嫌いは克服するな

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嫌いは克服するな

誰でも好きなものと嫌いなものがあります。

しかし、付き合いなどを理由に嫌いなものを克服しようとする人もいます。

嫌いと言う感情は大切なものです。

それを無理になくそうとしてもなくなるものではないと思います。

食べ物の好き嫌いをなくそうとする間違った教育

今もあるかどうかは分からないのですが、自分が子供の頃、給食で嫌いなものが出た時は当然その食べ物を残してしまうことになるのですが、先生から食べろと言われてそれでも体が受け付けないので食べないということがありました。

そのせいで昼休みが削られ、大変不快な思いをしたこともあります。

食べ物の好き嫌いは自分の味覚と食べ物の味と香りの相性で決まると自分は考えており、嫌いなものを食べたからと言って好きになる保証はどこにもありません。

そして、無理に食べても体が受け付けないので下手をすると戻してしまいます。

時間の経過で味覚の変化が起こった、本当に美味しいものを食べたなどの要因がない限り、決して嫌いな食べ物を好きになるということはないのです。

今の時代、教師がこう言うことをやればPTAが黙っていないと思いますが、当時の親は先生の言うことが一番だという考えを持っていたので、子供に嫌いなものを無理に食べさせようとすることは当たり前のように起きていたのです。

人や環境の好き嫌いについて

人や環境の好き嫌いと言うものもあります。

人や環境の好き嫌いも基本的に克服することはすごく難しいです。

特に環境の好き嫌いは無理に克服しようとしてもただストレスが溜まるだけで、下手をすると東京で働いていた頃の自分のように精神的に病んでしまいます。

嫌いな環境を好きになるという努力は無駄であり、そのエネルギーを嫌いな環境から離れることに使った方がいい結果になります。

気持ちの持ち方で適応できる場合もあるのですが、基本的に無理に適応することはおすすめしません。


嫌いな人の場合も、性格や価値観が合わないなどの理由であり、無理に付き合おうとしてもストレスになるだけです。

環境に比べると克服できる可能性が高く、嫌いな人を見直すような出来事が起これば嫌いという感情がなくなるということもあります。

例えば、普段から嫌味ばかりを言っているような人がここぞという時に先頭に立って守ってくれるとか、まぁドラマではありうる展開ですが、現実社会では普通に起こることではないですね。

基本的に自分を変えてまで嫌いな人を好きになるようなことはしない方がいいです。

嫌いな人と付き合うより、自分と考えが合う人と付き合った方がよほど心の健康にいいです。

一度嫌いになってしまうと好きになることは難しい

自分が嫌いを克服するなと主張したい最大の理由はこの事があるからです。

一度嫌いになってしまうと、再び好きになるということはほとんどありません。

嫌いになってしまうとそのまま嫌いと言う感情が続きます。

嫌いなことはストレスに直結します。

嫌いなものに対して理解を深め、好きになろうと努力することは相当にストレスが溜まります。

これはこれだからダメと言う理由は確かに存在しますが、それが分かったところでどうしようもないこともあります。


人間関係でも、相手を嫌いになることは、相手の本性が分かった時などが多いと思いますが、それを我慢したり無視して付き合い続けたりすることは難しいです。

一旦嫌いになった時点で自分が受け付けなくなってしまっているので、拒否感の方が勝ってしまいます。

嫌いになった人を嫌いでなくなるのは自分が変わることで出来るのではと思う人もいるかもしれませんが、ほぼ無理に近いです。

相手が変わらないと嫌いの感情は変わりませんが、大抵の場合、相手は変わろうとしませんし、自分から相手を変えるように行動するのはとても難しいことです。

簡単にできることではないので、無理に努力する必要はなく、努力しようと思っていることを他のことに注いだ方がいいです。

正直、嫌いを克服することは時間とエネルギーを消費するだけで、何のメリットも得られないことが多いと思います。

まとめ

一言で嫌いと言っても、食べ物が嫌いだったり、環境や人が嫌いだったり、様々な嫌いがあります。

これらのどの嫌いも克服することが難しく、自分や相手に何かの変化があった時にしかこの嫌いの感情が変わることがありません。

では自分を変えれば嫌いを克服できるのではないかと思うかもしれませんが、ほぼ無理です。

性格や感性など、変えることが難しいことを変えないといけないからです。

つまり自分を変えることで嫌いを克服しようとすることは相当な努力が必要であり、ほとんどの場合、自分を変えるのに至らずに無駄な努力になってしまいます。


自分を偽って嫌いな人と付き合う人もいますが、おそらくストレスが溜まっていると思います。

嫌いと言う感情は拒絶であり、拒絶したものを受け入れることは生理的に受け付けない場合も多いです。

胃炎にかかって食べ物が食べられない時に一口のおかゆを食べることよりも難しいので、嫌いになったら諦めて付き合う人や環境を変えるなど、嫌いなものから避けるという判断も時には必要です。

好きでも嫌いでもないから好きになることは結構あることですが、嫌いから好きになることはほとんどない。

これが嫌いを克服するなと言うことをこの記事で主張している理由なので、嫌いなものを克服するのは難しいんだなと言うことを理解していただければと思います。

個人的に嫌いを克服する努力を別の努力にした方が人生のためになると思うので、嫌いを好きにする努力はしなくていいと思っています。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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