オンリーワンという言葉があります。
誰とも違う、唯一の存在のことを言うのですが、オンリーワンという言葉は決して軽い言葉ではありません。
個性という面ではオンリーワンであることも可能かもしれませんが、何かのジャンルにおいてオンリーワンであることはナンバーワンであることも求められます。
仕事やビジネスなど、他の者との競争が発生する場面においては、オンリーワンであるためにナンバーワンにならなくていいというのは、嘘であり通用しないことです。
オンリーワンの意味
オンリーワンとは英語で「only one」と書きます。
ただひとつ、唯一のものがオンリーワンです。
つまり、誰からも真似をされることがなく自分だけの領域に達していること、それがオンリーワンであることに求められるものです。
ナンバーワンとオンリーワンとの違い
ナンバーワンとはある分野でトップをとることです。
他者との競争が激しいレッドオーシャンで血の海での戦いを行った結果ナンバーワンになった人もいるでしょうし、競争をしないように発想力を働かせ、その分野の第一人者となり、結果としてその分野のトップになったという人もいると思います。
自分はオンリーワンという言葉はナンバーワンという言葉よりももっと厳しいものだと思います。
まず、オンリーワンは人と同じことをしていても目指すことはできません。
人の真似をして生きていたのでは、自分の個性(良いところも悪いところも含めて)がどんどん失われていきます。
人はそれぞれ個性があり、その人の個性は世界で唯一無二のものであるという考えは分かります。
しかし、その個性にしっかりと向き合って、人から何を言われようと自分の信念を貫いて自分の個性を最大限発揮できる人はどれくらいいるでしょうか?
同調圧力や他者の意見に流されず、常に自分の意見を持ち続け、自分の頭で考えることが出来る人はどれくらいいるでしょうか?
それが出来た人でないと、自分はオンリーワンと呼べないと思います。
しかし、これが出来ない人が多いため、日本にはオンリーワンと呼べる人は上位層のうちの一部だけだと思っています。
さらに付け加えると、オンリーワンとはナンバーワンでもあるのですから、ナンバーワンであると同時に、さらに人があまりやらないことをやらなければなりません。
ですので、ナンバーワンの上位がオンリーワンということが出来、オンリーワンになるためには他の人が追い付けないような領域にいることで、ナンバーワンという立場も確立しなければいけないのです。
つまり、オンリーワンであるためにナンバーワンにならなくてもいいというのは嘘と言えます。
オンリーワンになるためには?
オンリーワンになるためには自分の中の気持ちと正直に向き合う必要があります。
自分にどんな個性があって、それを活かすことでどんなことがやりたいか。
また、どんなことが好きか、何をやるのが得意か、そういったことを最初のステップとして考えなければなりません。
これは自分探しの旅と言って旅行に行ったりして見つけられるものではありません。
答えは外の環境にあるのではなく、自分の中にあるからです。
自分の心に問いかけ、そして答えを出す。
答えが出たら次に進みましょう。
第二ステップとして、自分の個性や嗜好、やりたいことが分かったら情報を集め、方針を決めます。
知識が足りないと思ったら本やネットで勉強しましょう。
最近は有用な動画が多く、Youtubeでもいろいろな動画を見つけることが出来ますので、動画から学んでもいいと思います。
色々な情報を収集し、似たり寄ったりの情報だけではなく、他とは違う情報に注目する。
情報収集のためにアンテナを張り、他者の行動や考えを取り入れながら、それをヒントにして自分なりの考えを導き出す。
ここまでをやってみましょう。
そして、第三ステップとして自分なりの考えを形にするために実践という行動を起こします。
最初からうまくいくことはまずありません。
そして、自分なりの考えが導き出せても他の人がすでに同じことを考えているということも多々あります。
このような壁に当たることは避けられません。
自分を信じて、自分を励ましながら軌道修正を行い、壁を乗り越えていく必要があります。
この壁を乗り越える行動が自分を成長させます。
自分が成長するとより良い案が浮かび、他者との競合になりにくい考えも浮かんでくることでしょう。
そうするとオンリーワンというゴールが少しずつ見えてきます。
他者と変わったことをすると、必ず制止する人が出て来ます。
その人は普通であってほしいという気遣いで制止するのだと思いますが、オンリーワンを目指すのであればその言葉に耳を傾けてはいけません。
その人はあなたがやっていることに対して素人であり、意見を言えるほど偉くはありません。
意見を出して静止してくれる人には悪いのですが、オンリーワンを目指すためにはリスクを恐れ、挑戦もしない人の言うことは真に受ける必要がないのです。
自分の個性を尊重しつつ、自分の信念は芯として持ち続ける。
他人から何を言われようと自分の信念は持ち続ける。
これがオンリーワンを目指すためには不可欠のことになります。
万人から好かれようとする人はオンリーワンではありません。
日本人の場合は特にそうですが、多くの人は挑戦せず、周りと同じような行動をすることを好みます(それで、人生の終わりに後悔することも多々あるようですが)。
オンリーワンを目指すのであれば、そういう人からの賛同は得にくいです。
しかし、周りから変わったことをしていると思われながらも、しっかりと自分の信念を曲げずに努力する人が魅力的に映るという人もいます。
そういう人たちからの賛同は貴重であり、何よりもオンリーワンを目指すうえでのモチベーションの維持に重要なことであったりします。
賛同を得るまでが大変というのがあるのですが、継続的に頑張り、諦めずに努力している姿を必ず見ている人がいます。
そういう人の存在があることを忘れず、しっかりと気持ちを強く持って頑張ることが重要です。
オンリーワンを目指すための道はいばらの道とも言えます。
整備された道を通るのではなく、けもの道を通るような覚悟も必要でしょう。
しかし、それを乗り越えるからこそ、オンリーワンにたどり着くことが出来るのです。
ナンバーワンは要領や仕事の適性、人脈などで達成できることもありますが、オンリーワンを目指すにはナンバーワンであることよりもさらに険しい道を進む必要があります。
他人が真似できない境地に行くには、自分の個性や能力をしっかりと理解し、試行錯誤を繰り返しながら何度も壁にぶつかりながら歩いていかなければなりません。
オンリーワンになりたければ他人の行動や言動に惑わされず、自分の道をしっかりと歩みましょう。
他人の行動や言動に惑わされると、オンリーワンになるための道が分からなくなり、道に迷ってしまいます。
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今回の話は以上となります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。