相手が何か連絡や報告をしてきたときに「それで?」、「で?」で返すと相手は困惑する。

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相手が何か連絡や報告をしてきたときに「それで?」、「で?」で返すと相手は困惑する。

自分が仕事をしている時、上司に状況報告などを求められることが時々あるのですが、その時に「それで?」、「で?」で返す上司がいました。

こちらは起こったことを報告しただけなのですが、それに関して「それで?」、「で?」で返されると困惑してしまいます。

確かに報告の内容に要点が無かったり、分かりにくかったりするかもしれません。

そんな時であっても「それで?」や「で?」と言う言葉を使ってはいけないのです。

「それで?」、「で?」はどんな意図で使われるか?

「それで?」に関しては悪くないケースと悪いケースがあります。

例えば、何か話をした時に相手から「うん、うん。それで?」という風にもっと話を詳しく聞かせて欲しい場合。

この場合は言ってはいけない「それで?」とは異なります。

しかし、上司などに報告した時に、ただ「それで?」と冷たく言われることもあります。

これは報告の要点が分からず、要点をズバッと言ってほしい時などに使われます。

問題になるのは後者で、報告した側にプレッシャーを与えるだけではなく、委縮させてしまうことにもなり、あまりいいものの言い方ではありません。

話の内容が分からなくてイライラしても、相手にそのイライラをそのままぶつけてはいけないのです。


次に「で?」ですが、これは明らかにイラっとした時に出る言葉です。

原因は報告の内容に要点が無かったりして分かりにくいこと話す内容自体に興味がないことなどがありますが、どちらの場合でもただ「で?」と言って突き放すのは不適切です。

「で?」と言われた側は「報告をしたのにこれ以上何を話せばいいのだろう?」となりますし、「なんなの、あの態度!」とお互いにイライラした状態となり、それ以降の会話がまともにならないことがあります。

いずれにしても適切な言葉に言い換える必要があり、言ってはいけない言葉になります。

「それで?」、「で?」と言われた側の心情

「それで?」、「で?」と言われた側の心情

「それで?、「で?」と相手から冷たく言われた側の心情ですが、ポジティブな心情を持つ人はほとんどいないでしょう。

多くの人は「何こいつ? こちらの話が理解できていないの?」、「もっと言い方ってものがあるんじゃないの?」、「で? ってヨッシーかよww」なんて思うことでしょう。

いずれにしても相手に対する尊敬や信頼といった気持ちは消え、逆に不信感や軽蔑の気持ちが湧いてくるのは間違いありません。

時にはパワハラと捉えられるかもしれません。

特に問題になるのは尊敬や信頼の気持ちが消えてしまうことと、パワハラだと捉えられることですね。

こうなってしまうと元の人間関係の修復は困難です。

上司と部下は仲良くしない方がいいと考える人が居ますが、それでも最低限の尊敬や信頼の関係は作っておくべきだと自分は考えます。

上司と部下の関係がギスギスして、必要な報告や相談をしてもらえなくなったり、「こいつには何を言っても無駄だ」と言うあきらめの気持ちから雑な報告をするようになってしまったら、お互いに仕事をしていくうえで困るはずです。

なので、むやみに人の関係を断ち切るような言動は慎む必要がありますし、そのような言葉を受けた側がどのような気持ちになるか、よく考えて物を言わなければなりません。

上司が部下に対して何を言っても許されるのは平成中期までです。

それ以降は働きやすさが求められ、部下がハラスメントを受けたと感じると会社をやめられたり、訴えられたりするリスクが出て来ています。

そのような中で、部下を無碍に扱うような「それで?」と冷たく言うこと、「で?」と言って部下を困惑させることは避けたほうがいいでしょう。

納得がいかない人もいるかと思いますが、時代は常に変化します。

部下と上司の関係もその変化の一つであり、変化に応じて柔軟に対応していかなければなりません。

「それで?」、「で?」を適切に言い換える方法

「それで?」、「で?」を適切に言い換える方法

では、「それで?」、「で?」をどのように言い換えると角が立たないか、お話しします。

まず、これらの言葉は相手を突き放す要素が強いので適切な言葉に言い換える必要があります。

例えば要点を聞きたくて「で?」と言いたくなる場合ですが、「すみません。要点が分かりませんでしたので、話の要点だけを話してもらえますか?」と具体的に考えを伝えると、相手にそのことが伝わりますし、相手も特に苛立つことなく「これこれこういうことを話したかったです。」と答えてくれるでしょう。

また、話の続きを知りたい場合は「話が途中で終わってしまっているので、続きを話してもらえますか?」と話すと、相手も何も抵抗なく続きの話をしてくれるはずです。

話の内容がざっくりしていて分かりにくかった場合は「先ほどの話をもう少し詳しく聞かせてもらえますか?」と話すと、相手はもっと詳しい話を話してくれるはずです。


これらに共通しているのは、こちらの意図を「それで?」、「で?」の一言ではなく、きちんと自分の考えていることを言葉にして話していることです。

「それで?」、「で?」と言われても相手に意図が伝わらないことが多々あります。

そして、相手が意図から外れた内容を回答してきて、それでイライラしてくる。

相手も相手で、自分が言っていることがなかなか伝わらずにイライラしてくる。

結果としてお互いにイライラしながら会話することになるため、うまくコミュニケーションが成り立たなくなることがあるのです。


コミュニケーションでは相手に察することを求めてはいけないのです。

「察してちゃん」が許されるのは大学生までで、いい年した社会人(ベテラン社員ならなおさら)が「察してちゃん」でいると、痛いと思われるか、面倒くさい人と思われるかのどちらかでしょう。

「それで?」、「で?」は相手に察することを求める言葉でもあり、多用は禁物、なるべくなら一切使わずにコミュニケーションをとる習慣を身に付けることが理想です。

「それで?」や「で?」を用いる癖がある人は、上記でお話ししたような別の言葉に言い換える習慣を出来るだけ早く身に付けることをお勧めします。

そうしないと、部下や後輩に「察する」ことを求める嫌な先輩や上司になってしまいます。

最近では先輩や上司の態度が気に食わないからと言う理由で部下や後輩の退職につながることも珍しくはないので、今回お話しした内容は真剣に考え、部下や後輩に慕われるような立場になりましょう。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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