どんな相手にも敬意をもって接する、これは当たり前のことでありますが、実際にできている人は結構少ないです。
部下や従業員を雑に扱ってストレスを与える上司や経営者がいる会社、匿名だからと言って見知らぬ第三者をタメ口で批判する人、あおり運転をする人、年下だからと言って初対面なのに偉そうな態度をする人。
こんな人は意外と多いです。
しかし、このような人の接し方をしていてはいい人間関係を築けません。
良い人間関係はお互いに敬意を持つことが出来るから成り立つものです。
どちらかの敬意が欠けているといい人間関係は成り立ちません。
目次
相手を雑に扱うと自分も雑に扱われる
部下や年下の人に対して高圧的な態度を取る社員、匿名掲示板で見知らぬ第三者をタメ口で批判する人、あおり運転をする人、年下の人に対して初対面であるにもかかわらず横柄な態度を取る人。
それらの人に共通するのは、相手に敬意を持たずにまるで物に接するかのように雑に扱っていることです。
物を大切にしないというのは実はよくないことで、お金と心の豊かさから遠ざかってしまう行為になります。
物を大切にしないと、人を物扱いする人はものと同じように雑に扱ってしまうことになるのです。
そのため、物を大切にしない習慣が出来ていると、相手に敬意を持つことが出来ないのです。
基本的に相手を雑に扱うと自分も雑に扱われます。
これはどうしてかというと、相手の立場になると分かるのですが、「自分が物扱いされた」と感じると、その人は不機嫌になり、相手に対して敬意を持てなくなってしまいます。
そして、人を雑に扱う人は見返りではなく、仕返しを受けることになります。
例えば、人を大切にしない会社から大量の退職者が出て会社が傾いたり、人を大切にしない人の周りからどんどん人が離れて行って孤独になったりと、そんな感じのことが起こるのです。
つまり、相手に対して取った行動が自分にも返ってくるのです。
相手を雑に扱う人は、基本的に自分のことしか考えておらず、相手のことを上から見下すような態度で接するため、相手から見た印象は当然よくありません。
あまりにもひどいと相手が反撃してくることがあります。
相手を敵に回すと、相手もそんな人に丁寧に接する必要性を感じないため、相手からも雑に扱われるようになります。
だから、どんな相手に対してであっても個を尊重し敬意をもって接することが必要になります。
世の中に雑に扱っていい人なんていません。
相手に敬意をもって接する=敬語で話すことだけではない
相手に敬意をもって接する方法の一つとして、相手に対して敬語で話すことがありますが、相手に敬意をもって接する手段の一つであり、それだけが全てと言うことではありません。
話し方が敬語であっても上から目線というのは何となく感じるものです。
だから、敬語で話すというのは、相手に対して敬意を持つことの一つの要素でしかないのです。
お互いに相手の立場を尊重しているのであれば、相手が認めるのであれば、敬語でなくても構いません。
相手の言うこと、行動に対して正面から否定しないこと、相手の行動に対して感謝の意を示すこと、これも相手に対して敬意をもって接することになります。
決して自分のことだけを考えず、相手のことも考える。
また、人には決して他人に踏み入れて欲しくない領域があります。
そこに土足で踏み込むような真似をしないのも敬意をもって接するのに重要なことです。
相手を尊重し、相手と適切な距離感を保ち接すること、これこそが相手に対して敬意をもって接するということです。
相手に敬意をもって接する気持ちを相手に露骨に示す必要はなく(押しつけがましく映るので)、自然な感じで相手に対して敬意を示す程度でちょうどいいです。
自分が言われて嫌なことは言わない、自分がされて嫌なことを相手にはしない、他意がなくても相手を傷つけてしまうことがあったら、それを相手から指摘されたら、素直に言い訳をせずに改善する。
これが相手に対して敬意を持つことで重要なことなのです。
相手に敬意をもって接しないことはハラスメントである
逆に相手に敬意をもって接しないことはハラスメントであると言えます。
敬意のない接し方をされると相手は不快感しか覚えません。
強い立場を利用して弱い相手の立場の人をいじめるのはパワーハラスメントとしか言わないですし、第三者に対しての誹謗や中傷は場合によっては犯罪です。
相手を精神的に追い込んだり、怒らせたりして、それにより相手から慰謝料請求などを訴訟されるなど、良いことがありません。
こんな態度で接してくる人は、自分は仲良くしたいと思わないですね。
相手には利益があるのかもしれませんが、自分に利益がない、つまりWin-Winの関係にならないからです。
自分にとって損になる人との人間関係を続けていくことは何の意味もなさないので、あえて続けていく理由がありません。
相手に敬意をもって接することは心の豊かさが必要

相手に敬意をもって接することにはある程度の心のゆとりが必要です。
心の豊かさがなく、ゆとりがない状態であれば相手に気を遣っている場合ではありません。
お金があっても心が豊かではない人は、お金に物を言わせて人を支配しようとしたり、少しのミスに対してクレームを出したりします。
個人的に具体的な改善策を含むクレームであれば聞く必要があると思いますが、ただの感情で物を言ったり、人格否定してくれるクレームはまともに対応する必要がないと思います(仕事だからこんなクレームも無碍に出来ないという人もいると思いますが、本当につらいと思います)。
また、自分自身も相手から雑に扱われたことに対して感情的になり、やり返す必要はありません。
「かわいそうな人だ」と思って受け流すくらいでちょうどいいです。
やり返してしまうと相手と同じレベルになってしまいます。
心にゆとりを持つことで、雑に扱ってくる人に対して最低限の敬意をもって大人な対応をしましょう。
そうすると相手と争うという無意味なことをする必要はありません。
自分が相手に対して敬意を持っていても相手が雑に自分を扱ってくるようであれば、そういう人間関係は切り捨てた方がいいでしょう。
お互いに敬意をもって接することが出来る人間関係、それがWin-Winの人間関係と言えると思います。
どちらかの敬意が欠けていると、そして途中でどちらかが敬意を払うことを忘れてしまうと、その人間関係はそこで終わってしまいます。
人に対して敬意を持つことは、良い人間関係を築く上でとても大切なことなのです。
まとめ
今回はどんな相手に対しても敬意をもって接しようということについてお話ししました。
基本的に高圧的な態度を取ったり誹謗中傷をしてくる人は小物です。
相手の立場に立つことも出来ないし、相手の気持ちを思いやることも出来ない、そんな感じで相手に敬意を持つことが出来ない人です。
また、心にゆとりのない人と言うことも出来、その人たちと同じレベルに立ってやり合う必要はありません。
自分が上から目線な態度や高圧的な態度で相手に接しないようにし、相手のことを尊重していれば、必ずいい人間関係を築ける人が出て来ます。
下の立場の人に対して上から接しないようにすることは簡単で難しいかもしれません。
しかし、その多くの人が出来ないようなことであるからこそ、出来ている人が魅力的に映るようになるので、顧客や友人、上司や部下を大切にし、組織の中でもムードメーカーとなる人も多いことでしょう。
心の豊かな人のところにいい人やお金はやってくるので、お金に豊かな生活を送りたければまずどんな相手に対しても敬意をもって接すること、これを心がけてください。
ただし、目の前の人に敬意をもって接することが最優先で、お金に関することは忘れるくらいがちょうどいいです。
下心を持ちながら相手に接することは失礼ですので、慎みましょう。
今回のお話は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。