って宝くじを購入する人がいます。
確かに一等の賞金が高いのですが、その確率は事故にあう確率よりも低いとされていて、滅多に当たることがなく、むしろお金が減ることの方が多いです。
宝くじもギャンブルの一つでありますが、ゴールデンタイムにCMが流れていたりするので、そんな感覚がない人も多いかもしれません。
胴元の取り分が特に多いので、注意が必要なものだと思います。
この記事では以下のようなことが書かれています。
・宝くじとは何か?
・愚か者の税金と言われていることとその理由
・大当たりしてもお金に囲まれて穏やかに過ごせるわけではない
・宝くじの還元率は50%以下
①宝くじとは?
宝くじとは「当せん金付証票」という正式名称を持つ富くじのことです。
「滅多に当たらないけど当たるとでかい」というジャンボ宝くじなどや、当せん番号がなく買ってその場で当たりがわかるスクラッチくじ、自分で番号を指定してくじ券を買うナンバーズなどがあります。
テレビでも宝くじのCMが流され、ギャンブルとされているものの中でも親しみやすいという印象を受けるかもしれません。
ジャンボ宝くじが発売されると、有名な売り場には行列をなして宝くじを買う人々を見かけることもあり、宝くじの中でもジャンボ宝くじは人気のものであるという印象を受けます。
②宝くじは愚か者の税金?
宝くじに対してお金持ちの人たちが「愚か者の税金」と呼ぶことがあります。
それはなぜか?
宝くじの収益金の一部は公共事業に割り当てられるのですが、当せん金で喜ぶ人はごくわずかで、ほとんどの人は「ああ、今回も当たらなかった」となってしまいます。
買い手が損をした分が公共事業に使われる様子が、税金が公共事業に使われる様子に似ているから「税金」なのかもしれません。
大当たりを引いて、みずほ銀行に足を運んだという人は、身近では聞いたことがありません。
それでも、多くの人は一生宝くじを買い続けても当たらないくらい確率の低いことに期待してお金を出しています。
貧乏から脱出するための一発逆転を狙って買う人もいると思いますが、お金持ちの人にとってこのような光景はナンセンスに映るのでしょう。
宝くじの還元率は50%未満(もう少し正確に書くと46.5%)となっており、他のギャンブルと比べてもトータルのリターンが少ないので、ギャンブルとしては大変効率が悪いものとなります。
それを知らずに、楽してお金を手に入れたいという欲に駆られて宝くじを買うことは、お金を苦労して積み上げてきた人たちにとっては確かに愚かに見えるのかもしれません。
③宝くじで大当たりしたら?
宝くじで1等や2等のような億単位のお金を手に入れるとどうなるのでしょうか?
宝くじを買う人にはいわゆる「金融リテラシー」が低い人も多く、そういう人が億単位のお金を持っても、お金を使うどころか「お金に使われる」人生を送ってしまいます。
宝くじを当てて不幸になった人の話は国内外を問わずにテレビで見かけることがあります。
一生を幸せに生きることが出来るお金を手に入れたのになぜ不幸になるのか?
それは多くの場合、お金に対するリテラシーが低く、お金を守る力が不足しているからです。
(海外では当せん者が殺されるケースもあるため、一概にはそういえない部分もあります。)
当選したら気持ちが大きくなり、輸入車を何台も買ったり、家などの大きな買い物をしたりして、それでもお金が多く残ります。
そしてお金が減らないと誤解して、豪遊や適切ではないレベルのぜいたく、生活レベルの大幅な上昇を行います。
また、お金のにおいを嗅ぎつけてやってくる人もいて、「自称親戚」やうさん臭い団体、投資などの勧誘の人が当せん者の家にやってきたり電話をかけてきたりします。
金融リテラシーの高い人は、そういう人たちに一切かかわろうとせずにすべて無視して、適切なレベルの生活水準を維持したり、投資に充てて安定した配当を得たり、自分には扱えないと判断して寄付したりしすることでしょう。
高額当せん金を受け取らない方がいるということも聞いたことがありますが、個人的にはある程度のお金に関する知識を持っている方ではないかと思っています。
(単純に大金を持つのが怖いという方もいるかもしれませんが)
逆に金融リテラシーの低い人は、気持ちの高揚もあり、お金のためにやってくる人の言うことを聞いてしまい、その情報が他に漏れてさらにお金のためにやってくる人を増やしてしまいます。
こうなってしまうと、死肉にたかるハイエナのように次々に当せん者からお金を奪っていきます。
そして気が付くとお金が底をつき、それでも一度上げた生活水準を元に戻すことが出来ずに借金を背負ったり自殺に追い込まれたりするわけです。
これは、完全にお金によって人生が決められてしまう、お金にコントロールされる人生を送った末路だといえるでしょう。
④一獲千金を期待しない
宝くじは正直言って外れた方がいいギャンブルではないかと思います。
1億当たったのではなく、1千万当たってもお金目当ての人が来たという話も聞きます。
夢を見るためのドキドキ感に年に1回か2回、3000円ずつ買うのはありだと思いますが、それ以上は求められないですね。
(それか、寄付と同じ感覚で買うとか・・・)
宝くじは投資としても投機としても効率が悪いです。
運よく1等が当たってもハイエナが寄ってくるので心が休まらない気がします。
8桁以上の貯金や資産を求めるのであれば、一攫千金を目指さずに日々の貯金や積み立て投資の習慣、そして余計な固定費の削減などで、収入の何割かを地道に積み上げていくのがリスクが少なく確実だと思います。
そうしたお金は苦労したお金なので、見ていて気分が高揚することもないですし、荒い使い方をすることもないでしょう。
10年、20年と長い年月がかかることは事実ですが、習慣化したり、実践していくことでお金に関するリテラシーも高くなり、お金に使われるのではなく、お金を守ることが出来るようになると思います。
宝くじで当選するというのは夢であって、同等の金額のお金を得るには自分が努力すること。
楽して得たお金は身につくどころか身を亡ぼすリスクがあるということは覚えておいてください。
まとめ
宝くじは一等の賞金が高いが、還元率が低いギャンブルの一つである。
ほとんどの人が当たらないが、当たったとしてもいい生活が送れるとは限らない。
一攫千金を目指さず、着実にお金を貯金などで積み上げていくことが大切。
楽して手に入れたお金は結局は自分の身につかないものです。
「悪銭身に付かず」ということわざがありますが、これは本当だと思っています。
大金を手に入れたいのであれば自分が苦労して稼いで手に入れるようにしましょう。
苦労して手に入れたお金はそのお金の重さを十分理解しているから大切にできるものです。
今回の話は以上となります。
何か参考になった部分があれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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