何かあった時にお互いに慰め合う、傷の舐め合いをする人間関係が存在します。
しかし、お互いに慰め合ってもそれで問題が解決するわけではありません。
本記事では傷の舐め合いをする人間関係がなぜいけないのか、なぜ断ち切らなければならないのかを説明します。
この記事では以下のようなことが書かれています。
傷の舐め合いとは何か?
傷の舐め合いは問題解決にならない
傷の舐め合いの人間関係は自分のレベルの現状維持かそれ以下になってしまう
傷の舐め合いの人間関係は自分から行動して問題を解決していくと必要ではなくなる
傷の舐め合いとは何か?
傷の舐め合いとは、似たような不幸の元にある者同士が慰め合うという意味を持つ言葉です。
動物が自分の傷を舐めて癒すことから来たと言われています。
傷の舐め合いをする人間関係がいけない理由
傷の舐め合いをする人間関係はお互いに慰め合う人間関係です。
大抵は愚痴をお互いに行ってお互いを慰め合うような人間関係のため、一見良さそうにも見えます。
しかし、こうすればいいという建設的なアドバイスが出てくることはあまりありません。
「お互いに大変だねぇ~」という方向に話が進んでいくからです。
話をしていると一時的にすっきりするかもしれませんが、根本を直さない限りまた同じような不満が出て来てしまいます。
これは以下の記事でもお話ししました。
不満や問題を解決した場合はお互いに慰め合っても前に進むことはありません。
そのため、今の状態から抜け出すことが出来ないのです。
不満や問題を解決するためには自分から動かなければなりません。
他人と傷を舐め合いなどやっている場合ではありません。
不満を言っても周りは変わりません。
自分を変えるしかないのです。
傷の舐め合いは同じレベルの人間同士で発生する
争いは同じレベルの人間同士で起こるということを聞いたことがあります。
個人的には傷の舐め合いも同じことが言えると思います。
レベルの高い人は自分で何とかしようとするので、傷の舐め合いを求めることがありません。
一方でレベルの低い人は自分で何とかしようとしないか、現状で何とかできないので不満をぶつける先が必要な状態となってしまいます。
このレベルの低い人同士で築かれた人間関係上で、お互いに不満を言って慰め合うという、傷の舐め合いの関係が出来てしまいます。
つまり、傷の舐め合いとは同じレベルの人同士であり、しかもレベルの低い人同士で起こることなのです。
同じレベルの人同士であっても、レベルの高い人同士であれば、お互いの意見を言い合って、どうしていくべきかの建設的な議論に発展します。
なので、傷の舐め合いに発展することは考えられません。
ここでレベルの低い人というキーワードを出しましたが、ぜひ注意してもらいたい点です。
傷の舐め合いをすると相手のレベルに合わせて自分のレベルも落ちてしまいます。
そして同じレベルの、しかも低いレベルの人同士の人間関係になってしまうのです。
本来であれば、自分の状況を改善したいのであれば、自分をもっと向上させていく必要があります。
しかし、自分のレベルが落ちてしまうのは、それとは逆の行動になってしまうのです。
傷の舐め合いをして短期的な解決で満足し、同じことが起こってもやはり短期的な解決を行い、根本的な原因を見直さない。
これでは絶対に状況は良くなりません。
むしろ時間が経つことで悪化することもあります。
なので、自分のレベルを下げるような傷の舐め合いは絶対にやってはいけないのです。
傷の舐め合いの人間関係を断ち切るには?
傷の舐め合いの人間関係を断ち切るには、自分をポジティブに変えるような人間関係を築くことです。
例えば、自分より実力が上の人と相談をする、自分より実力が上の人から意見を聞く機会を設けて自分の考えの中に浸透させていく、などのことが挙げられます。
「こういう不満があるのだけど、どうやったら抜け出せるか?」という問題解決ができる人間関係が必要でしょう。
この人間関係を築くためには自分から行動していくことが大切で、何か厳しいことを言われても決して不機嫌になって怒ったりしてはいけません。
素直に相手の意見を聞くことです。
相談を受けてもらったら感謝の意を相手に伝えることを忘れないようにしましょう。
そうでないと、相談を受けた人は、「この人にこういうアドバイスをしたけど無駄だった」と判断し、離れていくことでしょう。
傷の舐め合いは物事に対して受け身で、他責である人間同士でも起こると自分は思っています。
自分から何も行動せず、周りの環境や人のせいにしているから不平不満が湧いてくるのです。
傷の舐め合いをしてお互いに慰め合っても、一時的な解決であり、それで自分が変わるというわけではありません。
不満や問題に対してしっかりと立ち向かい、自分から行動して現状を変えていく、それができれば傷の舐め合いの関係は必要でなくなり、傷の舐め合いの人間関係を断ち来ることが出来るのです。
まとめ
傷の舐め合いは一時的に問題を回避する手段であり、根本的に問題が解決するわけではない。
また、自分自身の向上にもつながらないので、不満がある場合は自分を変えて、自分から行動して問題を解決していこう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※本記事は写真ACの画像を使用させていただきました。