レバレッジ投資は下手に手を出すと火傷する

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レバレッジ投資は下手に手を出すと火傷する

通常の値動きを2倍、3倍の値動きにした投資をレバレッジ投資と言います。

FXのように投資金額の2倍、3倍の値動きをする投資もレバレッジと言います。

どちらの場合も投資よりも投機のイメージが強くなります。

今回はまずレバレッジという言葉について説明し、レバレッジ投資の例を挙げ、初心者はやめておいた方がいいという話をしたいと思います。

レバレッジとは何か?

レバレッジとは「てこの原理」の意味を持つことで、投資では値動きを何倍もの大きさにしたり、投資金額の倍以上の損益を発生させたりする場合に使われます。

投資では値上がりが5%の時に10%上がり、値下がりが10%の時に20%値下がるといった動きをします。

当然、値動きは元の投資商品よりも激しく変動します。

FXでは10万円投資して100万円投資した時と同じ値動きを実現したりしますが、これも当然のように危険であり、レバレッジをかけすぎるとロスカットと言って強制的に損失を決済させられることになります。

レバレッジで有名な投資について

NASDAQの指数に連動する投資商品にレバレッジをかけた、通称レバナスというものが一時期流行しました。

レバナスは投資信託として売り出されており、「楽天レバレッジ NQSDAQ-100」や「iFree レバレッジ NASDAQ 100」ではNASDAQ指数の2倍の動きをする投資商品となっています。

NASDAQ指数はコロナショック後から大きく値を上げて投資家界隈でにぎわいましたが、2022年に入り下降傾向になりました。


NASDAQ指数に連動するETFであるQQQも一時期は400ドルを超えていましたが、今は300ドル程度と、25%も下落しています。

NASDAQ指数が上昇し続けていた頃は、レバナスに投資していた人で儲けが大きく出た人もいたようですが、2022年になり下落したことで損したという声が聞かれるようになってしまいました。

NASDAQ指数が25%ほど下落したということは、レバナスではもっと大きな割合で下落したということなので、損した人はNASDAQ指数に連動するETFであるQQQ保有者よりもかなりの大きな損失を出したと思います。

怖くて損切りしてしまった人もいるようで、2022年5月ごろはレバナスの投資家から悲鳴が聞かれるようになりました。

レバレッジの恐ろしさを簡単な値動きで解説してみる

投資初心者にはレバレッジ投資に手を出すのはやめておけと言います。

レバレッジ投資には大きな問題があるからです。

例えば元の指数が以下の動きになったとしましょう。

100→80→60→90→99

それぞれ、20%下落、25%下落、50%上昇、10%上昇としています(実際の値動きではここまで極端に動くことはめったにありませんが、説明のためこの動きにしています)。

レバレッジをかけなければほぼ元通りの値に戻っています。


レバレッジを2倍にすると以下の動きに変わります。

100→60→30→60→72

2倍の値動きをするので、40%下落、50%下落、100%上昇、20%上昇となっています。

ここで気を付けたいのはレバレッジをかけた時は元の値に戻っていないことです。

レバレッジなしの場合はほぼ元通りで1%の損失ですが、レバレッジを2倍にすると28%の損失となってしまいました。


さらにレバレッジを3倍で計算してみましょう。

100→40→10→25→32.5

20%下落の3倍で60%下落→25%下落の3倍の75%下落→50%上昇の3倍の150%上昇、10%上昇の3倍の30%上昇となっています。

こうなってしまったら完全に大損ですね。

おそらく100から10に下がったところで心が折れると思います。


レバレッジ投資とそうではない投資の値動きは以下のようになります(簡単にするため1か月に1回評価額が変わるとして計算しています)。



このようにレバレッジ投資は下降傾向の値動きにとても弱く、レバレッジなしの投資成果を大きく下回ってしまうと、上昇してもリカバリーがとても難しいです。

上昇傾向であれば大きく差益が出るのですが、その反面、こんな危険性もあるということです。

個人的にレバレッジは投資ではなく投機であり、きちんと利益確定が出来る人や投資額を決めて投資できる人ではないと手を出すべきではないと思います。

レバレッジは2倍でも危険ですが、3倍以上だと初心者が手を出すと火傷することになるでしょう。

高値掴みをしてしまったら最悪で、投資額の大部分を失いかねません。

ですので、初心者にはレバレッジなしのインデックスファンドを買って保有し続ける。

これをやり通してほしいと思います。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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