金の卵を産むガチョウの話から学ぶお金の教訓

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金の卵を産むガチョウの話から学ぶお金の教訓

皆さんは金の卵を産むガチョウの話をご存じでしょうか?

童話として聞いたことのある方もいると思います。

この話で出てくる人は欲に目がくらんでとんでもないことをしてしまいます。

今日は金の卵を産むガチョウの話の内容とそこから見える教訓や考察についてお話ししたいと思います。

金の卵を産むガチョウの話の内容

この話はイソップ童話の話の一つとなります。

ある日、農夫は自分が飼っているガチョウが金の卵を産んでいることに気づきました。

ガチョウは1日に1つずつ金の卵を産み、農夫はその卵を売ってお金持ちになりました。

ある日、農夫はその卵を産むことに物足りなさを感じるようになります。

そしてこう思うのです。

「金の卵を産むガチョウのお腹の中には金が詰まっているに違いない」

そして、欲を出した農夫はガチョウのお腹を切り裂きました。

ガチョウのお腹の中には金は見つからず、その上ガチョウまで死なせてしまうという結果に終わってしまいました。

この話から見えてくるお金の教訓は欲を出してはいけないということ

金の卵を産むガチョウの話は、そのまま農夫が1日1つずつガチョウが産んでくれる卵を売ってお金にすればお金を稼げたわけです。

しかし、お金をもっと稼ぎたいという欲求がガチョウが1日1つしか卵を産まないことに物足りなさを感じさせ、とんでもない考えでガチョウを死なせてしまうことになりました。

つまり、この物語は欲を出して現状に満足しない不相応な利益を求めると、結局失敗してしまうことを子供に伝えるような話になっています。

特に、今すぐに現状以上のリターンが欲しいなどと欲を出しすぎると失敗してしまうことを教えてくれる話であり、成金がはまりやすい罠の一つでもあります。


この話のポイントは2つで、農夫が成金になったこと金の卵という配当です。

農夫は労せずしてお金持ちになっています。

お金持ちになったのはたまたま飼っているガチョウが金の卵を産むようになり、それが珍しくて高値で買い取ってくれる人がいたからです。

農夫はガチョウの世話をきちんとしていたかもしれませんが、それ相応の努力をしていたかと言うとそうではありません。

もし農夫がガチョウが金の卵を産むために飼料などのコストをかけて、様々な試行を繰り返した末に金の卵を産むようになっていたら違ったかもしれません。

しかし、そういう努力を一切することなく、金の卵という配当を得るようになってしまった。

そこに問題があります。


金の卵というものは不労収入であり、その収入の重さを知ることなく、お金持ちになってしまった

だから、欲が出て来て物足りないと思ってしまい、一発の大きい収入を求めるようになってしまった。

農夫が自分の仕事をもっとしっかりやって収入を上げることを考えた方が良かったのですが、欲に任せた行動で今までの収入をすべてダメにしてしまった。

すなわち、それは収入に見合った努力をしないとその生活はいずれ自分の欲で破綻してしまうことを示しているとも言えるのではないでしょうか?

現実における金の卵は配当、ガチョウは高配当株などの金融商品

現実の世界では、金の卵は株や債券、ETF、投資信託などの金融商品や、不動産から得られる収入や配当と同じであると考えられます。

高配当株を100万円持っていると年に税引後で2万5千円のお金が労せずに入ってくる。

これが現実における金の卵です。


また、株やETFなどの配当だけではなく、保有する金融商品の評価益も金の卵と言ってもいいかもしれません。

株やETFは長期的に保有し続ければ配当が出ますし、成長企業の株やインデックス投資の金融商品であれば金融商品自体の価値も上がっていくこともあるでしょう。

そして、金融商品を売ってしまう行為がガチョウのお腹を切り裂く行為と言えます。

現実では金融商品を売ってしまう行為は金の卵を産むガチョウを売り渡す行為に近く、売ったお金は二束三文と言うわけではないので少し金の卵を産むガチョウの物語とは違う部分もあるかもしれません。

しかし、金融商品を売って配当や評価益が得られなくなくなるのは、ガチョウのお腹を割いて金の卵を得られなくなることと同じであると思います。

ガチョウの金の卵は信頼貯金とも解釈できる

こういう考え方も出来ます。

ガチョウの金の卵は今までの信頼の積み重ねで得られるようになったものであると。

ガチョウが金の卵を産むようになったのは、ガチョウが農夫に対して信頼を寄せるようになって頑張ってくれたからであり、1日1個しか産まないけど農夫の生活に貢献する仕事をするようになったと考えることは出来ないでしょうか?

仕事は信頼の積み重ねで得られるもので、普段の行動がその積み重ねを可能にします

しかし、その信頼を裏切るような行動をすると一瞬で信頼が崩れ、仕事はうまくいかないようになります

この信頼の崩壊がガチョウの死であり、裏切り行為がガチョウの腹を裂く行為であるということです。

こう考えると、金の卵を産むガチョウの話も仕事の教訓として使えるのではないでしょうか?

ガチョウを金の卵を産むように育てることが、ガチョウを死なせずに済む方法である

金の卵を産むガチョウの話ではガチョウがいきなり金の卵を産むようになりました。

しかし、本来であれば金の卵を産むようにガチョウを育てるプロセス、これが大事ではないでしょうか?

株であればコツコツ積み立てて大きな資産に育てていく。

仕事であれば自分が出来ることを積み立てていき、大きなものにしていく。

そうすることで立派な金の卵が結果として得られるようになります。


このようにコツコツと努力をして得られた金の卵を産むガチョウはすごく大切にしたいと思うのではないでしょうか?

生活のために金の卵を売ることはするかもしれませんが、ガチョウを死なせてまで収入を増やしたいとは思わないはずです。

つまり、収入を得るために色々と工夫して収入を得るプロセスが大切で、そのプロセスを大切にするのであれば過度な欲望でお金を儲けること(例えば他人をだましてお金を手に入れること)は起きないはずです。

このプロセスをショートカットしてしまうと変な欲が出て来てしまい、それが仇となって大きな失敗をしてしまい、お金が得られなくなるのです。

まとめ

ガチョウが金の卵を産むことは株などの金融商品の資産運用や仕事の信頼などに例えられるものであると思います。

ガチョウが生きていることが収入を得ることが出来ることの証であり、そのガチョウを大切にしないと収入がなくなり、貧しくなってしまいます。

金の卵を産むガチョウの話は童話として聞くだけではなく、仕事や普段の生活に関してとても大切なことを教えてくれる話だったため、記事として取り上げました。

欲を出しすぎると今まで築いてきたものを一瞬で壊すことになりかねません。

そんな状況にならないためにもしっかりと自分の金の卵を産むガチョウを生かして大切にするマインドを持つことが大切です。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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