テレビを見ない人が最近増えてきているとはいえ、多くの人がテレビを見ていると思います。
テレビはNHK以外は無料で見ることが出来、バラエティからアニメ、ニュースまでいろいろな番組があります。
しかし、テレビを見過ぎると少し面倒な問題が起きてしまいます。
今回はまず、テレビを見ることがどんなことであるか、そして、テレビを見過ぎないようにするために様々な情報を取り入れることの大切さをお話しします。
目次
テレビは受け身な情報収集であり、誤った情報を入手する可能性がある
テレビをつけると、よほど深夜でない限りいつも番組が放送されており、何も考えなくてもテレビから情報を得たり、番組を楽しんだりすることが出来ます。
夜の7時からはバラエティが放送され、時間をつぶすのにちょうどいい時間となる。
でも、バラエティ番組から学べることって意外と少ないのです。
楽しく情報収集できるから学べるのではないかと思うかもしれませんが、テレビで放送される情報は作られた情報。
だから、時には誤った情報を流してしまうことがあり、これが問題になったケースもあります。
食べ物に例えると生の情報が生肉だとすると、テレビで見ている情報はベーコンやソーセージですね。
同じ情報ですが、テレビ局の独断や偏見が入ります。
それに、テレビを見るということはチャンネルを選んで見ること以外に自分から行動する必要はありません。
つまり、テレビを見るということはテレビを見る人が自ら進んで情報を得る手段ではなく、受け身な状態で情報を得る手段であると言えるわけです。
テレビ番組は視聴率を意識して作られている
テレビ番組は視聴率を意識して製作されています。
ですので、テレビ局側が、これは多くの人に見てもらえるであろうというのを放送しています。
例えばお金持ちの番組を放送する場合は、部屋が豪華で、高級外車に乗っている様子を映す。
本当のお金持ちはつつましく生活してたくさんの資産を築いているのですが、そんな事実を放送しても視聴率は取れませんし、番組の構成も面白くないものになってしまうでしょう。
お金持ち=派手な生活をしているという印象を視聴者に与えたほうが視聴者の感情が動きやすいし、うらやましいという感情が出てくるため、番組の内容に見入ってしまうのです(本当はそういう人を成金と呼び、長くは続かないのですが)。
そのため、テレビの番組はいかに面白く見てもらうかということを意識して、視聴率をどれくらい稼げるかという点に注目して作られるわけです。
いくら勉強になる番組でも、あまりにも視聴率が低ければスポンサーが降りたりしてしまって打ち切られることもあります。
そして、最近の番組は低予算で作られているのか、昔のように手間暇をかけた番組というものがあまりなくなったため、どのチャンネルでも似たり寄ったりの内容を放送しています。
また、事実をそのまま伝えると視聴率が稼げない場合、刷り込みや脚色によって視聴者を納得させることも行われています。
つまり、ある程度のやらせがあるわけです(これも特定の放送で明らかになることで問題になりますが、氷山の一角でしかないと個人的に思っています)。
ニュースではさすがに情報の加工はありませんが、タレントなど専門家でもない人をキャスティングして私見を述べたりと、情報のミスリードを図ることがあります。
そんな情報をそのまま受け入れてしまうのは加工食品やジャンクフードを食べるのと同じ。
印象操作されている情報を取り入れてしまうことは良い情報収集手段であるとは言えません。
テレビはスポンサーを意識している
テレビ番組で重要な存在、それがスポンサーです。
視聴者はテレビ局にとって、お客様ではありません。
スポンサーというのは、テレビ番組の途中でCMを流す企業であり、テレビ局にお金を払ってCMを作成して番組の合間にCMを流してもらっています。
ほとんどすべての番組や番組と番組の間にCMが流れるのはそのためです。
CMを流す理由は一つ。
その企業からお金をもらっていて、宣伝してくれと頼まれているからです。
視聴率がいいと、引き続きスポンサーから継続してCMを流してくれと頼まれたり、新しいスポンサーが出てきたりする。
無料で視聴できる番組を放送するテレビ局も何らかの手段でお金を得て営利目的で経営をしていく必要があるわけです。
その中で特に大口の取引先となるのがスポンサーとなる企業。
スポンサーとなる企業がいなければ予算が立てられず、番組の制作や企画をすることが出来ません。
だから番組では重要な収入源であるスポンサーに対してネガティブな発信をすることは一切なく、スポンサー企業の商品ではない商品のラベルにぼかしやモザイク処理が行われているわけです。
なので、スポンサー企業の商品に対してのマイナスな面の情報はテレビから入手することは出来ません。
テレビの情報は偏った情報である
今までお話ししてきたようにテレビの情報というのは、視聴者が得たい情報ではなくて、テレビ局が放送したい情報と言えます。
また、テレビ局による情報の操作や編集が入っているため、テレビで放送される情報は偏った情報であると言えます。
テレビで放送されること以外にも深刻で知っておかないといけない情報は山ほどありますが、スポンサーや政府に関して不都合な事実は一切報道しようとせず、スポンサーや政府に忖度した形でニュースが構成されています。
内閣支持率やアンケート結果はたいてい解答者の層が偏っていますし、その値が事実であるかどうかの証拠もありません。
数字なんていくらでも操作できます。
グラフにしてもそうです。
小さな変化を大きな変化として誇張したり、またはその逆も行うことが出来ます。
そもそも、アンケートなんてポイントサイトなどで安い報酬で回答させていることが多いため、正しい情報である保障がないわけです。
だから、テレビで放送される内容は必ずしも正しいと言えない内容であり、むしろ何かしらのバイアスがかかって放送されているものであると考えて見たほうがいいでしょう。
テレビ以外からも情報を仕入れる習慣をつけ、正しい情報を得るようにする
テレビの情報は、偏向報道という名前があるように、スポンサーや政府の顔色を伺いながら作られた、正しい情報を仕入れるには適切ではないコンテンツであると言えます。
また、加工食品やジャンクフードのような情報なので、テレビばかりを見ているとテレビの情報しか信じられなくなってしまいます。
テレビばかりを見ている人が「テレビでこう言っていたから正しい」と話すことがありますが、これは誤りです。
そもそも「テレビでこう言っていたから」という理由で判断するのは思考停止の考え方で、本来であれば判断する場合はそれが正しいか、検証したり考えたりする必要があります。
テレビという一つの情報源からしか情報を得ないと、思考停止の考え方になってしまい、情報の検証が出来なくなってしまいます。
思考停止の考え方になると、テレビ番組制作者が意図した通りの印象を番組によって植え付けられ、本来の正しい情報とは異なる情報を信じてしまうという危険性もあります。
こういう人が割と多いから、テレビ局の商売は成り立っているのかもしれません。
テレビとうまく付き合うには他の情報源の情報をバランスよく収集していくことです。
正直、テレビが一番楽な情報収集源ではありますがテレビ局による様々な印象操作などがあるため、どうしても情報が偏ってしまいます。
また、新聞もテレビのニュースの内容が活字になっただけで似たり寄ったりな情報だと思います。
新聞社もあまり不都合な事実は報道しようとしません。
テレビや新聞以外にもYoutubeや書籍、ネットのニュース記事など、情報媒体は他にもあります。
これらの情報も発信する人のバイアスがかかっており玉石混交ではありますが、様々な情報を得て自分で検証していくことで、真実が分かってきます。
ですので、情報収集はテレビ一つにこだわるのではなく様々な情報源から情報を集め、自分で判断して正しい情報を拾い上げていく。
これが本当の情報収集のやり方です。
テレビで放送される内容は一つの情報でしかありません。
一つの観点で情報を見ただけです。
なので、テレビからしか情報を得ない人は考え方がテレビ寄りになって偏ってしまいます。
テレビから学べることが一切ないとは言えませんが、テレビの放送内容を鵜呑みにして信じ込んでしまうのは危険だということです。
テレビは思考停止していても情報が得られるのである意味便利かもしれませんが、そもそも思考停止するほどテレビの情報を信じ込むくらいテレビを見ることが問題です。
なので、複数の情報源を参考にし、決してテレビばかりを見て思考停止にならないこと。
自分で検証して自分なりに正しい情報を得ていくこと。
これが、情報の偏りをなくして正しい情報を得ていく方法になります。
正直、最近のテレビは面白くないのであっても無くても困らない。
これが個人的な意見です。
なので、今のテレビが壊れたらテレビを捨てて買い替えなくても特に困らないと思います。
だからと言ってこの記事を見ている方全員にテレビを捨てることはオススメしませんが、テレビから情報を得る場合は一歩距離を取って情報を得る癖をつけておいた方がいいと思います。
休みの日にテレビを見てばっかりでごろごろしていたら良くありませんので、様々な情報源から情報を集めるようにアンテナを広げて、正しい情報を集めるように習慣づけておいた方がいいでしょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。