「面白くない」、「運が悪い」、「自信がない」、「忙しいからやりたくない」、「無理だと思う」、こんな感じでネガティブなことを口にする人がいます。
これは、自分に自信がない人が使う言葉であり、特にネガティブな発言はこのような自信のない人の心を蝕み、腐らせてしまいます。
たまに発言する程度ならそれほど影響しませんが、ネガティブな発言をする機会が多いほど、自分の心が蝕まれ腐る危険性が高くなります。
ネガティブな発言を聞いているのは他人もそうですが、ネガティブな発言をしている自分の耳に一番強く入ってくるため、このようなことが起こってしまいます。
ネガティブな発言とはどんなものか?
皆さんはネガティブな発言とはどんなものを思い浮かべるでしょうか?
人によっていろいろと思い浮かべる言葉はあると思いますが、自分は以下のような言葉を思い浮かべました。
自分が思い浮かべたネガティブな言葉と、それをひっくり返したポジティブな発言と並べてみます。
(赤文字:ポジティブな発言 青文字:ネガティブな発言)
自分はやれる ⇔ 自分は何をやっても出来ない
自分は役に立つ人間だ ⇔ 自分がいない方が世界はうまく回る
自分には運がある ⇔ 自分は運が悪い人だ
自分には才能がある ⇔ 自分は才能がない駄目な人間だ
どうでしょうか?
左がポジティブな言葉で、右がネガティブな言葉です。
右の言葉を見ているだけで何か嫌な気分になったり暗くなったりするのではないでしょうか?
ネガティブな発言とは周りや自分を否定する言葉です。
特に自分を否定する言葉は発言すれば発言するほど、自分の心にダメージを与え、ポジティブな考えが出来なくなってしまいます。
自分自身が自分を否定することは、他人から自分を否定されることよりも深刻なことです。
そのため、ネガティブな発言をすることが癖になっている場合、習慣化している場合は、何らかの対処を打つ必要があります。
ネガティブな発言が自分を腐らせる理由
ネガティブな発言とは、先ほど説明した通り自分を否定する言葉のことです。
自分を否定してしまうと、自分が持っている可能性や才能に目を向けることが出来なくなってしまうのです。
本来であればネガティブな発言を発すること自体甘い良くないのですが、習慣化していなければ大きな問題はありません。
たまに愚痴を言う程度ならストレスのはけ口となっていいでしょう(ただ、愚痴を言い続けるのは良くありません。これも別の記事で説明します。)
ポジティブな発言も時々行いながら自分を上向きに変えていけば特に問題はないです。
しかし、ネガティブな発言が習慣化しているとそう簡単にはいきません。
ネガティブな発言が習慣化してしまうと、自分自身がその言葉を一番聞いているわけですから、自分の心がどんどんネガティブになっていきます。
自分の心がネガティブになってしまうと、自分の考えがどんどんネガティブになっていきます。
そして、酷くなると自分を否定してしまったり、自分は何もできないと思い込んで自分から行動することが困難になります。
何に対しても受け身となり、否定的であり、人を信じなくなります。
これが心が腐ってしまった状態です。
こうなってしまうとまともに仕事ができなくなるかもしれません。
ここまでくると心を病んでしまっている可能性があるので、一度精神科やメンタルクリニックの医師に相談した方がいいでしょう。
自分の心が腐ってしまうと、自分の生活に色がつかなくなり、虚無な生活に変わってしまいます。
自分の力でネガティブな考えから抜け出せない場合はそれ以上もがくのをやめて、他の人を頼ってもいいんです。
ネガティブな発言をしないようにする方法
では、ネガティブな発言をしないようにするためにはどうしたらよいでしょうか?
当たり前の対策になってしまいますがポジティブな発言をしたり、自分の感情をポジティブにする経験をすることです。
そうは言っても、心がネガティブで腐った状態になった人がポジティブな言葉を発するのは難しいことです。
そこでおすすめなのが、ネガティブな情報を発信している情報源をブロックすることです。
ポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が人が集まります。
「〇〇会社が新製品を開発して、合計3000万人のユーザーを集めた」
「〇〇会社が新製品を開発したが、不具合が生じて合計3000万人が被害を受けた」
どちらの情報がポジティブ化というと、最初の情報の方がポジティブです。
ネガティブな情報を発信する情報源が多いのは、ネガティブな情報の方が注目されやすいからです。
しかし、心がネガティブになって腐ってしまっている状態にネガティブな情報に触れるとさらに心の状況が悪化します。
なので、悪いニュースなどを見るのはやめ、自分の心をポジティブにしてくれる情報に触れることです。
お勧めなのはメンタルヘルスの本や自己啓発の本を読むことですが、心が完全にネガティブな状態の人が読むのは少しつらいかもしれません。
そんな時は、笑えるコンテンツに触れること、自分を励ましてくれるコンテンツに触れることで少し心の状態を良くしていきましょう。
そして、少し心のネガティブ状態を軽くしてからメンタルヘルス関係や自己啓発本を読んでみましょう。
本を読むことは自分の心に栄養を与えます。
特に自己啓発本やメンタルヘルス関係の本は自分の心をポジティブにしてくれるので、ネガティブな状態になっている時こそ積極的に読んでいきたいものです。
もし家族や友人がいれば連絡を取ってみるといいかもしれません。
家族や友人と仲が良ければ、きっとあなたのことを考えた言葉を投げかけてくれて、自分を少し元気づけることが出来るでしょう。
かつて自分が関東で働いた時に心が病んでネガティブな状態となり、どうしようもなくなった状態で母親に連絡を取ったことがありました。
母親は自分のことを気にかけ、励ましてくれました。
その時の言葉で、翌日は立ち直ることが出来、普通に仕事が出来る状態になりました。
このように、自分のことを理解してくれている家族や友人と連絡を取ることも、心がネガティブになって苦しくなっている状態から少し楽になります。
結果として前向きな気持ちや言葉が出るようになって、心の状態も改善していくことになります。
失敗を引っ張る性格で心がネガティブになり、ネガティブな発言をする人も少し考えを改める必要があります。
誰にでも失敗はあるものです。
今目の前の先輩や上司も失敗を重ねてきたからこそ実力をつけることが出来て、今の立場にいるのです。
失敗してくよくよするより、失敗から学び、小さなことでもいいので何か成功体験をすることです。
そうすることで「自分は意外にやれるんだ」と自信が付いてきます。
また、自分がダメだという考えが先行しても「自分は出来る」とあえて言うことで、物事に肯定的に取り組むことが出来るようになります。
自分からこの発言が出来ないのであれば、友人や知人と話して「あなたならできる」と言ってもらいましょう。
それだけでも少し自信がつくので、もし自分で「自分は出来る」と思えない時は、他人の手を借りるのも恥ではありません。
ポジティブな発言はポジティブな効果がありますが、自分の言葉には劣るものの他人から聞いた言葉でも自分の心に響きます。
物事に肯定的に取り組むことで失敗することもあるかもしれません。
失敗しても過程を見てみましょう。
否定的に取り組んだ時よりもいい手順で物事に取り組むことが出来ることが分かり、自分が取り組んできた内容が改善されていることが分かるはずです。
実力では及びませんでしたが、あと一歩だったのかもしれません。
なので、ここでも「失敗はしたが、ここまで出来た」と自分の成果をポジティブに受け止めましょう。
そして、そのあとに同じことに取り組んで成功したら、自分を成長させる、いい成功体験となるのです。
ネガティブな発言をしない一番の対処方法は、自分の成長や成功体験を積み重ねることで、自分を認められるようになることです。
何に関しても自信を持てますし、そういう人は組織やチームでも必要とする人間となります。
ポジティブな発言が自然と増えて、自分だけではなく他人も元気にします。
自分が発するポジティブな言葉も自分が一番聞いているので、ネガティブにはまるループより、ポジティブで自分を高めていくループに入れるように自分を持っていきましょう。
そうすれば自分自身が腐ることはなくなります。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。