SPYDとは何か? どんなETF?

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SPYDは高配当ETFではあるがクセがあり、人を選ぶ。購入する時は要注意!

SPYDは高配当ETFとして知られており、配当率が高く設定されています。

構成銘柄も分かりやすく、どんなETFなのかが分かりやすいものとなっています。

SPYDは結構クセがあるETFなので、高配当ETFを保有したい人すべてにお勧めできるものではありません。

配当率は結構ブレがあり、3%~6%台と、時期によって差があります。

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SPYDとはどんなETF?

SPYDはSPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETFと表記し、日本名はSPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETFとなっています。

高配当株の代表格であり、VYM、HDVよりも配当が高く、配当を目的に投資するためのETFというポジションになっています。

構成銘柄が分かりやすく、S&P500に属している企業のうち配当が高い順に80社を選定して、あまり偏りなく投資しているETFとなっています。

高配当ETFの中でもシンプルな投資方法を行っているETFであり、それゆえに中身が分かりやすいETFとなっています。


高配当ETFの中では歴史が浅く、2015年に登場したETFであるため2024年時点でまだ10年も経っていません。

そのため、投資のために十分な過去の実績が集められず、これからどんな挙動をするのかが読みにくいETFでもあります。

自分がSPYDを保有している理由と自分なりの投資戦略

自分がSPYDを保有している理由は1株当たりの単価が安いため、評価額が上がると含み益も期待できると考えたからです。

そして、それでいて年に5%くらいの配当が期待できる。

これはなかなかいいETFではないかと思い、投資をすることにしました。

SPYDは自分の高配当ETFの主軸となっており、配当を受け取る額が最も多いETFになっています。

腐ってもS&P500。

S&P500の指数が上昇すればそれに応じてSPYDの評価額も上昇すると考えて購入したのですが、予想よりも評価額の上昇が重く、やはり配当を重視したETFであることを実感させられたETFでもあります。


最近は配当が低迷していますが、個人的にSPYDを手放して別の高配当ETFに乗り換えるようなことは考えていません。

評価額の上昇が重いとはいえ、一応緩やかな右肩上がりであり、米国の経済成長に応じて評価額が上がっていくことも期待できるからです。

高配当株のうち最も配当率が高いETFのポジションをそのままに保有し続けることを考えています。

新型感染症の影響で暴落が起きてから元の価格に回復するまでに時間がかかったため、SPYDも28ドル台で購入でき、順調に評価額が回復して上がっていった後に、一度評価額が下がったところで買い増しして、50株以上持っている状態となっています。

現状で結構含み益も出しているETFであるため、そう簡単に売ることが出来ないため、今後も配当を得るETFの主力として頑張ってもらう予定です。

実際にVYMが含み益の割合が最も高くなる前は、SPYDの含み益が最も高い状態がしばらく続いていました。

SPYDの長所と短所

SPYDの長所は何と言っても高配当ETFの中でもかなりの高配当を叩き出しているところでしょう。

配当率4%を超えているETFの中ではそこまで危険なETFではないというのが自分がSPYDを実際に保有してみた時の感想です。

経費率も0.07%と低いので、年間にかかるコストが低いのも魅力的です。

また、評価額は緩やかに右肩上がりであり、S&P500に属する企業から選定して構成されたETFであることから、S&P500の指数が成長し続けるとそれに引っ張られる形で緩やかに上昇し続けるものと考えられます。

現状で右肩下がりになっていないため、投資してはいけないと言うほど危険なETFにはなっておらず、純粋に配当が欲しいのであれば、評価額が落ちて買いやすくなった時に購入する候補になります。


短所はS&P500の企業から配当が高い順に80社を選んでいるということは、どうしてもセクタに偏りが生じ、分散投資の効果がそこまで強くないということです。

景気敏感株が多いので、新型感染症で暴落した時は39ドル台から22ドル台まで急降下してしまいました。

その後、元の価格に戻ったのは2021年になってから。

この間は、SPYDはダメだなという声が飛び交っていました。

しかし、その後元の価格に戻り、そこから40ドル台となり、一時的に下落がありながらも2024年9月時点では45ドル台の評価となっています。

ダウやS&P500などの指数はかなり大きな成長をしましたが、SPYDは上昇が重く、なかなかいい具合に評価額が上がっていかない状況です。

長期的に緩やかな右肩上がりとはいっても、評価額の上昇は重く、含み益の投資には向かないため、含み益を期待したい場合は配当は大きく下がりますがインデックス運用のETFを買った方がいいでしょう。

そして、肝心の配当ですが、これもかなりバラツキがあります。

1株当たり0.6ドルの配当が出る時もあれば、0.3ドルくらいしか出ないこともある。

そのため、配当が思ったように得られない場合もあり、「高配当ETFとしてそれはどうなの?」と思うこともあります。


SPYDはリスクが高い、どちらかというとアクティブ運用の投資になるため、高配当ETFを保有したい人すべてにお勧めできるものではありません。

また、先述のように安定した配当ではないため、配当が少ない月が来た時、不満が募りやすくなります。

これがSPYDはクセがあると自分がお話ししている理由であり、ここを許容できないと、SPYDを保有するのは結構厳しいでしょう。

なかなか気難しいETFのため、きちんとした知識がない状態で購入すると投機とそれほど変わらなくなってしまいます。

SPYDの注意点

SPYDの注意点は以下のようなものがあります。

  • アメリカの経済の落ち込みによる暴落
  • 為替の変化による損失
  • 減配リスク(配当が不景気等で減ることがある)
  • 今後右肩上がりの上昇でなくなる可能性あり

上記以外でSPYDで特に注意したいのは、SPYDの配当は四半期ごとに同じ割合で出ないということです。

配当の増減が安定せず(これは他の高配当ETFもそうなのですが)、組み入れ銘柄に無配当の企業が出てくることも少なくなく、配当が少ない時も割とあります。

それで「やっぱりSPYDはダメだ」と思って売ってしまう人はSPYDを保有するのに向いていません。


そして、暴落時の評価額ですが、暴落前の30~40%くらいまで落ちる可能性があります。

暴落は半額まで評価額が落ちてもかなりプレッシャーなのに、さらにその上を行く暴落が起きる可能性がありますので、初心者が配当だけに注目して買っていいETFではありません。

保有するにはかなりのメンタル力が必要であり、暴落時のプレッシャーに負けて売ってしまう人は絶対に購入してはいけないETFであると言えます。


新型感染症の時の暴落は評価額を回復してそれから成長もすることが出来ましたが、次の暴落の時とその後の回復がきちんと起こるかどうかも注視したいところです。

リーマンショックの時にSPYDがなかったので、同じレベルの暴落でどうなるのか、元の価格に戻ってそこから成長できるのか、きちんと様子を見る必要があります。


今後も右肩上がりの上昇でなくなる可能性ですが、SPYDは右肩上がりの程度がかなり緩やかなので、S&P500、ダウの指数が右肩上がりにならなくなると、ほとんど上がらなくなるか下落に転じる可能性もありそうです。

そのため、指数の上下を慎重に見て、そのまま保有し続けていいのかをしっかり考える必要があります。

SPYDの投資は自己責任で

ETFの4つめとしてSPYDを紹介しましたが、今回もETFの購入を推奨するものではありません。

あくまでも参考にする程度年、購入するかどうかは自己責任でお願いします。

SPYDは高配当ETFの中でも気難しいETFであり、特にリスクが高いETFとなりますので、購入して保有することによるリスクを許容できることが前提です。

インデックス運用のETFと同じ感覚で購入すると痛い目を見ることになる可能性があるため、SPYDを購入する場合は特に慎重に考えるようにしてください。

配当は魅力的ですが、配当が高いということはそれだけリスクも高いということ。

このリスクに耐えられそうにない場合は、思い切って購入するETFの対象からSPYDを外すことも視野に入れたほうがいいでしょう。


それでもSPYDを保有してみたいという方は、買う時は自分の判断で、そして自己責任でお願いします。

SPYDの記事では結構リスクの高さを強調してきましたが、それでも保有してみたいと思う方は楽天証券やSBI証券で新NISAの成長投資枠で保有するのがおすすめです。

証券口座をお持ちでない方は以下のリンクから口座登録が出来るので、まずは口座登録をしたうえで、SPYDを検索して情報を見て購入するかどうかを考えて見てください。

楽天証券はこちらから

SBI証券はこちらから

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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