今回はお金の話ですが、ちょっと頭の体操を兼ねて考えて欲しい内容です。
少し頭を使う必要がありますが、冷静に考えるとどちらが確実にお金が手に入るかということが導き出せるはずです。
今まで得たお金の知識を使いながら考えてみましょう。
なお、今回の内容はギャンブル題材にしていますが、ギャンブルをすることを推奨するものではありませんので、その点をご理解の上、読み進めていただければと思います。
目次
今回考えて欲しいのはこんな内容
今回考えて欲しいのは以下の内容になります。
未来から来た人に一つだけ教えてもらえることがあるとします。
あなたは宝くじ一等の番号、競馬の1着から3着までの馬の二つを思い浮かべました。
未来からやってきた人に教えてもらえるのはこのうち一つだけ。
さて、どちらの情報を聞く方がお金が手に入るでしょうか?
ただし、未来から来た人から聞いたことは必ず現実になるとします。
また、宝くじの一等の番号はロト6ではなく、ジャンボ宝くじのような組と連番で構成されている宝くじの番号を教えてもらうことが出来るとします。
ここから下は上記の内容を考えて、答えを導き出したうえで読み進んでください。
あなたはどちらを選びましたか?
さて、先ほどの話を聞いて、あなたはどちらを選んだでしょうか?
宝くじの一等の番号と競馬の1着から3着までの馬、どちらも良さそうですが、賞金の額が高い宝くじの一等の番号を選んだ方も多かったのではないかと思います。
ジャンボ宝くじだと一等と前後賞を当てると10億ですからね。
堅実に競馬の1着から3着までの馬を選んだ方は少数派だったと思います。
では、どちらを選んだ方が確実にお金を手に入れることが出来たかを考えてみましょう。
宝くじの一等の番号を教えてもらったとしたら・・・
宝くじの一等の番号を教えてもらう場合、その番号の宝くじを買うと確実にお金持ちになります。
しかし、宝くじの買い方をよく考えて見て欲しいのですが、宝くじ一等の番号は千万分の一、二千万分の一くらいの低確率でしか存在しません。
そのため、教えてもらった番号の宝くじを売っている売り場自体が少ないという問題があります。
そして、宝くじ売り場ではどんな組と番号の宝くじを売っているかは知ることが出来ません。
そのため、宝くじ売り場で宝くじを買ったとしても、一等の番号の宝くじを売っていること自体が稀であるうえ、ギャンブル性が減ることはないわけです。
そして、もう一つ問題があります。
宝くじの買い方を考えて欲しいのですが、宝くじは10枚セットで販売されています。
1枚単位のバラ売りでも買うことが出来ますが、基本的に宝くじは10枚セットを買う人がほとんどです。
宝くじ一等の番号は10枚セット、バラ売りのどちらに入っているかは分かりません。
また、10枚セットでも連番、バラがあります。
一等の宝くじは連番、バラのどちらに入っているのかもわかりません。
宝くじを買う場合は番号を指定することが出来ず、積まれた10枚入りの宝くじのセットの山から一番上のセットを取ってお客に渡して売っています。
そのため、この組とこの番号が入ったセットを売ってくださいと言っても、断られることが多く、もし仮に宝くじ一等の番号が入ったセットを売っている売り場であっても一等の番号が入っている宝くじのセットやバラ売りのものを購入できる可能性は限りなく低いわけです。
そのため、折角宝くじの一等の番号を未来から来た人に教えてもらったとしても、その宝くじを買うこと自体が難しいので、あまり役に立つ情報にはならないわけです。
競馬の1着から3着までの馬を教えてもらえると競馬場に行けば確実に馬券が買える
競馬の1着から3着までの馬を知ることが出来れば、競馬場に行って馬券を買えばその馬券は確実に当たります。
また、馬券はネットでも購入できるため、そもそも競馬場に行く必要すらありません。
1着から3着までの馬が分かれば3連単で1着から3着までの馬を指定して馬券を購入すれば確実にお金を増やせます。
だから、未来から来た人に教えてもらった競馬の1着から3着までの馬の情報を活かすことが出来、宝くじほど大きな儲けにはなりませんが、お金を増やすことが出来るのです。
最初に出した問題の答えはこちらが正解となります。
この答えにたどり着くことが出来た方はマネーリテラシーが高い方と言えるので、自分のマネーリテラシーに自信を持ってもいいと思います。
当たりの金額よりも現実的に当たりが引ける情報を得たほうがお得な情報となる
今回の話では、宝くじの一等の番号を知ったとしても「ではその一等の番号の宝くじをどうやって手に入れるか?」という課題をクリアすることが難しく、一等の宝くじを買うことが出来ずに終わってしまいます。
しかし、競馬の1着から3着までの馬を教えてもらえると、馬券を買うことは難しくないので、確実に儲けに結びつきます。
なので、目先の大きな賞金額に釣られずに競馬の1着から3着までの馬を教えてもらった方が賢い手段だと言えます。
今回の話のように、一見有用に見える情報でも再現方法が難しければ、その情報の有用性は低いと言えます。
しかし、有用性は下がっても実現方法が確実に再現できるのであれば、その情報の有用性が高いと言えます。
なので、未来の人から宝くじの一等の番号を教えてもらうのと、競馬の1着から3着までの馬を教えてもらうののどちらを選ぶかということを考えて見ると、競馬の1着から3着までの馬を教えてもらう方が情報の有用性が高いため、お得な情報になります。
情報を得るうえで重要なことは、その情報に再現性があるかが大切で、再現性のない情報を教えてもらってもその情報は無駄となります。
なので、デイトレで1億儲けた話、ビットコインで1億儲けた話より、米国のインデックス投資で20年保有し続けたら負ける確率がほとんどなくなるという情報を聞いた方が有用な情報となります。
基本的に一山当てて大金を稼いだなど、大きな儲けが出来た話は再現性が高いものではありません。
そういう話はたまたまであることが多く、自分が同じことをやって同じような儲けが出来る確率は低いです。
なので。基本的にリターンの大きい話はあまり聞くべきではなく、リターンが大きくなくても確実にリターンが得られる話に積極的に耳を傾けるべきです。
大きな儲けの話の方が人の関心は高くなりますが、それを再現できたら日本は大金持ちだらけになっており、今のような状況になっていないでしょう。
だから大きな儲けの話は信じてはいけない。
小さな儲け話でなおかつ信頼できるものをしっかりと収集していき、着実に再現して資産を増やしていく。
それがお金を増やしていくために最も大切なことです。
大きな儲け話に耳を傾けるのは、何も情報を得ないことよりも悪い。
なぜなら、自分がやってもその通りにならず、反対に損をしてしまう可能性が高いからです。
このことを考えると、未来から来た人に宝くじの一等の番号を聞くのと、競馬の1着から3着までの馬のどちらを教えてもらうと有用な情報になるかが分かると思います。
どちらが再現性があるか?現実的な視点で情報を選択して手に入れることが大切であり、今回の宝くじの一等の番号と競馬の1着から3着までの馬の情報のどちらを選ぶかに限らず、普段自分の耳に入ってくる情報でどの情報が自分にとって有用な情報なのか?
よく考えて情報を仕入れてお金が豊かな生活が出来ることを目指していきましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。