皆さんはどんな歳の取り方をしているでしょうか?
歳を取ったからと言って相手を下に見て横柄な態度をしていませんでしょうか?
そんな姿を見せている人、正直言って醜いです。
相手に敬意を払えない人ほど相手から嫌われます。
というわけで、今回は歳をとればとるほど謙虚さが求められることをお話しします。
目次
歳をとることで勘違いしてしまうこと
若いうちは素直に言うことを聞く人も、ベテランになると自分の考えが固まり、他の人の言うことを聞きにくくなります。
こういう人は以下の勘違いをしています。
- 若い人よりも年上の自分が正しいと思っている
- 今まで見てきたものが常識と思い込んでいる
- 年を取れば年下に威張れると思っている
若い人よりも年上の自分が正しいと思っている
まず、若い人よりも年上である自分が正しいと思っていることですが、単なる思い込みにすぎません。
社会に出てからの学歴もそうですが、若いか歳をとっているかは直接的に社会人としての実力に無関係です。
若いうちから実力をもりもりつけて年収1000万円を達成した25歳、仕事をそれなりにやって昇進もせずに会社にしがみついて年収が500万円の50歳。
どちらが偉いかというと、自分は年収1000万円の25歳が偉いと思います。
社会に出てからはどれくらい結果を出してきたかが重要で、年齢なんて学歴と同じでただの飾りにすぎません。
これを勘違いしている人は結構多いです。
今まで見てきたものが常識だと思い込んでいる
次に今まで見てきたものが常識だと思い込んでいる人ですが、これも結構痛い人だと思います。
世の中の状況、自分が入っているコミュニティ、これらにより常識というものは変化します。
30年前の常識を今の常識だといっても耳を貸してくれるのはせいぜい同年代か少し年下の世代で、ミレニアム世代やZ世代からは「老害」認定されてしまうことでしょう。
今まで見てきたものと言うのはおそらく自分に都合がいいものであり、自分にとって都合が悪いものはほとんど見えない、聞こえない状態。
こんな人に常識を語ってもらっても周りは困るだけです。
この手の人が上に立つというのは今の時代でもあることですが、下で働く人は困惑し、しっかりと結果を出してくれないことでしょう。
自分がこのタイプの上司に当たってしまうと上司ガチャで大ハズレを引いたと思い、異動や退職を考えますね。
歳を取れば年下に威張ることが出来ると思っている
老人が自分が間違っているのにもかかわらずキレ散らかしていたり、中高年の人が横柄な態度を他人に取っているところをよく見かけます。
これも1点目と同じで、歳を取ったからと言って偉いわけではないことを見落としているのではないかと思います。
しっかりと人生と向き合って頑張ってきた人はおそらくこんなことになる人は少ないと思いますが、そうではない中身が張りぼてのような人生を送ってきた人は年齢でしか他人に対する優位を取れないわけです。
だから年を取ったことを盾にして年下に対して横柄に接してしまうのでしょう。
また、もう一つ原因が考えられます。
それは自分の器以上に出世してしまったことです。
日本の雇用制度は年功序列が基本でした。
その会社に属していればエスカレーター式に給料が上がり出世もする。
実力がなくてもそれなりのポジションにつけたわけです。
一流のプレイヤーで三流のマネジメント力の人が管理職になってしまうことも多々あり、こういったところでは、精神論、根性論という根拠のない考え方で部下を動かし、部下もそれが当たり前として育ってきたという背景があります。
そんな考えはプライベートでもマイナスに働き、年下の人に対して横柄し接したり、圧をかけたりします。
しかし、歳を取ったから他人に威張っていいかと言えば全くそうではありません。
特にプライベートの時は何の看板も背負っていない人、つまりただの人です。
プライベートにこういう肩書を持ち込む人は間違いなく人を育てられない人で、醜い人だと思います。
そもそも人の上に立つべき人ではありません。
歳をとればとるほど謙虚であれ
歳をとって横柄に接する人についてお話ししてきましたが、どう感じましたでしょうか?
こんな老害になりたくないと考えた方も多いかと思います。
しかし、誰でもこんな老害になる要素を持っています(この記事を書いている自分もそうです)。
歳をとって横柄な態度を取る醜い年寄りにならないためには人に対する感謝の気持ちを持ち続けること。
自分はまだ未熟で学ぶべきことがあるというのを忘れないことです。
人に感謝する気持ちがある人は他人に対して低姿勢で接することが出来ます。
誰であっても穏やかに接し、上から目線で話すことがありません。
また、いくつになっても未熟で学ぶべきことがあると思っている人は、年上、年下関係なく、良いところがあれば自分のものにしていきます。
実力が上の人、実力が下の人、いずれと接しても学ぶべきことを見つけ実際に学んでいく。
実力が上の人からしか学ばないというのは単なるエゴにすぎません。
自分にとって大きな気付きがあるのは案外基本を勉強している人と接した時かもしれません。
なので、年上、年下関係なく、実力の上下にも関係なく、良いところがあれば取り入れていくようにしましょう。
ここで挙げた2つのことに気を付ければ年下に対して横柄な態度を取る醜い年寄りになる可能性は少なくなるでしょう。
自分が経験してきたことと学んできたとを過信せず、常にフレッシュマンだった頃の自分の気持ちを持ち続けたまま、今後の人生を過ごしていくようにしましょう。
そうすると多くの人に魅力的と思われ、支えてくれる人、応援してくれる人が出るはずです。
歳をとって老害と指をさされないように、歳を取ればとるほど謙虚な気持ちを持ち、吸収することを忘れない。
この事をしっかりと守れば、魅力のある紳士淑女になれるはずです。
人間性に魅力がある人は歳をとってからの人生も明るいことでしょう。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。