「明日からやろう」と言って今日やるべきことを先延ばしにする人がいます。
また、何かをやろうと決心しても、結局当日に動かずに「明日からやろう」という人もいます。
しかし、そうやって「明日からやろう」と言い続けても、最初の一歩が出せません。
この「明日からやろう」と言い続けることが後の人生で行動しなかった後悔として残ることもあります。
そこで、今回は今日動くことの大切さをお話ししてみたいと思います。
明日からやると言い続けると一生動けない
「明日からやろう」
この一言は自分が今日動けなかったことに対して正当化する言葉であると思います。
今日やらなかったから明日やる。
しかし、その翌日も結局やらずに「明日からやろう」と言う。
それで、翌日になるとやっぱり「今日は面倒だから明日やろう」と言う。
でも、それではいつまでたってもやろうと思っていることを実行できません。
「明日からやろう」と言い続けると一週間がたち、一か月がたち、一年がたち、気が付けば歳だけを取ってしまいます。
歳をとると、若いころにやろうとしていたことが出来なくなっている。
年齢という制限が自分がやろうとしていた意思を妨げる。
そして、結局やろうとしていたことが出来ずに人生を終える。
このように「明日からやろう」と言っても何も解決せず、何も行動が出来ず、何の成果も残せず、歳をとってからの後悔の原因となってしまうのです。
上記の話はやや盛っている部分がありますが、半分は事実で大げさなことではありません。
林修先生のあの言葉
林修先生と聞いて何を思い浮かぶでしょうか?
「いつやるの? 今でしょ」
この言葉だと思います。
この言葉は結構軽く見られる傾向があるかもしれませんが、重要な言葉です。
先述の通り、「明日からやろう」と言ってしまうとなかなか動くことが出来ないものです。
「今日からやる」・・・いや、むしろ「今からやる」という言葉が自分の心を動かし、行動に移せるのです。
それに、今しかできないこと、時間が経つとできないことも存在します。
例えばバックパッカーとなり日本の各地を巡る旅は40代、50代になるとできません。
60代からでも事業を始めることは出来ますが、そういう人は稀であり、多くの人は社会人生活に疲れ果て、第二の人生をゆっくり過ごすことになると思います。
今しかできないことに挑戦していくには、今日から、思い立った瞬間から行動していくしかないのです。
動いた者とそうではないもので壁が出来る
ちょっとバビロンの大富豪の話をさせていただきます。
バビロンの大富豪で、大富豪アルカドが講演を行っているときに、「講演を聞くものと大富豪アルカドの間に分かつ壁があるがそれは何か?」と講演を聞くものに問いました。
講演を聞く者達のほとんどは文句を言っていましたが、少年バンシルはその問いに対して的確に答えました。
アルカドの言った壁の正体を「行動した者とそうではない者」と言い当て、壁が取り払われるというシーンがあったものです。
つまり、行動をし続けた人と何も行動をしない人の間では、例え最初は同じ立場の者同士であっても差が開いていき、いずれ壁が出来てしまうのです。
行動した自分とそうではない自分を比較しよう
行動したときに自分と行動しなかったときの自分をまず思い浮かべてほしいと思います。
1日行動しなかっただけではそこまで差は付かないかもしれません。
しかし1か月、1年、10年と長期で見ていくとどうでしょうか?
行動した場合と行動しなかった場合、どれくらい自分が行動した時間に差がついているでしょうか?
行動した場合と行動しなかった場合、どれくらい自分の実力やスキル、経験に差がついているでしょうか?
大きく差がついていることがイメージできると思います。
行動するタイミングも大事です。
今日行動した場合と、1年後に行動した場合を考えて欲しいのですが、今日行動した場合は1年後に行動した場合よりも自分に投資出来た時間やお金が多くなります。
1年早く動いた時点で実力が早くつき、その分別のことに時間を注いだり、お金を投資する余力が生まれるのです。
1年後に行動してしまってこの差を埋めることになった場合、今日行動するよりもより多くの時間やお金が必要になります。
1年程度であればそこまで負担は増えないかもしれません。
しかし、これが10年、20年となってしまうと行動した場合と行動できなかった場合の差を埋めるのに倍以上の負担がかかってしまいます。
これはとてもつらいことで、歳をとっている分、若い時よりもとても困難なものになってしまいます。
何かをやろうとしたときにその時にしかできないこともあります。
一度訪れるチャンスがまた訪れるとは限りません。
チャンスは訪れたその時に活かせないと、チャンスを逃してしまいます。
このチャンスを活かすべき時にすぐに動ける人と「明日でいいや」と考える人では、チャンスを活かせる可能性は変わってきます。
当然今日動く人、今すぐ動く人の方がチャンスを活かせるため、その意識はしっかり持った方が良いでしょう。
「今日が一番若い日」という言葉がありますが(リベ大の両学長が大好きな言葉ですが)、行動を起こしたいのであれば、そう思った日を大切に考え、しっかりと行動に移していくことがベストな判断だと思います。
チャレンジはある程度歳を取ってからでも可能ですが、なるべく若い日に行動を起こした時と比べて、得られる結果には差が出て来ます。
また、歳を取るにつれて行動することに多くのエネルギーを使うようになります。
歳を取って体力が落ちてくると全力で行動するのがつらくなってくるものです。
だから、フットワークの軽い若いうちに行動することがベストなのです。
何か行動したいと思ったら、明日からではなく、今日から行動に移しましょう。
しかも、できれば思いついたその瞬間にすぐ行動する。
この意識がお金の面でも心の面でも自分の人生を豊かにするカギとなるのです。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。