年下から学ぶことを忘れるな

広告 心の話 自己啓発

年下の人の話をきちんと聞くと意外と学びがある。自分の経験や価値観に驕らずに年下の人の話もきちんと聞いてみよう。

会社に行くと、新入社員ではない限り年下の社員がいます。

もちろん年上の人もいるわけですが、年上の人の話を聞く人は多いですが、「経験や知識が足りないからそんなこと言うんだよ」と頭から否定する人、年上であるというプライドを捨てられずに年下の人の話をきちんと聞けない人は多いです。

年下の人は、あなたとは全く違った環境で育ってきています。

そのため、話を聞いていると意外な発見があるので、年下の人の話は決していい加減に聞き流していいものではありません。

また、才能があり、早熟で若いうちからかなりの実力をつけている人もいます。

年下の人から学べることもあるのです。

年下の人とはどんな存在か?

「年下の人はどんな人か?」と聞くと、後輩や部下と答える人が多いのではないかと思います。

確かにそれは答えの一つではあるのですが、それだけではありません。

自分の子供や、街を歩いている若者、学生時代から起業して成功している人、そしてYoutubeで動画を配信してサラリーマンの給料以上を稼いでいる人。

探せば年下の人は周りにたくさんいます。


年下の人はあなたよりも幼いころから新しいことに多く触れており、新しいことを良く知っています

若いのでエネルギーに満ち溢れており、今の流行にも敏感であり、自分の価値観というのがまだ固まっておらず、いろいろな知識や考え方を吸収してさらに育っていく可能性も高いです。

特に年を取っている人が知らないことを良く知っていることもあり、話を聞いてみると新たな発見があります。

新しいことへの専門的な知識も持ち合わせていることもあるため、自分が今まで信じてきた常識を刷新するために年下の人と積極的に話をすることは、自分をより成長させることにもつながるのです。

年下の人から学ぶことのメリット

年下の人から学ぶことのメリット

年下の人から学ぶメリットは次の二つです。

  • 自分が見落としていること、新しいことを知ることが出来、自分の価値観のアップデートができる
  • 流行していること、ニーズとなりそうなことの情報を得ることが出来る

以下で順を追って説明します。

自分が見落としていること、新しいことを知ることが出来、自分の価値観のアップデートができる

普段、年上の人や同年代の人とばかり話していると、年上の人や同年代の人の価値観や年上の人の価値観を学ぶことになります。

若いうちはそれでしっかりと役立つ情報を得ることが出来、成長していくことが出来るのですが、年をとっていくと、年上の人が次第に少なくなり、年上の人から学ぶ機会が減り、自分の価値観も固まってしまいがちになります。

若い人がSNSやコミュニケーションツールで積極的にコミュニケーションを取るのに、自分はメールや文書などでの連絡を良いと信じ続けたり、ワークライフバランスについて厳しく言われる時代に、休みなく会社のために働くのが美徳だと信じ続けたりと、時代の流行から外れて今では通用しなくなった価値観を持ち続けることとなります。

だから年下の人と積極的に話し、時代に合った価値観に変化させていかなければなりません。

年下の人は新入社員ではない限り、職場にほぼ確実にいます(自分が零細企業で働いていた頃、中途で入社しても自分が一番年下であったというのはありましたが、新入社員が入ってくる普通の会社であれば、年下の人は必ずいます)。

年下の人と話すと、今の新入社員や若手社員の働き方の価値観を学ぶことが出来、自分自身を変化に適応していくのに役に立つことが出来ます。


人を管理する人が変わるとマネジメントのやり方も変わってきます。

そして管理される人が変わると、これもマネジメントのやり方を考えなければなりません。

今まで自分が経験してきたこと、年上から学んできたことだけを信じて古いマネジメントをやり続ける人が管理職や経営者になると、これから人手不足で苦労することになるでしょう。

歳を取っている人ほど、ベテランと呼ばれる人ほど、年下の人の意見や価値観を参考にして、自分の価値観を変えていく必要があります。

それが出来ない人が上層部にいる企業は、これから時代の流れについていけずに淘汰されていくことになります。


「実るほど頭を垂れる稲穂かな」、「老いては子に従え」という俳句やことわざがあるように、自分がベテランになって実力が付いてきたころに謙虚になって話を聞くことが大切であることは、昔から言い伝えられてきたことでもあります。

だから、実力をつけて上の立場になったり、歳を取ってベテランになったりした時こそ、自分よりも年下の人の話を聞いて新しい価値観にアップデートして、時代の変化にあった価値観にしたりマネジメントの方法を変えて行ったりすることは重要なことになるのです。

流行していること、ニーズになりそうなことの情報を学ぶことが出来る

先ほど述べた通り、若い人の話を聞くと自分の価値観をアップデートして生き方について考えるヒントとなること、変化の多い時代を生き抜いていくための知識を学ぶことに大いに役に立ちます。

また、若い人は流行に詳しいため、自分が思ってもいないような発見もあり、仕事に関してはニーズとなりそうなことを考えるヒントが見つかることもあります。

時代の流行や新しいことについては年下の人の方が専門性が高く、ただ話を聞くだけでも勉強になります。

だから、会社で新入社員が入ってきて1年、2年ほど経って仕事を覚えてきた頃、その社員と積極的にコミュニケーションを取ってみると良いでしょう。

また、新入社員でも何も知らないからこそ言える意見と言うのがあります。

その意見を拾うと、仕事のヒントになること、これからのニーズになりそうなこと、長年解決しなかった問題点の解決方法が見えてくることがあります。

なので、「仕事について何も知らない人が何か言っている」といい加減に聞き流すのではなく、何かヒントになることがないかアンテナを張りながら若い人の話を聞くことは、とても大切なことなのです。

しかし、残念ながらそれが出来ていない企業(特にJTCと呼ばれる昭和の価値観を未だに持ち続けている会社)は多く、上の人が一方的に教える、年下の人の話を聞かないという企業も多いです。

世の中には伝統を守って変えてはいけないものと、時代の流れに沿って変えなければならないものがあります。

後者の会社が「今までこうしてきたから」と若い人の意見を否定し続けてきたから今の日本があります。

なので、若い人や年下の人からボトムアップで会社を変えていけるような風通しの良い職場を作らないと、この先会社は成長していくことが出来ません。

現状維持が精いっぱいの状態となります。

日本全体で見て現状維持や下降が多く上昇が少ないなら、日本で世界に通用するサービスや商品も誕生しにくくなることになります。


Z世代をばかにしている人も多いようですが、Z世代の人はきちんと貯蓄し、将来のための投資をし、副業もするという人が多い。

ミレニアル世代の人の中にも貯蓄、投資、副業をうまくやりくりしている人が多い。

この2つの世代の人は少なくとも今の就職氷河期世代以上の人よりも、今の世の中をうまく渡っていく方法を知っているし、世の中のトレンドについても理解している。

だから、年下の人、特に若い人の価値観は積極的に取り入れていくことが、流行や時代の流れに取り残されずに、時代のニーズを拾って仕事をしていくうえで大切になってくるのです。

年下の人の話を聞くうえで注意するべきこと

年下の人の話を聞くうえで注意するべきこと

年下の人の話を聞くうえで注意するべきことは次の通りです。

  • 意見や話の内容を頭から否定しない
  • 上から目線で接しない

話の内容を頭から否定しない

年下の人の話を聞いていると(特に自分の意見を持っている人はそうですが)、生意気に聞こえたりして話の内容を「いや、それは違う」と頭から否定してしまう人がいます。

でも、それでは何も変わらないし、何も学べないのです。

自分のことを否定されるのは気分が悪いし、あまり仲良くしたいと思わなくなるし、コミュニケーションを取りたくなくなります。

そのため、年下の人の意見を頭から否定せず、一度受け入れて、賛同できるところは賛同して、自分と意見が違う所はなぜそう思っているのかを聞き出すようなコミュニケーションをとると良いでしょう。

最近の若い人はこの会社はダメだと思ったら見切りが早いです。

なので、しっかりと話を聞いて良い所はきちんと取り入れていくようにしましょう。


例えば「自分はこう思っているのだけど、あなたがそう思っているのはどうして?」と、理由を聞いたりして話を深めていくといいでしょう。

その理由から自分の知識や価値観をアップデートしていくヒントが得られるかもしれません。

お互いに穏やかに意見を交換していくことで、年下の人の未熟な部分を成長させ、あなたの時代に合っていない部分の考え方をアップデートしていくことが出来ます。

これはお互いのためになりますし、いい人間関係が築けるのでWin-Winの関係になれるでしょう。

上から目線で接しない

年下の人と話す時は年下なので自分が上、そんな感じで年下の人と話さないことです。

相手にもその態度は伝わりますし、いいコミュニケーションが取れません。

新しいことについては相手が先生なのだということを理解して話を聞きましょう。

若い世代の人はトップダウンの人間関係を嫌います。

そして、古い慣習やルールにも否定的です。

始業時間の30分前に出社を指示されてその分の給料が出なかったら間違いなく別の会社に転職します(昔の自分はともかく、今の自分もそうしますが)。

価値観の相違が退職代行を使われる原因になったり、新入社員が定着しない原因になったりします。


年上だからこちらが上という安いプライドは捨てることです。

年下の人に対してもあくまでも対等、または相手が上、そういう意識で話をしないと、相手から学べることがあっても気付かずにスルーしてしまうことになります。

これはもったいないことです。

また、こちらが上という意識があると、相手の話を否定的にとらえるだけではなく、相手に求めてもいない価値観の押し付けを行ってしまうこともあり、年下の人に嫌われてしまうことにもなりかねません。

年下の人に嫌われると、それだけ時代の変化に強い人から教わる機会が減ってしまうことにもなります。

そうなると年下の人からしっかり学ぶ機会を一つ失い、自分の価値観をアップデートする機会を一つ失うことになります。


年下の人と話してそれから学ぶというのは、年を取るにつれて重要なことになっていきます。

そこで、上から目線で話をするのではなく、対等、または自分が頭を下げて教えてもらう立場、この事を理解して話を出来るかが、自分の価値観を時代の変化に合わせてアップデートして変えていくことが出来るかの分かれ目となります。

年上の人から学ぶことも重要ですが、年下の人も時には先生となりうる。

この事をしっかり理解すると、うまく人生を歩んでいけることでしょう。

価値観が固まってしまうとそこで成長が止まります。

成長が止まると、常に学び続ける下の世代の人に追い越される原因となります。

そして気が付くと、会社の窓際で働いている。

そうならないためにも、年下の人ともしっかりコミュニケーションを取り、今の時代に何が求められているのかをきちんと把握して、変化の多い時代の乗り越え方をしっかり学んでおくようにしましょう。


なお、もちろん年上の人から学ぶことも大切です。

こちらの記事で年上の人から学ぶことの大切さも書きましたので、年上から学ぶことについてはこちらを参考にしてもらえると幸いです。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

-心の話, 自己啓発
-, , ,