苦手なことをやろうとするのは個人的にお勧めしません。
なぜかというと、苦手なことは他の人よりも後れを取っているものであり、それでいて、やるのも苦痛。
それでいて、苦手なことをやろうとしてもなかなか成長しないので、普通の人と同じフィールドに立つことさえ難しいし、そのことに関してストレスを抱え、心に負担がかかるので、苦手なことを克服しようとすることはやめておいた方が良いです。
食わず嫌いであれば何とか克服できる可能性はありますが、実際にやってみて苦手だと感じたことは、苦手を克服しようとしてもかなり苦労することになるため、時間を効率的に使うという観点で見た時に、良い判断であるとは思いません。
なので、苦手なことを無理してやろうとするのは、良い手段であるとは言えないのです。
苦手なことをやるのは苦痛である
仕事や学校で苦手なことをやるのはかなり苦痛だったりします。
成績が下から数えた方が早いレベルであり、特にビリになる位に苦手なことをやった場合、「自分は駄目なんじゃないか」と思うこともあります。
苦手な仕事を選んで食べていこうとすると、いい成績を残すどころか、他の人の遅れを取り、足を引っ張る結果となってしまうため、叱られることの連続であり、褒められることがほとんどありません。
苦手なことは、同じことを何度言われても能力自体が低いのですぐに改善することが出来ず、出来ない自分を責めてしまったり、落ち込んでしまったりします。
そのため、心に負担がかかり、苦手なことから抜け出そうとしてもなかなかうまく行かないことが多く、挫折してしまうことも珍しくはありません。
それに、苦手なことを仕事にするのは苦痛を伴うものです。
先述のようにどんなに頑張っても人並みの成績を残せずに後れを取ってしまうため、叱られることの連続であったり、査定での評価も悪い評価を付けられるなど、「自分はこれだけ頑張っているのに何で評価されないんだ」と、悩み、苦しむことになります。
あまりにも苦しいと、自分を追い込んでしまって、その結果として精神的に病んでしまうことも考えられます。
バブル期世代以上の人は自分を追い込んでその状況を乗り越えた先に成長があると言います。
しかし、これは半分は合っていて、半分は間違っています。
自分が好きなこと、得意なことに関しては、追い込まれるような状況になっても乗り越えていくと人より上を行くことが出来るのですが、苦手なことに関しては最初から人よりも後れを取っている状態です。
そして頑張っても頑張ってもなかなか先に進みません。
そのため、苦手なことをいくら頑張っても、相当な強靭な精神力を持たない限り、人より上を行けるようにはならないのです。
得意なことで追い込まれた状況を乗り越えるのと、苦手なことで追い込まれた状況を乗り越えるのは心の負担が大きく違います。
無理をして苦手なことで追い込まれた状況を乗り越えるのは生半可な精神力では不可能です。
無理をした結果、心に負担をかけ、時間を無駄にしたという結果になるのがオチです。
ですので、苦手なことで自分が追い込まれた場合、向いていないと判断して得意なことや得意でも苦手でもないことを頑張る方向に心を切り替えた方が良いです。
どうしても苦手な仕事しかやらせてもらえない場合、異動や転職を考え、状況を変えることを考えた方がいいでしょう。
今の仕事では苦手で活躍できなくても、別の仕事をやると意外と相性が良くて結果を残せることもあるかもしれません。
自分は今ではキャラクターのイラストを描いていたりしますが、学校で美術の授業がある時は本当に苦痛でした。
他の人に比べてダントツで酷い絵しか描けなかったのです。
絵の下手な人を画伯と呼んでいるシーンがテレビで流れたりしますが、自分はそれを見てあまりいい気持ちになれません。
努力しても結果が出せずに馬鹿にされ、悔しくてさらに頑張っても他の人と同じレベルに出来ない。
それが苦手なことなのです。
「一生懸命努力すれば報われる」は、苦手な事には当てはまらない
苦手な事でも一生懸命努力すれば報われるのではないか?
そう思っている人もいると思いますが、自分は苦手な事には当てはまらないことだと考えています。
夏休みの間に世界史の勉強を一生懸命頑張りしっかり覚えようとしました。
しかし、夏休み明けの学力テストで50点くらいしか取れませんでした。
自分が高校生の頃、こんなことがありました。
絵を描くことも同じでした。
いくら一生懸命頑張っても馬鹿にされ、全く頑張りが結果に反映されない。
苦手なことは成長が遅いのでどうしてもこういうことが起きます。
「一生懸命努力すれば苦手から脱出できるのではないか?」
と、自分も思っていましたが、苦手なことに関しては自分の感性が目覚めない限り、いくら頑張っても結果に結びつけるのは難しいです。
努力しても結果が伴わないので、自信がなくなってきて次第に努力するエネルギーも失われていきます。
苦手なことに対して努力して報われるというのは、人並外れた精神力の持ち主でない限り起こり得ることではありません。
苦手なことをする時間を、得意なことや苦手ではないことをする時間に充てるべき

苦手なことを克服しようとすると、相当なエネルギーと時間を使います。
その結果、苦労に苦労を重ね、心と時間を犠牲にして苦手を克服してやっと他の人と同じスタートラインに立った状態です。
そんなことに時間を使うくらいであれば、最初から他の人と同じスタートラインに立っている得意でも苦手でもないこと、他の人の先を行っている得意なことを伸ばす努力をする方がよほどましであると言えます。
苦手を克服するくらいの努力が出来れば、得意なことは大きく能力を伸ばせますし、得意でも苦手でもないことは得意なことにして他の人よりも先に行くことが出来ます。
どちらの場合も努力することのメリットをきちんと実感できます。
特に仕事や副業でお金を稼ぐ場合は、自分の苦手なことをする仕事を選ばず、選んだとしても我慢してまで続けない方がいいです。
得意な事か、得意でも苦手でもないことを仕事にするようにしましょう。
得意なことを仕事にするのであれば、長所を売りにしてアピールすれば面接も通りやすくなるため、待遇の条件面もある程度選べる立場になることが出来ます。
得意なことや得意でも苦手でもないことを努力してスキルを高めていくことは、そこまで苦痛に感じないものです。
モチベーションの維持もしやすいので、苦手なことを克服するよりは、得意なことや得意でも苦手でもないことに対して努力して、自分の価値を高めていきましょう。
我慢を美徳としている人や会社が今でもありますが、苦手なことに関しては、我慢することの先に光があるとは自分は思いません。
苦手なことを我慢してやるくらいなら、別のことに力を注いだ方がいい結果が出ます。
それに、苦手なことを克服するのに時間を使うほど、人生の時間は長くはありません。
苦手の克服に10年かかると、他の人と同じスタートラインに立つのに10年遅れてしまいます。
社会人生活は22歳から65歳まで働くとしても43年間あります。
そのうちの4分の1を苦手を克服することに使うと、同期の人との差はどんどん開いて行ってしまいます。
なので、苦手なことを克服するのに使う時間はかなり無駄なものであり、得意なことや得意でも苦手でもないことを伸ばす時間に充てたほうが、よほど人生はうまく行きます。
苦手なことを克服するような社会人生活を送る羽目にならないようにするためには、前もって自己分析を行っておく必要があります。
新卒後に最初に入る会社はとても重要な役割を持ちます。
ここで苦手な仕事ばかりをやるのか得意なことや得意でも苦手でもない仕事をやるのかで、今後の自分の人生が変わってきます。
一応、最初の会社を退職しても第二新卒のカードが使えますが、それ以降は即戦力を求められると思ってください。
2社目の会社でも成長が出来なかったら、会社の仕事で大きな成果を上げて給料を多く貰えて、人生設計をする余裕が出てくるまでに、かなりの努力が必要になってしまいます。
こうならないためには学生時代に自分が何が得意で何が苦手か(学問的な観点も重要ですが、普段から行っていることについても分析が必要です)を分けて、得意なことが活かせる会社を選んで求人に応募すると良いでしょう。
すると、面接官との話もスムーズにできて採用までたどり着きやすいことでしょう。
人生において、いろんな面で苦手なことをやり続ける選択肢と、得意なことや得意でも苦手でもないことをやる選択肢が現れます。
この場合、苦手なことをやり続ける選択肢は選ぶことを避け、得意なことや得意でも苦手でもないことをやる選択肢を取るようにして、努力による自分の成長を楽しめるよう、そんな人生にしていく努力をしていきましょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。