会社で働いているとこういうことを聞くことがあります。
「根性で何とかしろ」
「出来ないのは気合が足りないからだ」
確かに気合や根性はある程度は必要な時があります。
しかし、それだけで部下が成績を出してくれるほど部下のマネジメントは甘くはありません。
精神論、根性論とは?
精神論は、具体的な理論なしにただひたすら頑張ることを目指すものです。
気合と根性といった言葉が使われ、「とにかくやれ」といった印象が強いですね。
根性論は精神論の一つであり、根性さえあればなんとかなるという考えのことです。
確かに根性があると有利なこともありますが、それだけではうまくいかないことも当然あります。
精神論、根性論は体育会系やブラック企業で多く見かける
精神論、根性論で部下を何とかしようとする人は基本的に頭が良くありません。
大声であいさつすること、毎日夜遅くまで仕事をすることを美徳とし、どうすれば改善できるかというところまで考えることが出来ません。
精神論、根性論は体育会系の企業やブラック企業で多く見かけます。
体育会系の企業は、精神論や根性論で育ってきた人が上の立場となり、下の立場の人に同じように指導してしまうこと、また、上下関係が厳しく、下の立場の人が上の立場の人に対して改善提案や意見を言えないこともあるようです。
ブラック企業はまともな考えや理論を持たないからブラック企業なのであり、人を使いつぶすために精神論や根性論を使ったりしています。
ブラック企業にもいい先輩や上司がいる会社もあったりして、そういうところは結構働きやすかったりします。
上は駄目だけど中堅より下がしっかりしているから業績を保つことが出来ているパターンです。
こういう会社はきちんとした理論で部下を育てているところもありますが、優秀な人から辞めていくリスクがあるのでいつまで保つか分かりません。
いい先輩や上司が会社を抜けたらどうなるか?
このリスクを考えておく必要があります。
精神論、根性論は部下をつぶす
精神論や根性論は部下にひたすら気合や根性を求めます。
部下が疲れてしまったときもそうです。
どうすればいいのかのフォローや部下のケアを一切行おうとせず、ひたすら気合で乗り越えさせようとします。
結果として部下はどんどん疲弊してしまい、仕事のパフォーマンスも落ちてしまい、最終的には過労やストレスでつぶれてしまいます。
これが理由で自分は精神論や根性論は最低のマネジメントであると思っています。
本来であれば部下を守るのが上司の仕事です。
これが出来ないようであれば人の上に立つ資格がありません。
精神論や根性論よりマネジメントの勉強をして実践にアウトプットするべき
正直言って、精神論や根性論で部下のマネジメントをする人は、管理職として素人同然だと思います。
確かに仕事は出来るのかもしれませんが、人を管理するスキルと仕事をこなすスキルは違います。
これを同じだと思っている人は本当に多い。
だから、仕事が出来るが人を育てられない人に管理を任せ、本当に人を育てる能力のある人を上に立たせるという発想がない企業が多く、これが日本が成長しなくなった原因の一つだと思います。
この考えは高度経済成長期から間違っていたと自分は思いますが、残念ながら偶然にも日本がうまく成長してしまいました。
なので、精神論や根性論がいまだに正しいと思う人が結構日本には居て、会社の管理職というポジションに居る。
個人的に今の日本が成長しないボトルネックはここにあると思います。
これからの時代は根性論や精神論は通用しない時代となります。
理由は人の多様性であり、いろいろな価値観の人が現れているため、一律の価値観の押し付けのマネジメントに限界が出て来ているからです。
根性論や精神論で画一的にマネジメントするのはこれからは不可能と思った方が良く、部下に寄り添ったマネジメントが求められるようになってきています。
部下のマネジメントに関して様々なマネジメントの本が出ていますが、実際にマネジメントをする立場で、これらの本を一冊でも読んだことのある人は少ないと思います。
マネジメントの勉強は必須です。
画一的な指導をしても部下の成長につながらないこともありますし、部下のためにもなりません。
部下がどう考えて行動しているかよく見ることで、部下に合ったマネジメントが見えてくると思います。
根性論や精神論によるマネジメントは手抜きであり、怠慢でもあります。
それぞれの部下の行動のパターンを理解し、性格を理解したうえで、適切なマネジメント手法で管理していくことが部下を管理する人の仕事であり、役目でもあります。
根性論や精神論だけで何とかなるという考えをまずは捨ててください。
何とかならない時が来た時に大変なことになります。
部下としっかり向き合い、適切なマネジメントをするようにしましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。