不動産の投資話はCMを打っていればほぼ手を出してはいけない地雷です。
みんなで大家さんは良くCMで見かけていたのですが、業務停止命令を受けました。
そして、最近、ポイントサイトの広告で見かけたのがCOZUCHIです。
正直、COZUCHIも手を出してはいけないものではないかと個人的に考えています。
その理由は、サイトを見て一瞬でここは怪しい、危ないと感じ取ったからです。
今回はみんなで大家さんが危ないと思った理由、そしてCOZUCHIが怪しくて手を出してはいけない理由をお話ししようと思います。
目次
みんなで大家さんがポンジスキーム寄りで怪しいと思った理由

まず皆さんに問います。
美味しい投資話をCMなどの広告を出してまで日本中の人に知らせたいと思いますでしょうか?
これに対して「Yes」と答える人はいないでしょう。
しかし、みんなで大家さんはCMを流し、広告も出し、人を集めていました。
みんなで大家さんは「想定利回り6~7%、現在まで元本評価割れなし」とこの記事を書いた時点で公式サイトに書いてありますが、まずはここで疑わないといけないことがあります。
一体どういうことかというと、想定利回りの部分です。
利回り6~7%というのは結構高い数値です。
インデックス運用の優秀な投資商品でも平均してこの数値が出るかどうかは怪しい所です。
なのに、なぜこの利回りが出るのでしょうか?
そして年6回の分配。
ここも怪しいですね。
分配が発生する回数が正直言って多すぎます。
2か月に1回配当が入ることになるのですが、100万円預けて年利6%と考えると、2か月に1回1万円が入ってくる。
正直言って怪しいです。
また、みんなで大家さんの資産状況を調べた方がいて、その方によると自己資本比率が著しく低いとのこと(資産に対する負債の割合が多く、純資産が極端に少ないということですね)。
また、自分も財務諸表を見てみたのですが、流動資産の少なさが気になりました。
きちんと財務状況を調べられる方はまず引っかからないと思いますが、こういうことをきちんと調べもせず、「みんながやっているから」、「CMを出しているので安全と思ったから」、「儲かりそうだから」という短絡的な理由でポンと100万円単位のお金を出す人がいるから成り立っていたんですね。
でも、やはりみんなで大家さんは黒だったわけです。
投資商品に関する重大な説明をしなかったり、開発許可を得ていない土地を購買対象にしていたなど、不正が出てきてしまい、、大阪府より業務停止命令が下されました。
自分が懸念しているのは、みんなで大家さんは新規参入者がいなくなると自転車操業となり、ポンジスキームになるということです。
財務諸表を見て自己資本比率と流動資産が著しく低いため、すでにもうやばい状況になっているのではないかと思います。
人を集めて出資金を募り、資産運用をしていくビジネスはインデックス運用や債券の投資信託とETFといった王道なもの以外は失敗する可能性が高く、自分は手を出す気には一ミリもならないです。
金融リテラシーを高め得ると、このようなビジネスに対して「ん?」と思うことが出てきます。
だから、みんなで大家さんの広告を見た時、自分はこの勘が働き、投資をしてはいけないと思い、本当に投資をしてはいけないものであったわけです。
COZUCHIに手を出してはいけないと思った理由

自分がCOZUCHIを知ったのは、アンケート(広告目的)を回答した時でした。
COZUCHIのアンケートを答える時に利率が書かれていて「うわ、やばっ!」となったわけです。
COZUCHIというのは一体なんであるかというと、不動産投資クラウドファンディングと呼ばれるものです。
一般のクラウドファンディングは商品の早期購入や応援のためにプロ実施者に出資し、後でリターンをもらうものです。
自分も国立科学博物館に出資し、立派な図鑑を返礼品として頂いたため、クラウドファンディングのすべてがNGであるとは思いません。
それに一般のクラウドファンディングは応援という名目もあるため、自分の出資額以上のリターンを求めないものです。
ただ、クラウドファンディングで集めたお金を投資するって何かやばくないですか?
食品開発や雑貨などを作るのに資金を集めて出来たものを出資者に返礼品として届けるのは問題ないと思います。
でも人から集めたお金を投資って・・・その投資をする人が投資の腕がいいなんて保証はどこにもありません。
また、不動産を作るのは良いのですが、それが果たして売れるかどうかということも気になります。
想定利回りは3%だいから10%くらいまで様々ありましたが、本当にそれくらいの配当が約束された物件になるのか?
特に利回り5%を超えるものは本当にその利回りが実現できるのか気になるものです。
サイトを見てみると、1万人以上の人が出資している物件もあります。
これらの人たちは間違いなくマネーリテラシーが低く、労せずに儲けたい人ですね。
ちなみにCOZUCHIを運営している企業は非上場企業です。
決算は出していて、財務状況はそこまで悪くありません。
しかし、1万円から出資できるとは言え、これからどうなっていくのか正直言って不安ですね。
個人的にREITを買った方がまだ安心できると考えています(自分はREITに関して詳しく内容を知らないので投資対象に入れてていませんが)。
「COZUCHI 怪しい」で調べてもネガティブな情報がなかなか出てこないのも怪しい。
そして、検索上位はアフィリエイトサイトが占められており、アフィリエイトサイトが広告主のサイトに対して悪く言うはずがありません。
これらのサイトはSEO対策をしていて検索上位に出てくるようになっているので、ネガティブな情報がなかなか出てこないんですね。
しかし、自分は断言します。
COZUCHIは使ってはいけないと。
なぜかと言われると・・・そのうち分かりますよ。
自分はCOZUCHIはポンジスキームの種にしか見えませんから。
基本的に広告を出している投資話は地雷で、他人が宣伝している時点で美味しくない話である
儲け話というのは誰にも知られないようにこっそりとやるものです。
1つ問います。
「あなたは釣りを趣味としているとします。あなたは魚が良く釣れるポイントを自力で発見しました。そのポイントを他の人に話しますか?」
答えはNoだと思います。
川釣りをやっている人は特にポイントの秘匿に関して厳しく、ブログで記事を書く場合も某河川や、Y川など、伏字を使って表現するほどです。
釣りですらこんな感じです。
自分が見つけた美味しい投資話をそう簡単に教える人なんているでしょうか?
答えはNoです。
もし居るとしたらその人は紹介料目的で教えている、悪事の片棒を担いでいる人などです。
そういう人の言うことを信じていいはずがありません。
儲け話は向こうからやってくることはありません。
自分で掘り当てて自分だけで楽しむものです。
もし良心を出して他の人に教えると、掘り当てられた場所が荒らされて儲けることが出来なくなってしまい、別の儲けるポイントを探さなければなりません。
だから広告を出している儲け話はすべてNG。
テレビで投資信託のCMが時々流れていますが、これもぼったくりファンドでNGです。
その結果が出たのがみんなで大家さんでした。
そしてCOZUCHIもいずれぼろが出ると思っています。
ポンジスキーム化しないうちに稼ぐということは出来るかもしれませんが、いつポンジスキーム化するかは分かりません。
そうれあれば、最初から手を出さないというのが最も賢い選択であり、最も損をしない考え方となります。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。