衣食足りて礼節を知るというが、衣食は足りすぎてもいけない

広告 心の話 自己啓発

衣食足りて礼節を知るというが、衣食は足りすぎてもいけない

あまりにも貧しいと自分たちの暮らしを考えることで精いっぱいであり、他人に対しての礼儀や節度を考えている余裕がありません。

なので、他人に対しての礼儀や節度などをしっかり身に着けるにはある程度の収入があって、着るものがあって、食べるものがある状態になることが必要です。

しかし、収入がありすぎると今度はまた問題が起きてしまいます。

そこで、今回は収入が増えたときの警告として、衣食が足りすぎてもいけないことをお話しします。

このブログを見に来ていただいている時点で衣食が足りないという状態ではない

衣食が足りない状態とは一日を何とかやりくりしていく。

それだけしか余裕がない状態です。

着るものも最低限、家はないかボロ屋、食事は一日一回食べられるかどうか。

そんな状態です。

これでは他人に対しての礼儀や節度を考えている余裕はありません。

心にゆとりがないわけです。

しかし、このブログを見に来ていただいている方に衣食が足りないという方はほとんどいないと思います。

生活していくのに十分な家または部屋があり、インターネットも問題なく使えている状態ではないでしょうか?

ですので、食べることだけで精いっぱいではなく、服を買ったり食べ物もある程度選べる。

そんな方がこのブログに訪れていることが多いのではないかと思っています。

インターネットで他人の書いたブログを見に来ていただいている時点で、衣食に対しては十分に足りており、本当に生きるだけの生活になっているという人はそもそもこのブログに来ていただく余裕すらないのです。

衣食が足りすぎてもいけないというのはタルムードの話でも出てくる

タルムード金言集の話の中に「村人の三つの願い」というものがあります。

この話は以下の記事で紹介しています。

話を簡単に説明しますと、貧しいけど敬虔に暮らしている夫婦が、貧しい格好をした預言者に手厚くもてなし、お礼として預言者から三つの願いを叶えてもらう話であり、三つの願いを叶えてもらうことで夫婦は豊かな暮らしができるようになります。

しかし、その暮らしは貧しい暮らしをしていた夫婦にはぜいたくすぎました。

夫婦はお金を持っていることに慣れてしまい、家を高い塀で囲み、門番を雇うようになります。

そして再び貧しい格好をして現れた預言者に対して、もてなすことなく塩対応をしてしまい、預言者から願いを取り上げられて生涯貧しい生活のままになってしまうという話です。

この話は、生活が豊かになっても心の豊かさは失ってはいけないことを教える話であり、衣食が足りすぎてしまった人が礼節を忘れてしまった話ととらえることもできます。

贅沢すぎる食生活は心と体を壊す

心を壊す

よくテレビで豪華な食事を芸能人が食べているシーンが放送されますが、自分はあれを見てうらやましいとは思いません。

一流シェフの作る料理はたまに食べるくらいでいいのです。

年に数回のハレの日に食べるからいい。

日ごろから豪華な食事ばかりを食べていると体を壊します。

食べ過ぎ、飲みすぎになってしまうのです。


高価でも粗食というものもあるのですが、マグロの大トロや和牛などは明らかに脂肪が多く、食べ過ぎると体が肥える原因になります。

ごはんとみそ汁、野菜と焼き魚・・・普段食べる食事はこれくらいでちょうどいい。

食事とはどういうものかということを忘れてしまうと、栄養のバランスを考えずにとにかく自分にとっておいしいものだけを食べてしまう。

粗食の味を忘れ、高価なものに舌が慣れてしまう。

これではいけないのです。


この章の題に「心を壊す」という表現を使いましたが、これはきちんと他人に対して思いやる心をなくしてしまうという意味です。

贅沢をする人、例えば高い洋服や腕時計、高級な食事ばかりをする人は自分のためにお金を使っている人です。

普段から贅沢をしている人は、おそらく寄付や他人に対して見返りを求めない投資など、他人にギブをする行為はほとんど行っていないでしょう。

この手のタイプの人は他人に対しての礼儀を忘れ、相手を貧乏人と見下したり、横柄な態度を取ってしまったりする。

それでも付いてきてくれる人がいるのはお金があるからであり、お金が無くなると蜘蛛の子を散らしたかのように今まで付いてきてくれていた人たちは周りからいなくなってしまうことでしょう。

つまり、その人の人柄が魅力的に感じて付いてきてくれたわけではない。

お金があるから付いてきただけなのです。


こういう関係は薄い関係ということができます。

本当にいい人間関係を築けず、お金にものを言わせて相手を従わせる。

本当はお金を持っているから偉いということはなく、お金持ちもそうではない人も立場としては対等です。

これを勘違いしている人や理解していない人が多いですが、そういう人は礼節を知らない人であると言えます。

衣食を足りすぎた人が礼節を忘れるというのはこういうことなのです。


衣食が足りると礼節を知ることができるというのは本当です。

ある程度衣食が足りると心に余裕ができ、他人を敬う気持ちや助ける気持ちを持つことができるからです。

しかし、衣食が足りすぎてしまうと、今度は他人に対しての礼節や節度を忘れてしまうことが多いのです。

だから衣食は足りすぎてもいけない。

このことはお金持ちになりたければ必ず理解しておかなければなりません。

理解しない人は成金となり、お金で人間関係を買うことになってしまい、お金が無くなるとこの人間関係は終わってしまいます。

お金持ちになってからこそ、よりしっかりと他人への配慮や気遣いが重要になる。

このことはしっかりと覚えておいてほしいと思います。

このことを理解しないままお金を持ってしまうと他人を敬えなくなったり、お金目的の人にたかられるだけの人間関係を築くことになります。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

次の記事

前の記事

-心の話, 自己啓発
-, ,