会社を引退して年金生活を送っているような年配の方、または会社の中で一番年上の方。
彼ら(または彼女ら)は長年社会人として生きてきて人生をどうやって生きてきたかの経験やノウハウを持っています。
なので、きちんと自分の人生を生きてきた年長者の話にしっかり耳を傾けると、自分の人生の参考になり、とても有用です。
但し例外はあります。
この例外は察しが付く方もいると思いますが、後でお話しします。
目次
年長者は経験が豊富な生き字引である
年長者の方は様々なことを経験しています。
若い時に過ごした経験、中年の時に経験したこと、年老いてから経験したこと、それらがすべて頭の中に入っているのです。
時には苦労したことが何度もあったでしょう。
失敗してリカバリーが必要な時も何度もあったでしょう。
そんな経験をして人生を乗り越えてきたような猛者の人の話は重さが違います。
若い人も優秀な人は優秀なのですが、年長者は経験と歴史の両方の観点で話が出来ます。
自分が経験してきたから、だから説得力があるわけです。
時代の変化により今の時代に合わなくなった知識を持っていることもあるでしょう。
しかし、時代の変化に関係のない不変の真理を知っているというのはとても頼りになります。
年寄りの戯言と思わずに、しっかりと内容を確認しながら聞いていると、「なるほどな」と思うことがあります。
その「なるほどな」と思ったことをしっかりと頭に入れ、自分も同じようなことをしてみるとうまくいったりします。
なので、年長者の話と言うのは結構重要で、聞く機会があればぜひ話を聞いてみるといいでしょう。
特に人生論の関して話を聞いてみると、かなり重みがある有用な話が聞けます。
年長者には年長者の観点というものがあります。
自分が気が付かなかったこと、そして、自分が見失っていたこと、これらをうまく補完してくれることもあります。
なので、意外な発見もあり、話を聞く価値があると考えていいのです。
年長者でも話を聞いてはいけない人もいる
年長者でも話を聞いてはいけない人というのも存在します。
話を聞いて得られることが多いのは人生をまじめに過ごしてきて様々な苦労と困難を乗り越え、頑張ってきた人です。
高度経済成長期を支え、バブル期、バブル崩壊後の不景気の時代、全てを過ごしてきたため(高度経済成長期を支えてきた人はすでに引退していますが)、それぞれの時代の生き延び方を知っている人が話を聞くべき年長者の理想像ですね。
逆に年長者でも話を聞いても何も得られないどころかマイナスになってしまう場合があります。
2つ例を挙げますが、この例に当てはまる人の話は年長者であっても絶対に話を聞く価値はありません。
1.人生を何となく過ごしてきた人
地に足を付けず、流れ草のように時代に流され、人生をなんとなく生きてきた人。
そんな人には自分の信念というものがないため、例え年長者であっても話を聞いてはいけません。
今でも人生を何となく過ごしている人が見受けられるのですが、そんな人たちから話を聞いて何かを得られるでしょうか?
おそらく何も得られないと思います。
何となく人生を過ごしてきたため、話を聞いても内容がないからです。
目的に向かって頑張ってきた経験、自分から行動して成功して経験などがないため、話を聞いてもつまらなく、参考にできる部分がありません。
いくら年長者であっても、人生を何となく過ごしてきた人の考えは「あなたは今までの人生で一体何を学んだの?」と言いたいくらい軽いのものです。
唯一学べるとしたら、何となく人生で過ごしていたら歳を取ってもそんな人になってしまうということぐらいでしょうか?
それ以外で参考にできるものはないでしょう。
2.人をけなしたり、だましたりして生きてきた人
人をけなしたりだまして生きてきた人は悪人です。
こんな人から話を聞いても悪知恵が付くだけで、自分の人生を向上させるために参考にできることは何もありません。
人をけなしたりだましたりするということは、人に対しての感謝や尊敬の意を持たず、他の人を下に見て過ごしてきたということであり、とても人格者であるとは言えません。
競争社会になった時に自分のポジションにしがみつくため、優秀な部下を蹴落とすような人もダメです。
「自分が良ければそれでいい」
そんな考えの人から学ぶものなんて一つもありません。
一般的に言う老害であり、歳を取っても同じことを他人に対して行っているため、実際にそんな人を見ると「何ともまあ、無駄な人生を生きてきたことか」を見せられることがあります。
人をけなしたりだましたりする人に善人はいません。
これははっきりと断言できます。
なので、人をけなしたりだましたりする人は、例え年長者であっても話を聞く価値はゼロと言えます。
年長者の話はどうすれば聞けるか?
もしあなたが働く会社の社長が人格者の場合、社長と話をする機会を設けてもらい、いろいろと話を聞いてみるといいでしょう。
ワンマン社長や雇われ社長、ブラック企業の社長からは話を聞いてもあまりいい内容は聞けませんが(短期的にお金を儲けて、人にコストをかけない話くらいでしょう)、自分の考えをしっかり持ち、社員を守ることを第一に考えてきた社長からはきっといい話が聞けるはずです。
社員をコストと考えずに戦力と考えてきたため、どうやって人を動かしてきたか(いわゆるリーダーシップ論)、経営の話、人生の苦労話や成功した話など、その社長の頭には色々なノウハウが詰め込まれています。
そういう社長であれば、アポイントを取ってでもその話を聞く機会を設けてもらうことは、その会社でうまく働くためにとても重要なことです。
そして、その社長から聞いた話の内容を自分もやってみることで、その社長に近づいていくことが出来、自分も人格者になることが出来ます。
そもそも、良い社長がいる会社と言うのは雰囲気で分かりますね。
社員が生き生きと働いていて、同じ方向を向いている。
疲れた顔をしている社員がおらず、楽しそうに働いている。
問題はそんな会社に入社できるかどうか、またはその会社の社長に話を聞くためのアポを取ることが出来るかということですが、もし社長が人格者である会社に入社出来た時に「ぜひ社長が経験してきたことを自分も学びたい」と言えば快く話をすることをOKしてくれると思います。
もし、転職でいい社長に巡り合えない場合は、動画や書籍から学ぶという手段もあります。
動画で自分の考えを配信している方がいますが、中には生き字引と言えるような人がありがたい話をしているチャンネルも探せば見つかります。
また、書籍は安いコストで様々な人の考えを聞けるとても有用な情報源の1つです。
有名企業の社長の話が聞ける本もありますし、生き字引と言えるような年配の人の話が聞ける本もある。
そして本の良い所は、何度でも読み返せるということです。
良い年長者の話を聞く機会は基本的に1回で終わることも多いのですが、本であれば自分が納得がいくまで何度でも読み返して読むことが出来る。
なので、本は直接合えないような年長者の話をじっくり頭に入れるのに最も適した情報源なのです。
お金はかかりますが、それ以上の見返りがあるため、近くに話を聞けるような年長者がいない場合はまずは本を読むことをお勧めします。
良い人生の過ごし方を長年続けてきた人の考え方は考え方もきれいに磨かれています。
年寄りの話は古いと思わずに、身近に良い方がいれば積極的に話を聞いてみるといいでしょう。
自分に興味を持ってくれる人であれば、その方は快く話をしてくれることでしょう。
周りに良い年長者がいなくても、動画や書籍で話を聞くことが出来ます。
SNSをやっている方も意外といるかもしれません。
もし自分の考えを発信している年長者がいたら、フォローして話を聞いてみるのも面白いでしょう。
全ての年長者の話がいいということではありませんが、良い人生を送ってきた年長者の話は、お金を払ってでも聞く価値がある位、自分の人生に良い影響を与えるものなのです。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。