こんな人を雇うと得をする 5.前職(現職)で結果を出した人

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こんな人を雇うと得をする 5.前職(現職)で結果を出した人 

転職をする理由は様々あります。

今の職場がブラックだから転職する。

今の職場の方針と自分の仕事の方針にずれが生じてきたため転職する。

今の職場でいじめやパワハラがあったから転職する。

なんとなく嫌だからという理由の人もいますが、そういう人はなんとなく仕事をしてなんとなく次の会社に転職してしまうので良くありません。

一方で目的をもって前職でしっかりと結果を出したという人は、組織に一人は必要な存在であり、ぜひとも会社に入れておいた方がいい人であり、このタイプの人が多いほど会社の業績も良くなります。

前職で結果を出した人というのはどんな人か?

前職で結果を出してきた人というのはどんな人か?

前職で結果を出した人というのは、前職で仕事の成果をしっかり出して会社に認められるような人です。

転職回数は関係ありません。

転職を繰り返すうちに様々な会社に揉まれることで、結果を出せる人に変わってくる場合があるからです。

転職回数ではじいてしまうと、このタイプの優秀な人を逃してしまうことになります。


仕事の目標をしっかり達成し、時には120%、150%という成果を出すこともある。

仕事で結果を出す人は会社で前線で働いている人が多く、いろいろな修羅場を経験して結果を出しています。

こういうタイプの人は会社が変わっても即戦力になる可能性が高く、早いうちから結果を出してくれることが期待できます。

すべての職場で結果を出した人は逸材である

今まで経験したすべての職場で結果を出した人はかなりの逸材です。

どこの職場でも結果を出したということは働く環境に関係なく結果をさせるということであり、仕事に関する意識が高く、どんな職場に行っても自分で改善を行い、結果を出す方に進んでいくことが出来ます。

そのため、どこに行っても通用する人材であるわけです。

もちろん、仕事の内容の得手不得手はあると思います(システムエンジニアの仕事が得意なのに営業や経理が出来ないのを考えるといいと思います)が、不得手なことをやらせずに得意なことを中心にやらせれば、必ず結果を出してくれることでしょう。


そんな優秀な人は自分の会社に入社してきても結果を出してくれる可能性が高く、雇わない理由がありません

それに、そんな人はほかの会社からも引く手あまたです。

むしろ自分の会社のアピールがきちんとできていないと、働く場所として適切でないと判断され、選考の辞退があったり、求人に応募すらしてもらえない可能性があります。

転職回数が多いからという理由ではじくのも論外で、安月給で働かせようとするのも論外です。

この手のタイプの人はそれなりに高い給料で囲い込む必要があるので、安い給料を提示した時点で他社に負けることをしっかり理解する必要があります。

安い給料を提示されても、それ以上高い給料を提示してくれる会社がたくさんある。

そして、どの会社も欲しがる人材である。

ということは、今までのすべての会社で働いて結果を出した人はむしろ会社を選べる状態である可能性もあるわけです。

そんな立場の人に安い給料で働いてもらうことは、オークションで一番低い価格で入札するのと変わりがありません。

そんな姿勢では、他社に競り負けてしまって逸材を確保することが出来ないのです。

前職で結果を出したというのはどこを見ればいいか?

前職で結果を出してきたというのはどこを見ればいいか?

履歴書にはどの会社にいつ入社していつ退職したか?

そこまでの情報しかありません。

一応PRを書く個所はありますが、あまり参考になりません。

それぞれの会社で一体何をやってきたか?

それは職務経歴書から読み取る内容になっています。


前職で結果を出してきた人はその成功体験を職務経歴書に記入していることも多く、どこか自信のある、しかし驕りは感じないという良い文章になっていることが多いです。

また、いくら年収をもらっていたか?

転職するにつれ年収が上がっている人はそれだけ成長して結果を残してきた人です。

また、転職するにつれ、上位の役職を任せられる人はそれだけ仕事のスキルの成長があり、部下の管理も任せられるようになった人です。

そういう人は、次の会社でもしっかり人を育ててくれます。


転職歴の多い人はいくつもの会社の職歴を書いていますが、読むのが面倒だという理由で不採用とせずに、最初から最後までさっと目を通す程度のことは最低限でもやっておくべきです。

「転職歴が多いのできっとうちの会社でも続かないだろう」

そう考える人もいますが、必ずしもそうとは言えないのが現実です。

過去のことだけでは将来のことはわかりません。

大切なのはその将来のことについて求職者がどう思っているかではないでしょうか?

うまく相性がいい会社が見つかればで定年までいたいという人もいます。

逆に2~3年の転職を繰り返してキャリアアップとスキルアップを行い、上を目指す人もいます。

将来も転職でキャリアアップしていく人であれば雇いたくないという人もいるかもしれませんが、そこそこの能力の人を定年まで雇うより、仕事でしっかりと結果を出す人を2~3年雇う方が、得るリターンが大きいこともあるわけです。


例えば、そこそこの能力の人は目標の100%くらいの結果を出すでしょう。

しかし、前職の仕事でしっかりと結果を出してきた人は転職後の会社でも目標の120%~150%の結果を出すかもしれません。

こうなると周りも刺激されて普段結果を出してくれない人も結果を出してくれるようになるかもしれません。

100%の結果を出す人が120%の結果を出すようになってくれる。

しかも一人だけではなく複数人がそうなる。

もし2~3年で退職してしまったとしても、前職で結果を出してきた人の影響でこのような会社の体制になったら、求人を出して人を採用してかかるコストを十分回収するどころか、リターンまで得ることが出来る。


もちろん目先の利益も全く無視していいものではありません。

しかし、将来を見据えた利益がどうなるかという視点が大事で、これがない経営者も結構見受けられます。

目先の利益ばかりを追いすぎるとうまくいきません。

また、利益について誤った認識を持つとうまくいきません。

しっかりと求人に応募してきた人が会社でどんな活躍をしてくれて会社にどんな影響を与えてくれるのかを長期的な目線をもって見極めることも大切なことなのです。

複数の会社で結果を出してきた人は未経験、異業種でも結果を出してくれるのか?

では、今まで複数の会社で結果を出した人は、未経験、異業種に転職してもしっかり結果を出してくれるかというと・・・必ずしもそうとは言い切れません。

しかし、今まですべての会社で結果を出した人は誠実で信用できる人であることは確かであると思います。

未経験、異業種でも今まで培ったスキルが全く役に立たないというケースではどうなるかわかりませんが、少なくとも共通点がある場合は面接に呼んで話を聞いてもいいのではないかと思います。

そもそも今までのスキルが全く通用しない業種に転職することは、今まで複数の会社に転職して結果を出した人もリスクのあるチャレンジになることは理解しています。

なので、わざわざリスクを冒してまで全くの未経験の職場を選ばないでしょうし、得手、不得手の面でも慎重に考えて応募する求人を選んでいると思います。


人には誰にでも得意なことと苦手なことがあります。

複数の会社で結果を出した人は、得意なこと、または得意でも苦手でもないことのいずれかで勝負をしてきています。

苦手なことを克服して結果を出してくれる人もいますが、結果を出す場合は選択と集中をしている場合が多いです。

なので、未経験、異業種でもある程度自分がどれくらいの結果を出せるかを予想して求人に応募しています。

最初はどうしても即戦力の人に劣ってしまうかもしれませんが、2年後、3年後に逆転している可能性もあります。

なので、未経験だからという理由でバッサリと切り捨ててしまうと、こういうタイプの人も切ってしまい、もったいない結果になることがあります。

未経験だからという理由で不採用になった会社のライバル会社に就職してしまい、そこで前線で活躍するようになったら、不採用を言い渡した会社にとっては笑い話ではなくなります。

面接で見極めるためには?

採用には慎重さが求められますが、職歴にいいことを書き、面接でいいことを言い、実際に雇ってみると思ったような仕事をしてくれないという人もいます。

必ずしも面接でしっかりアピールする人だけが優秀な人であるとは限らない。

その場の印象だけでは50%も求職者のことを分かっていないわけです。


2~3回面接するとだんだんと分かってくるので、明らかなダメな印象でない限りはもう一度会って話をしてみる。

こうすることで手間はかかりますが、今までどの職場でもしっかりと結果を出したがアピールするのが下手というタイプの求職者を落としてしまうという、もったいないことをせずに済みますので、落とすための面接をやらないことを心掛けるといいでしょう。

減点方式では分からない求職者の長所があります。

加点方式でどこがいい、どこが優れている、そういう視点で面接をすると前職で結果を出してきた優秀な人を落とさずに済むと思います。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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