苦手は克服するな

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苦手は克服してはいけない。苦手は苦手なままでもいい。

苦手なことを克服しようとする人がいます。

しかし、苦手なことを克服するのはかなりエネルギーがいることです。

エネルギーを使って苦手を克服しても、そこでようやくスタート時点。

そして、苦手を克服できたとしても、そこに至るまでの心の疲労も半端ない。

この労力を別のことに使えばもっと輝くはずです。

全てが得意な人はいない

苦手なことは誰にでもあることです。

勉強が得意でスポーツが苦手だとか、実務が得意でマネジメントが苦手だとか、案を出すのが得意で実行するのが苦手だとか、ほぼすべての人が苦手なものを持っていると思います。

全てが得意な人がいないことは断定できませんが、もし居たとしても宝くじの一等の当選確率と同じくらいかそれ以下ではないかと思います。

なので、全てのことについて得意であるという人はいないわけで、無理に苦手を克服して得意とする相手に立ち向かうことはありません。

自分の得意なことで勝負をして、得意をさらに伸ばす方がよほど効率のいい人生の過ごし方になります。

苦手を克服してはいけない理由

苦手を克服してはいけない理由は以下の3つがあります。

  • 苦手を克服しても得意な人に勝つことが出来ない
  • 苦手を克服するには苦痛が伴う
  • 苦手を克服する時間がもったいない

まず、苦手を克服しても、よほど大変な努力をしない限り、得意な人に勝つことが出来ません

苦手を克服してようやく人並みです。

そこから先に行くには相当な覚悟がいりますし、センスがないのであればセンスを身に付けることすら困難です。

なので、苦手を克服してもそれを武器として戦うのはあまりにも分が悪い戦い方になってしまいます。

得意な人はさらに一歩先を行っています。

苦手なことを克服したから勝負になるというわけではなく、得意な人にはまず勝てません。

得意な人の何倍もの努力をして追いつく努力をしなければなりません。

そんな膨大なエネルギーを使って得るものは果たして労力に合ったものと言えるでしょうか?

もっといい成果を目指すのであれば、もっと効率のいい方法があるのではないでしょうか?


また、苦手なことは嫌なことと思っていることも多いです。

苦手なことを嫌なことと思ってしまった場合、苦手を克服しようとすることは苦痛を感じ、モチベーションもなかなか保てません。

よほど心が強い人でない限り途中で挫折してしまうと思います。

ストレスを感じて心の健康にも影響しますので、苦痛を感じるのであれば苦手を克服するメリットはないと思います。

心が壊れるとその後の人生に悪い影響を及ぼします。

心が壊れる前に撤退という手段を取って、自分の能力を見直し、体勢を立て直すことも重要ではないかと思います。


苦手なことというのは成長が遅く、能力を伸ばしていくのに時間がかかります

人生は時間が限られているものです。

10年かかって苦手を克服できたとしても、得意な人はその10年でさらにはるか先を走っています。

時間をかけて苦労しても勝負ができる能力となっておらず、人並み以上に評価されるようになるのも難しい。

そして、苦手なことを勝負にできるころにはいつのまにか自分も年を取ってしまっている。

そんな人生を送ってよかったかと言えるかというと、おそらく苦手なことを克服して勝負しようとした人は後悔の思いを抱いているのではないでしょうか?

50代、60代になって勝負できるようになっても、社会人としての人生はあとわずか。

花が咲いている時間がとても短いのです。

苦手の克服に代えてとるべき手段は2つ

苦手の克服に代えてとるべき手段は2つ

では、苦手を克服しないのであればどのようにしたらいいでしょうか?

取るべき手段は2つだと思います。

  • 苦手なことを仕事とする環境から離れる
  • 苦手ではないこと、得意なことを積極的に伸ばす

苦手なことを仕事としている場合、どんなに頑張ってもある程度のところまでしか行けません。

先述の通り、仮に苦手なことを克服してもその先を進んでいる得意な人をとらえることは難しく、仮にとらえることが出来たとしても膨大な年月と労力がかかり、自分の人生の多くを消費してしまっている。

得意な人が部長や役員に上り詰めることが出来ても、苦手な人はせいぜい主任や係長くらいまでしか行けないと思います。

給料も伸びず、生涯賃金も低くなってしまいますので、苦手なことを仕事としている場合は仕事の内容を見直して転職を視野に入れることをお勧めします。


転職する場合は、転職理由に加えて何か売りになることを面接で言わなければいけないので、ここは仕事以外のプライベートで得意なことや苦手ではないことに取り組み、成果を出すことで、これが成し遂げられたのでこの事なら自信がありますとアピールできるよう、プライベートでも頑張っておきましょう。

20代であれば苦手なことから離れることに結果をそこまで求められませんが、30代であればここをしっかりアピールできるよう準備した方がいいと思います。

もし転職が厳しいのであれば部署の異動を会社に相談してみましょう。

この場合もポジティブな理由が必要なので、自分自身を分析をしてどんな事なら結果を残せるかよく考え、実例を出して説明して会社にメリットのある理由を探しておきましょう。

直接的に仕事が向いていないという理由を言ってはいけません。

何とか得意なこと、売りにできることを見つけ出し、それをきちんとアピールして、他の部署に自分を売り込むのです。

たかが部署移動と思うかもしれませんが、会社にメリットがないとその移動はかないません。

面接と同じ覚悟を持って準備する心構えが必要です。

会社の規模が小さい、受け入れ先の部署がないなど、どうしても逃げられない場合は転職しか選択はなくなりますが・・・。


次に苦手ではないことを積極的に伸ばすことですが、これはメインの仕事でなくても副業でも趣味でも構いません。

自分の関心が強いことが理想的なので、自分の関心が強くて楽しんで学んで行動できることを探していきましょう。

やって楽しいと思えるかも成長に大きく関係します。

なので、やって楽しいことで、スキルとして身につき、仕事や副業で活かせるのであればやる価値はあります。

苦手ではないことや得意なことを伸ばすのは、苦手なことを伸ばすのに比べてスタート点も違いますし、成長のスピードも違います。

3年でも続けられると自分の売りになるポイントとなる可能性があるので、苦手ではないことや得意なことを積極的に伸ばすのはやって損がないことだと思います。

そして、5年続けることが出来ればあなたは立派な専門家です。

自分のやってきたことに自信をもって、しっかりプロの技を発揮することで、お金に変えていきましょう。

まとめ

今回は苦手を克服するなということで、なぜ苦手を克服してはいけないかを3つの理由を挙げて説明しました。

また、苦手を克服することに代わる手段を2つ挙げましたが、完全に独立した内容ではなので両方を行っても構いません。


苦手を克服するというのはつらく厳しい道にある割にリターンがあまり得られないものだと思います。

ですので、もっと大きなリターンがある、苦手ではないことや得意なことを伸ばすのに力を注げるよう、うまく人生を渡り歩く工夫をすることで、効率よく人生を歩んでいきましょう。

人生で過ごす時間は限られています。

苦手なことを頑張って克服しようとして克服した結果、得意な人と勝負できるころにはすでに多くの時間を費やして自分も老いてしまった。

そんな悲しいことになるよりは、得意なことや得意でも苦手でもないことを伸ばして、自分の長所をしっかり活かした人生を過ごす方がよほど楽しいと思います。

苦手を克服するようなマネジメントをする会社も多いですが、その結果として残るものはそれほど多くはありません。

苦手は克服してはいけない。

得意なことを伸ばすことを優先する。

ここを意識して人生を過ごすように考えてほしいと思います。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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