退職代行を使って退職した場合にやるべきこと

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退職代行を使って退職した場合にやるべきこと

今回は、退職代行を使って退職をした場合に、次に何をすればいいかについてお話しします。

退職代行を使って退職した場合、基本的には自己都合退職扱いになります。

しかし、パワハラやモラハラ、不当な部署異動や転勤などの職権濫用など、会社側に問題がある場合は会社都合による退職とすることが出来ます。

退職代行を使った場合も転職活動すること以外にやるべきことがありますので、1つずつ説明していきます。

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1.ハローワークに行く

ハローワークに行く

まずはハローワークに行ってみましょう。

パワハラやモラハラなどの会社からの理不尽な扱いがあるなど、会社側に問題がある場合は会社都合の退職にできます。

会社都合の退職になると失業手当を自己都合退職の時に比べて失業手当を早くもらえるようになりますし、採用する側も自分勝手な理由ではないので、退職がやむを得ないことであることを理解してもらえることになります。

もし自己都合の退職で会社に退職の意思を申し出たとしても、その後のヤメハラ(退職を申し出てから退職するまでのパワハラやモラハラ、その他不当な扱い)、退職まで長時間労働を課す、退職を申し出てから給料を減給する、給料を支払わないなどの問題があって退職代行を使って辞めた場合も、会社都合の退職にできます。

会社都合の退職にすることは、退職代行を使って退職したけど次の仕事が決まっていない場合に有利になりますので、ぜひやっておきましょう。

そして、次の就職先が決まっていない場合(多くの退職代行を使った退職者は該当するかと思います)、会社都合の退職にした後は失業手当の給付の申請をすぐに行って、失業手当をもらいながら次の就職先を探しましょう。

失業手当はいつまでももらえるわけではなく期限があり、しかも転職活動をしたという記録が必要(ハローワークでの求人情報検索または一般の求人による転職活動)なので少し面倒ではありますが、転職活動期間中にお金がもらえるのはありがたいので、しっかりと失業手当の給付の申請を行っておきましょう。

そして、新しい就職先が決まり、失業手当の給付期間がある程度残っていて、1年以上働く見込みがあれば再就職手当がもらえることがあります。

自分が会社整理で解雇にあったときに再就職手当給付の申請を行ったとき、再就職手当は何十万というお金が振り込まれました。

結構いい金額でしたので、もらえるものはありがたくもらっておきましょう。

2.心を休める

心を休める

退職代行を使って会社を辞めた人の中には、精神的に追い詰められた人も多いはずです。

だから、退職しても心の疲れが取れていなかったり、心の病を発症している場合もあるかと思います。

その場合は、すぐに転職活動をせずに、心が正常な状態に戻るまで休むということもありだと思います。

失業手当は転職活動をしなければ支払われないため、この期間は収入がないことになります。

しかし、ここで無理してバイトなどで働いても心の状態が悪化して長期的に悪い影響しか出ないので、実家が頼れるのであれば実家に戻って休養したり、兄弟や友人、親戚に頼って事情を話して支援してもらうのもありでしょう。

有休消化期間は給料が出るので、その収入で過ごすのもありです。

しかし、基本給が多くの手当てで構成され、有給消化期間はこれらの手当てを全て引かれて振り込まれる給料が安い会社もあります。

その場合も、実家や親戚、兄弟や友人に頼った方がいいかもしれません。

有休消化期間の給料からお金を出すと、おそらく快く引き受けてくれると思います。


もちろん、退職代行を使って退職してもすぐ動ける方であれば、心を休める必要はありません。

しかし、退職代行を使う人は、退職を直接会社に伝えられないくらい会社から酷い仕打ちを受けて心がぼろぼろになった人も多いと思うので、なるべく休む期間を設けたほうがいいと思います。

少なくとも有休消化期間はしっかり休みましょう。

転職活動も結構エネルギーを使うので、心の疲れや体のダメージが残ったまま休まずに頑張ってしまうと、心や体に無理をかけてしまうことになります。

なので、きちんと休む時はしっかり休む。

まじめな人ほど早く行動しがちですが、たまには不真面目に過ごすことも大切です。

転職活動をするのがきついようであれば、転職活動を休んで、心と体が回復してから転職活動を行いましょう。

その際は、1.でお話ししたハローワークでの手続きを忘れずに行って下さい。

ただ、退職代行による退職後に心が疲れている場合でも、休養をする前に会社都合の退職にしてもらうことは最初にやっておいた方がいいかもしれません。

そうしたら、転職活動をした時点から失業手当が出るようになるので(転職活動の記録をハローワークに持っていく必要はありますが)、お金に関してそこまで深刻に考えなくて済むようになります。

3.今後のキャリアや転職先についてアドバイスを受ける

転職支援サービスやキャリア相談といったサービスが世の中に存在します。

これらのサービスは有料であることもありますが、「退職代行を使って退職したけど、この後どうしよう」と思ったときに頼りになるサービスです。


今までどんな仕事をしてどんな成果を出して来たか?

その結果、同業の別の会社で働くのか、異業種の会社で働いてみるのか?

この2つがうまく思い浮かばない方はまずは転職支援サービスやキャリア相談といったサービスを使ってみることをお勧めします。

今まで働いてきたけど何のスキルも身についていないと思う方もいるかもしれません。

しかし、怠慢な働き方をしてこなかった場合は、たとえ作業的な仕事ばかりでも何のスキルも身についていないということはなく、何かしらその会社で働いて得たものがあったはずです。

自分が今持っている武器は何か?

それをどんな仕事でどう生かしていくのか?

ここをまず知っておく必要があります。

自分で分析できる方は自分でやっても問題ありませんが、第三者の意見の方が客観的でより具体的な内容で知ることが出来ます

面接でこの2つの質問を聞かれた時にパッと答えられる方はこの章で書かれたことを行う必要はありませんが、「退職代行を使って退職したけどこの後どうしたらいいか分からない。自分の武器も活かせるスキルも分からない」という方はキャリア相談や転職支援サービスを使って自分の武器や活かせるスキルをしっかり把握しておくことが、次のステップの転職活動で重要になります。

この章で書かれていることに関しては同業への転職を行いたいなど、転職の目的がはっきりしているのであればやらなくても問題はありません。

しかし、会社が倒産すると突然路頭に迷うことになります。

そうなると、パニックになりどうしたらいいのか分からなくなることもあるでしょう。

また、今まで培ってきたスキルやキャリアが役に立つか分からない人もいるでしょう。

そんな人はキャリア相談や転職支援サービスを受けてみることをお勧めします。

おすすめのキャリア相談

キャリア相談としてオススメなのは、coacheeというサービスです。

転職の相談だけでなく、長期的な視点でのキャリア形成の相談も受けることが出来ます。

面接の対策や履歴書の添削なども行っているので、倒産して職を失って、次にどうしたらいいか分からない。

そんな時はcoacheeがどんなサービスであるかを自分で確認してみて、検討してみるといいでしょう。

おすすめの転職支援サービス

転職支援サービスにもいろいろありますが、退職代行サービスであるモームリを運営している株式会社アルバトロスが新しく始めた転職支援サービスとなります。

このサービスは退職代行サービスを利用された会社を紹介されることがないということです。

つまり、ブラック企業やパワハラで心を病むような企業を紹介される確率が低いということ(ちなみに転職エージェントが紹介してくる企業は玉石混交です)。

転職エージェントと異なるのは同社が運営する退職代行モームリの情報と連携していて紹介される企業が厳選されていること、そしてキャリアカウンセリングがしっかりとしており、求人応募や選考時のサポートも手厚い所ですね。

企業と求職者のお互いがマッチングするような感じで求人を紹介してもらえるため、転職エージェントよりも内定獲得がしやすく、次の会社に転職出来る確率が高いと想像できます。

サービスは無料で利用できるので、転職エージェントと同じ感触で利用できるところもいいですね。

4.転職活動をする

転職活動をする

多くの退職代行を使った方は、フリーランスや独立の道を選ばずに、次の就職先を探すことになるかと思います。

3.までで転職活動の準備が整ったら、転職活動をしましょう。

転職先がないままだと無職のままです。

そして、無職期間が長ければ長いほど、その期間求職者がいったい何をしていたのか、求人を出している会社が気にするようになってきます。

実際に面接の場で聞かれることも多く、この回答次第で採用見送りになりますので、退職代行による退職後に休養して無職期間が生まれた方は、そのまま事情を伝えるのではなく、何かポジティブな理由を探しておきましょう


実際に転職活動を行う場合は転職エージェント、転職サイトのどちらでもいいのですがそれぞれ一長一短があるので、両方を登録しておくといいでしょう(ハローワークの求人は質が悪い求人が多いためおすすめしません。失業手当をもらうために求人検索する程度で十分です)。

転職サイトは自分で求人を見つけて応募することになりますが、書類選考免除のオファーが来ることもあり、しっかりと働いてキャリアを積んできた人には、次の就職先を見つけやすい状態ではないかと思います。

自分の場合、実際に書類選考免除のオファーが来た企業に応募し、そのまま面接を受けて内定が出た会社で今も働いています。


一方で転職エージェントは登録が無料で出来る上、自分に合った求人を紹介してもらえます。

担当者の手腕で当たりはずれがあるのも特徴ですが、非公開求人も紹介されるので、優秀な人であればこちらの方が待遇の良い会社に出会いやすいです。

転職エージェントが紹介する企業は採用を決めた時に転職エージェントの会社に報酬を払わなければいけないため、書類選考、面接ともに転職サイト経由よりも厳しい印象がありますが、それでも面接でしっかりと受け答えをして、自分が今までやってきたことをアピールできれば、いい印象を持ってくれて採用してくれる会社も出てくるはずです。


転職サイト、転職エージェントのどちらの手段を使って面接までたどり着いた場合も、退職代行を使って辞めた理由をそのまま退職理由として話すことはお勧めしません。

「長時間労働などにより自分の勉強時間を確保することが難しく、スキルがなかなか育たないのが不満だった。今後働く職場ではこの問題を解決したいと思い退職を決意した」

ということを自分なりの言葉で説明するといいでしょう(成長したいという思いがあったのに今働いている会社でボトルネックがあって実現できなかったという内容です)。

そして、そこから「ではなぜ弊社に応募することにしたのですか?」と聞かれるのですが、ここも「ホームページに載っている製品やサービス、企業理念に魅力を感じた」ではNGで(これが通用するのは新卒時の面接くらい)、「御社の求人ではこんなスキルが求められており、自分もこのスキルを持っており今まで仕事をしてきたため、御社と自分のスキルがマッチしていると思った。」など、求人の内容と自分のスキルや働き方のマッチングを理由にした方が無難かもしれません。

ここでより深く掘り下げられるかもしれませんが、ここは自分の言葉で「他社の求人も確認したが、御社の求人が最もスキルや働き方が自分が求めるものとマッチしていたため」と答えておくといいでしょう。

そして、多くの面接では最後に「何か質問はありますか?」と聞かれますが、ここは自分の仕事やスキルアップに関する熱意をアピールするチャンスです。

ここでは「御社の業務に関わるうえで事前に勉強しておいて欲しいと思う内容はありますか?」、「御社では休日などのプライベートの時間を使ってスキルアップを自発的に行うことについてどうお考えでしょうか」、「職場の雰囲気は良好だと思いますか」、「実際に働いてみた方からの観点で御社での働きがいについて伺いたいです」など、自分から動く姿勢のアピールをするとともに、会社側の事情も質問して、自分が安心して働けそうか、きちんとすり合わせをしておきましょう

転職活動にはDodaがおすすめ

退職代行を使って退職して次の就職先が決まっていない場合の転職活動にはDodaがおすすめです。

通常の求人サイトと転職エージェントのサービスの申し込みが一つで完結できるので、かなり使えます。

実際に自分が転職活動で内定を出したこともあり、転職エージェントのサービスでも書類通過率がそこそこあったので、信頼できる転職サービスだと思っています。

転職エージェントのサービスは無料なので、Dodaを利用する場合は必ず申し込むようにしておきましょう。

退職代行を使った退職の後の転職活動は大きなハードルになる

退職代行を使って会社を退職した後の転職活動は一つの大きなハードルになることになりますが、きちんと求人を見て、自分に合う求人を探していけば、確実に自分を必要としてくれる会社と出会えます。

今は就職氷河期とは異なり人手不足で悩んでいる企業が多く、いい人材であればきちんと採用してくれます(就職氷河期は求人が少なく、会社側が上から目線で人を選べる時代でした。良い大学を卒業した人がコンビニのバイトをすることになったり、ブラックな中小企業の求人に何十倍もの倍率で応募があった時期でもありました。その頃に比べると求職者が会社を選べる、いい時代になったと思います)。

そして、その会社がブラック企業ではないことが大切で、ブラック企業に入るとまた同じことの繰り返しになってしまいます。

そのため、きちんとパワハラやモラハラの防止、コンプライアンスの教育が行き届いた、しっかりと体制が整っている会社を選びましょう。

会社選びをしっかりしておくと、次の職場では生き生きと働くことが出来、仕事を楽しむことが出来、それが自分の成長につながり、会社からの評価が上がり、給料がアップし、豊かな生活に一歩近づくことが出来るはずです。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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