人の短所や欠点が気になる、そんな方は多いと思います。
でも、人の短所を探すというのは、何のプラスにもならない行為です。
人の欠点を探すということは相手の粗探しをすることである。
こちらが上からな態度で接してしまうため、相手にとってあまり気分が良いものではありません。
また、短所を指摘したところで、それを改善してくれるとは限らず(まぁ短所を上から指摘されると腹が立つので改善はしないでしょう)、短所ばかりを探していると人間関係でモヤモヤしてしまうことが出て来ます。
逆に人の長所を探すということは相手の良い所を見つけ、その人とうまく付き合っていくきっかけを探すということです。
こちらの方が人付き合いの面でメリットがあるし、長所を褒めると、「ああ、この人は自分のことを分かってくれているんだな」と思ってもらうことが出来、より仲を深めていい人間関係を築いていくことが出来るのです。
目次
人の欠点や短所を探したり、見つけたりするのは上から目線で減点方式で見るやり方
人の欠点や短所ばかりを見つけてしまうのは、相手のいいところを見ようとせず、他人の粗探しをしてしまうことになります。
折角その人がいい一面を持っていてもそれに気付かず、欠点や短所ばかりに目が行ってしまうので、本当は良い人なのかもしれないのに、良くない人だという印象を持ってしまう。
また、ちょっとでも気に入らない人に対して欠点を粗探しして欠点を見つけると、鬼の首を取ったかのようにほかの人に言いふらしたり、本人に指摘したりする人がいます。
これは減点方式で相手を見ることであり、相手のことを上から目線で見ているのと同じことであります。
最初に会った時からどんどん印象が悪くなってしまうので、こんな人間関係は長続きしないでしょう。
相手も自分の欠点ばかり探されて、それを指摘されて気分を害し、「こんな人と仲良くするのはあまり気持ちがいいものではない」と思うことでしょう。
このように、人の欠点や短所ばかりを探すのは、人間関係上で問題となる点も多いのでやめておいた方がいいでしょう。
また、他人の欠点を探す癖がつくと、あなたの心が醜くなります。
どんな人に対しても否定的なことしか言わない。
こんな人を魅力的であると思う人はいるでしょうか?
ここが分からない人は、他人から避けられます。
いい人間関係を築ける人は現れません。
人の欠点や短所ばかりを探すのは相手の過小評価につながる
人の欠点や短所ばかりを探すことは、先ほど述べた通り減点方式で人を見る方法です。
この減点方式で人を見ることは一つ問題があります。
それは相手を過小評価してしまうことです。
本当はすごくいい人なのに駄目な人だと思ってしまう。
結果としてその人との縁が切れて、いい人と仲良くする機会を一つ失ってしまう。
また、仕事でも部下を過小評価してしまい、それが部下の不満につながる。
部下は一生懸命仕事をしているのに、評価されていないと感じる。
結果、その優秀な部下は、上司や会社に見切りをつけて辞めていき、会社にとって大きな損失となる。
こんな感じで人を過小評価することは、問題が出てくる可能性があります。
あなたが過小評価される立場だったらどうでしょうか?
その関係をそのまま続けたいと思うでしょうか?
よほどなドMではない限り答えは「NO」だと思います。
人の長所を探すのは加点方式で人を見る方法
では、逆に人の長所を探すのは、人の欠点ばかりを探すのと何が異なるのかというと、人を加点方式で見る点が異なります。
相手の長所を見つけることが出来ると、その人に対する印象は良く見えます。
欠点があってもあまり気にならなくなるのです。
欠点をあまり気にせず、長所を見るようにすると、相手との人間関係も長続きします。
人の欠点ばかりを見ていると欠点ばかりに注目して、いい気分にならなくなりますが、長所があることが分かるとその欠点がそこまで気にならなくなります。
駄目な部分が当ても、長所があれば印象の良さにプラスされ、加点されます。
だから、人の長所を見るというのは加点方式で人を見ることになるのです。
加点方式で人を見ることが出来るようになると、相手を信頼でき、いい人間関係が築けます。
また、相手からも印象良く思ってもらえて、相手に長所を指摘すると、相手に喜んでもらうことが出来ます。
長い付き合いのある人が相手の良い所を言うことが出来るのは、相手を減点方式で見ておらず、加点方式で見て、長所を見つけることが出来、それが信頼関係につながっているからでしょう。
相手の長所を見つけられる人は、相手から人柄がいいと思われるのです。
人の長所を見るためにはどうしたら良いか?

人の長所を見るためにはどうしたら良いか?
それは第一印象で決めつけすぎないことです。
第一印象でしっかりしていないように見えても、内面がしっかりしていることは結構あります。
第一印象が元気がないように思えても、誠実で表に出さない人もいます。
だから、第一印象だけで決めつけすぎるのは良くありません。
第一印象が良くないと、どうしても他に欠点がないか探してしまうかもしれません。
しかし、それはいい人間関係を作るチャンスを一つ失ってしまうことになると思います。
また、相手の行動や言動をしっかり見ることですね。
これは欠点を探すためではありません。
何気ない気遣いや良い行動を見つけるためです。
気が利かなさそうな人でも、その人なりの気遣いがあるのかもしれませんし、悪そうに見える人でも情に従って行動する時があります。
小さなことでもいいので相手のプラスな点を見つけるように努めましょう。
憶測で人を判断するのではなく、事実に基づいた判断をするのです。
憶測で人を判断するのは危険であり、特に「この人はこういう人だ」と決めつけてしまうと、それが自分にとっての基準となります。
結果として相手が良いものを持っていてもそれを評価できず、相手もそれに不満を募らせ、「あなたと付き合いたくない」と思わせてしまうのです。
一番駄目なのは相手を信じないことです。
詐欺や悪徳業者を信じろと言うことではありません。
相手が普通の人なのに、その人を信じないということです。
相手を信じない人は、相手の長所を見ることが出来なくなってしまいます。
最初から心のシャッターを下ろしていたら、相手が入ってくる余地がありません。
いろんなことがあって心を閉ざしてしまう人がいますが、あなたがそのような人にならないようにするためには、本当に信頼できる人と交流することです。
なので、色々なことがあってつらい時こそ、誠実で信じられるような人を探して、その人と交流してみることをお勧めします。
世の中で、相手を意図的に陥れようとする悪意を持っている人は一部の人です。
しかし、運が悪く悪意を持った人ばかりと当たってしまった場合はとてもつらいでしょう。
そんな時は人と接する環境を変えてみるといいでしょう。
思い切って引っ越しや転職してみるのもいいでしょう。
自分も都心部で暮らしていたころは人が信じられなくなっていました。
それが、地方に移住することで、人の温かさに触れることが出来、今のように情報を発信できるくらいの自分になることが出来ました。
なので、自分以外が信じられなくなって心のシャッターを閉じてしまった場合は、まずは環境を変えてみましょう。
そして人の温かさに触れる機会が出来ると、心のシャッターを開けることが出来るようになり、自然と相手の長所を見つけることが出来ます。
相手の長所を見つけることが出来れば、それを習慣化させることで、相手を加点方式で見ることが出来、相手と良い人間関係が築けます。
なので、人が信じられないという人は時間をかけてでも他人への不信感を取り除いていくと、自分を幸せにすることが出来ます。
心のシャッターを閉ざしたままだとあなたはずっと一人で孤独のままです。
これが気にならない人はまだ良いのですが、気になる人にとっては孤独であること自体が心にダメージを与えるので、勇気をもって信頼できる人を探してみましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。