「投資はギャンブルと変わらない。」
「投資は危ないからやめておいた方が良い」
そう考える人が少なからずいます。
この考え方は半分合っていて、半分間違っています。
確かに投資にはリスクが少なからず伴うのですが、投資がギャンブルだと一括りに言ってしまう人は投機と投資を混同している可能性があります。
この記事では投資のリスクについて説明し、どのように付き合っていけばいいかを述べています。
投資とは?
投資とはリターンを期待して自分のお金を資産の購入に投じることです。
企業への出資も投資ですし、不動産に出資することで配当を得ることも投資です。
投資と言えば悪いイメージがありますが、確かにそのような悪いイメージのある投資も存在します。
しかし、悪いイメージを持たない投資もあり、投資が全てリスクであるというのは正しい考えではありません。
投資はリスクなのか?
「投資はリスクだよね」
という人は、自分の中での投資のイメージだけで語っています。
確かに投資で儲けるのはそれなりの覚悟がいるのですが、「投資はリスク」という考えを持ち、ギャンブルはしないという人が、保険や家を購入するときに何もリスクを考えないのは少し疑問に思っています。
投資はリスクと語っている人は、おそらくFXやビットコイン、先物取引やデイトレードなど、ハイリスクな投資をイメージしているのだと思います。
確かにそのような投資は一部の人が大きく勝ち、多くの人が負けるというギャンブルみたいな要素が強いです。
しかし、そのような投資は本当は投資ではなく、投機と呼ばれるものです。
世界中の人がカジノでお金を投じているのと同じであり、運の予想が強いです。
そして、プラスサムゲームではないのでお金を投じた者同士でお金を奪い合っているのとあまり変わりません。
こういう投資は確かにリスクであり、自分も他人に対してこのような投資を勧めようとは思いません。
投資の主なリスク
では、投資でよく言われるリスクについてどんなものがあるでしょうか?
まず一つ目は元本割れのリスクです。
100株を50万円で購入した場合に、そこから株価が下がると購入した時よりも株の価値が落ちてしまい、50万円以下の価値になることがあります。
これが元本割れリスクと言われるものです。
次に為替リスクです。
これは海外の株や債券を購入したときに発生するもので、1ドル120円の為替相場で100ドル分購入した投資商品が1ドル110円まで円高になると、購入した投資商品の価値は1万2千円から1万1千円と千円損していることになります。
これが為替リスクによる損失です。
3つめは購入した株や債券が会社の倒産やデフォルトなどでほとんど価値がなくなってしまうリスクです。
個別株や国債、社債を購入の場合は特に注意が必要であり、このデフォルトのリスクもきちんと盛り込んで投資を行わないと、場合によっては多額の損失を出してしまうことになります。
他にもリスクがありますが、大きく覚えておきたいのはこの3つになります。
投資のリスクとどう向き合えばいい?
投資のリスクと向き合うには、リスクを分散させて一つが大きなリスクを抱えることになっても全体的にはそこまで大きなリスクを抱えないという状況を作っておくことです。
個別株は1つの会社のものを持つのではなく、複数の会社(できれば数十社)に分散させること(この場合は単元株ではなく1株から買えるミニ株がお勧めです。株主優待は受け取れませんが、純粋に投資に集中できます)
また、ETFや投資信託など、購入するだけで複数銘柄を分散して投資することが出来る投資商品も検討してみるといいでしょう。
これらの投資商品にはインデックス運用とアクティブ運用の投資商品がありますが、インデックス運用の投資商品がお勧めです。
インデックス運用の投資商品は長期投資にも向いており、経済成長が見込める国の指数に連動する投資商品であれば10年後、20年後に評価額が上がっている可能性が高いです。
海外の投資商品については為替リスクがあるのでやや難しい問題がありますが、基本的に考えることは同じです。
インデックス運用の投資商品や債券ETFなどを使って配当を受け取りつつ、評価益を狙うというスタイルで投資するといいかと思います(実際に自分が投資している米国株ETFなどもそんな感じで購入しています)。
やってはいけないリスクの取り方は一発を狙うということです。
FXやレバレッジ、暗号資産やデイトレード、これらに大量にお金を投じて億万長者を目指して一発を狙うのはかなり危険です。
この方法で投資をすることはギャンブルと変わらないうえ、素人は必ずカモにされます。
まず勝てないので絶対にやめておきましょう。
また、投資をする場合は、必ず余剰資金で行うことです。
例え、インデックス運用の投資商品や債券ETFがメインの投資でも暴落という局面がいつかやってきます。
この時に生活資金まで投資していたら、自分の生活に影響することになります。
ですので、必ず投資は余剰資金で行ってください。
借金して投資をするというのは論外です。
日々の株価の上下を気にしなければいけなくなるくらい投資をしていると、ストレスもかかり、心の健康に影響します。
特に株価が値下がりして夜も寝られない状態になるとかなりリスクを取り過ぎている状態です。
理想はたまにチェックして元本より増えていることを確認できる状態。
インデックス運用の投資は、基本的に状況が大きく変わらない限りはこまめに値動きをチェックするものではありません。
ですので、ある程度ほったらかしで気にしなくていい投資をすることが適切なリスクの取り方になります。
リスクとリターンは表裏一体なのですが、リスクをとらないとリターンが増えないことも事実です。
まずは小さなリスクから始め、徐々にリスクを大きくして自分に見合ったリスクの投資を行うと良いでしょう。
投資には確かにリスクがありますが、適切な投資をするとそこまで恐れるものではありません。
適切なリスクになる投資はギャンブルや投機とは異なるので、正しい認識で投資と向き合ってほしいと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。