大学に入学するとCARPという団体が勧誘をしてくることがあります。
自分も実際に勧誘に乗ってしまい、CARPで1年活動することになってしまいました。
ずいぶん昔になりますが、自分がCARPに入っていた時の体験談をお話しすることで、CARPに気を付けなければいけない理由をお伝えして行ければと思います。
CARPは野球とは全く関係が無く、原理研究会と呼ばれるものである

まず、CARPという言葉ですが、プロ野球の広島カープとは全く関係がありません。
CARPとは原理研究会を表すCollegiate Association for the Research of Principlesの頭文字を取ったものです。
原理研究会と名が付きますが、内容的には宗教に近く・・・いや、ほぼ宗教と言ってもいいレベルです。
また、大学の外に拠点を持ち、表立って活動をすることが無いため、普通の大学生がCARPがどんな活動をしているかは分かりません。
ただ、「CARPという団体が勧誘活動をしているので気を付けろ」ということは大学入学時に先輩たちから教えてもらえる大学があるので、「何だか分からないがとりあえず関わるとやばい団体」というイメージを持つはずです。
なので、普通の人であればCARPに関わることはまずないかなと思います。
ただ、心に傷を持っている人、何かにコンプレックスを持っている人は、CARPの勧誘に乗ってしまいやすく、特に素直な人ほど勧誘に乗りやすいので、なるべく大学キャンパス内での勧誘は避けるようにしましょう。
当然、CARPの勧誘員は自分がCARPのメンバーであることを隠して勧誘をしてきます。
また、CARPの勧誘でないように巧みに身分を隠してくるので、少しでも怪しいと思う勧誘だと思ったら、断るか、勧誘を避けることが大事です。
自分がCARPで1年間経験したこと

大学に入りたてだった自分、高校時代の同級生の誘いに乗ってテニスサークルに入部することになりました。
しかし、この頃の自分は人の心が分からず、どうしたら人と仲良くなれるかということに悩んでいました。
そこで、CARPの勧誘に引っかかってしまいました。
CARPの勧誘員は良い人そうで、学外の建物のマンションの一室のような部屋で自分の悩みを打ち明けると、「その悩みはうちのサークルに入ると解決できるよ」と言われたので、その人に付いて行くことに。
連れていかれた先は、CARPの拠点でした。
CARPでの活動内容は、聖書の内容に関して講義を受けること。
そして世の中の人はサタンに支配されているので、自分たちがその人たちを救済すること。
聖歌を歌うこと。
そしてセミナーという名の合宿がありました。
合宿は7日間、14日間などの長期合宿で、かなり辺鄙なところに連れていかれ、逃げ場がありませんでした。
合宿でも聖書に関する講義を受けたり、スポーツ活動をしたりなどがありましたが、特に記憶に残っているのは物を一般人に売りつける飛び込みの営業活動でした。
決まった言葉で営業を行い、人に物を買わせる。
物自体は悪くないものでしたが、そこそこ高額で買ってくれる人は少ないだろうという代物でした。
しかし、そんなものでも活動していると数人買ってくれる人が居ました。
売上金は、団体の人に渡し、自分たちへの報酬は無し。
おそらく、CARPの活動資金になっていたと考えられます。
また、合宿では文鮮明の言葉を聞くということもありました。
文鮮明は統一教会では現代のキリストという存在と、合宿で聞きました。
当時の自分は特に何も思わず、「日本語の上手い韓国人だな」くらいにしか思っておらず、統一教会という名を聞いても普通のキリスト教会のようなものだろうと、結構無知な人間だったので、世の中を良くする普通の宗教の一つだろうと思っていました。
しかし、当時を振り返ると、ある程度洗脳されていたのではないかと思います。
ただ、自分は完全に洗脳されていませんでした。
自分の言葉で急に激昂する人が居たり、「それはおかしくないか?」と言われたりすることが多々あったからです(当時の自分の性格に問題があったことも否定できませんが)。
なので、CARPでしばらく活動していて少し違和感を持つようになりました。
大学1年生の終わりごろに、もう関わるのをやめようと思い、そのことを打ち明けますが、「合宿に参加してから辞めろ」と言われ、無理やり合宿に参加させられ、それが終わると本当にCARPとの関わりが一切なくなりました。
CARPの方も、この人は染まらない人だと分かったのでしょう。
それからはCARPの人からの連絡もなく、大学生活をエンジョイする方向に舵を切ることが出来たのです。
2年生からは音ゲーにはまってゲーセンに入り浸るようになるのですが、それはまた別の話です。
また、テニスサークルの方でお酒を飲みすぎて気を失って、大学のキャンパスから学生寮まで苦労して帰ったのも別の話です。
CARPは統一教会と明確に関わりがある団体である
自分がCARPでの活動を経験して一つ言えることは、CARPは聖書などの教えを取り入れつつも、統一教会と明確な関わりを持つ団体であるということです。
当時の自分は統一教会が理想的な団体であると思っていましたが、それはパッと見てそう見えるだけで、信者に壺を買わせるなどの有名な話がある通り、かなり問題のある団体です。
そのため、入学した大学にCARPの文字があれば、特に勧誘に気を付けなければいけません。
普通のサークルに入り、サークル活動と勉強を頑張り、社会経験のためにバイトをする。
それが健全な大学生活だと思います。
大学生くらいだと騙されることについて免疫がない人も多いかもしれませんが、ちょと違和感を感じたら疑う(例えばあまりにも話が出来過ぎているなど)ということを念頭に置いておけば、対策できるはずです。
CARPに引き込まれると、自分の考えが洗脳され、周りの人をサタンと見るなど周りの人との人間関係にも影響するようになります。
なので、大学に入学して、その大学にCARPがあれば絶対に勧誘に乗ってはいけません。
実際に、自分の行っていた大学のCARPも問題視されていて、CARPの内情も問題視されるのに値するものだったわけですから。
もっといい大学生活を送るために良いサークルに入って活動する方がよほど自分のためになりますので、どうか自分のようにCARPに誘われて無駄な時間を過ごすことが無いように気を付けてください。
・・・ちなみになんですが、自分の母校の大学のCARPは宗教に関係しているという理由で市長からの表彰が取り消しとなりました。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。