「がっかりした」、「失望した」
これらの言葉は発言してくれた人が期待しているから出てくる言葉でもあります。
しかし、自分が相手に使うのであれば、相手が一生懸命やってくれるのであれば、使うべきではありません。
一生懸命やっている場合、モチベーションが一気に下がります。
また、相手から信用されなくなってしまうこともあります。
「がっかりした」、「失望した」は相手の期待が大きいから出てくる言葉
「がっかりした」、「失望した」は、相手に対する期待が大きく、期待した成果を出してもらえなかったときに出てくる言葉です。
もし相手が裏切ったりして、その結果として成果が出なかった場合は良いと思うのですが、相手が一生懸命やってくれていて、期待した成果が出なかった場合は「がっかりした」、「失望した」という言葉は、相手の頑張りを根本から否定する、あまりにも強すぎる言葉です。
一生懸命頑張ったのに「がっかりした」、「失望した」と言われると相手は相当落ち込みます。
また、下手をすると相手に「もうあなたのことが信用できない」という気持ちが芽生え、人間関係がこじれる可能性があります。
「がっかりした」、「失望した」というのは自分の期待する成果の70%の成果だった場合に使うのではなく、0~20%の成果の時に使うべきであり、70%の成果を出してくれたのであれば、上出来と解釈するべきです。
一度の失敗であれば見逃そう
相手に対して期待しても、相手がその期待に添わない結果を出したのが一度目であれば「がっかりした」、「失望した」という言葉を使ってはいけません。
なぜなら相手にも何か事情があるかもしれないからです。
人は誰でも失敗します。
注意していても大きな失敗をしてしまうことがあります。
故意による失敗ではなく、注意を払ったうえでの失敗であれば「がっかりした」、「失望した」という言葉で相手を見放すのではなく、一度目の失敗であればなぜ失敗したのかを聞き出し、話し合って解決をするべきだと思います。
そうすると相手も理解してくれて次はあなたの期待に沿えるよう頑張ってくれることでしょう。
もしここで「がっかりした」、「失望した」という言葉を使うと、相手の事情を一切考えないで、成果だけで相手を否定してしまうことになります。
あいてから「あいつは自分のことしか考えていない。こちらの事情を全く理解してくれない」と思われ、あなたの信用にも関わりますので、一度目の失敗の時は絶対にこの言葉を使ってはいけません。
相手が突然怠慢になったり、裏切ったりして何度も期待に添わないような結果が続いた場合はこの限りではありませんが、それでも「がっかりした」、「失望した」という言葉は使わず、相手に感情的にならず、なるべく冷静に話し合うようにしましょう。
結果が全てではない。過程を評価しよう。
あなたが相手に対して期待して、相手があなたに対して期待に沿えなかったとしても、結果だけを見て判断するべきではありません。
結果だけを見て判断してしまうから「がっかり」して「失望」してしまうのです。
相手がどういう気持ちでどういう過程で成果を出したのか、ここを見ることは大変重要です。
相手があなたのことを考えて動いてくれた、でも十分な成果とならなかった。
こういう場合も多々あるのです。
だから、過程をしっかり見て相手の成果を評価する必要がある。
過程を見ないで結果しか見ない人は、相手の現在しか見ておらず、将来のことをまず見ていないです。
結果が全てという人は、晩成タイプの大物を逃してしまうこともあり、過程を見る人に比べると損をしてしまいます。
結果だけを見て「がっかりした」、「失望した」と言うことは、あなたにとって損です。
今は100の成果を出して将来も100の結果を出し続ける人、今は50の成果で将来は300の成果を出してくれる人、一見前者がよさそうですが、大きくメリットを受けられるのは後者の人を大切にすることです。
後者の現在だけを見て、「がっかりした」、「失望した」と言って否定するのは、将来の300の成果を得る機会を失ってしまうことになります。
「がっかりした」、「失望した」という言葉は、目上から下の立場の人に対しての言葉であっても相手に対して失礼だと思います。
自分の思うとおりに完全に動いてくれる人はいません。
「がっかりした」、「失望した」という言葉は、結果だけを見て相手を決め付け、否定する言葉であり、個人的には嫌いな言葉です。
正直この言葉を使う人とは一緒に仕事をしたくないと思っており、この言葉を使う代わりにきちんと相手の事情を確認し話し合う人と一緒に仕事をしたいと思います。
きちんと話し合うことがコミュニケーションだと思います。
相手に期待するだけでは何も成長しないので、自分も相手に対してサポートするという行動が必要です。
「がっかりした」、「失望した」という言葉を使う前に相手にしっかりと寄り添いましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。