傷の舐め合いをする人間関係は断ち切れ

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傷の舐め合いをする人間関係は何の問題解決にもならないし得をすることもないので断ち切れ

何かあった時にお互いに慰め合う、傷の舐め合いをする人間関係が存在します。

しかし、お互いに慰め合ってもそれで問題が解決するわけではありません。

ただの愚痴の言い合いで終わってしまうことも多々あります。

誰かに慰めてもらうことは完全に要らないとは思いませんが、前向きな意見をもらわないと先に進めないし、得をすることはありません。

ストレス解消の目的として傷の舐め合いを求める人もいますが、問題の原因を取り除かないとストレスは溜まり続けるため、ストレス解消のために傷の舐め合いをする人間関係を築くことはあまりお勧めできるものではありません。

傷の舐め合いとは何か?

傷の舐め合いとは、似たような不幸の元にある者同士が慰め合うという意味を持つ言葉です。

例えばお互いに不幸や不満を愚痴り合って、相手も不幸なことを知って自分を安心させる。

相手もこちらが不幸な状態であることを知って安心する。

そんな人間関係のことを指します。

動物が自分の傷を舐めて癒すことから来たと言われています。

傷の舐め合いをする人間関係がいけない理由

傷の舐め合いをする人間関係はお互いに慰め合う人間関係です。

大抵は愚痴をお互いに行ってお互いを慰め合うような人間関係のため、一見良さそうにも見えます。

しかし、こうすればいいという建設的なアドバイスが出てくることはあまりありません。

「お互いに大変だねぇ~」という方向に話が進んでいくからです。

話をしていると一時的にすっきりするかもしれませんが、愚痴を言いたくなるようなことの不満の根本を正さない限りまた同じような不満が出て来てしまいます。

これは以下の記事でもお話ししました。

不満や問題を解決した場合はお互いに慰め合っても前に進むことはありません。

そのため、今の状態から抜け出すことが出来ないのです。

むしろ相手の不満を聞くことで安心することで、自分の人間性が悪化する可能性があります。

「他人の不幸は蜜の味」といいますが、この蜜の味には中毒性があります。

自分の愚痴を相手に聞いてもらうだけではなく、他人の不満や不幸の話を聞くことで自分を安心させる状態になると、少しは自分の性格を疑った方がいいかもしれません。

また、誰にでも愚痴を言いたくなったら、それはそれで問題だと思った方がいいでしょう。

傷の舐め合いに慣れてしまうと、間違いなくあなたは傷の舐め合いをしている相手以外の他の人から見ると「嫌な人」に見られるようになります。

普通の人は他人の愚痴は聞きたくありません。

それなのにジャイアンリサイタルよろしく、他人のことを考えずに愚痴を言いまくっても仕方がないのです。

また、他人の不幸話を聞いて安心するようになったら人としてクズと言わざるを得ません。

普通は他人の不幸の話を聞くと、何か解決してあげたいと思う気持ちが湧いてくるものですから。


不満や問題を解決するためにはその場に居続けても何もならず、状況を改善するために自分から動かなければなりません

他人と傷を舐め合いなどやっている場合ではありません。

不満を言うだけだと現実は何も変わりません。

同じような日々がこれからも続くだけです。

不満を本当に取り除きたいのであれば、自分や周りの環境を変えるしかないのです。

傷の舐め合いは同じレベルの人間同士で発生する

傷の舐め合いは同じレベルの人間同士で発生する

争いは同じレベルの人間同士で起こるという言葉を聞いたことがある方もいるかと思います。

個人的には傷の舐め合いも同じことが言えると思います。

レベルの高い人は自分で何とかしようとするので、誰かに愚痴を聞いてもらって傷の舐め合いを求めることがありません。

もし問題点や不満が発生した時は傷の舐め合いではなく、誰かに相談することで問題解決を図っていきます。

その結果、自分の不満が解消され、自分にとって都合のいい環境となり、不満が生まれにくくなります。


一方でレベルの低い人は不満が生じた時も自分で何とかしようとしないか、現状で何とかできないので不満をぶつける相手が必要な状態となります。

このレベルの低い人同士で築かれた人間関係上で、お互いに不満を言って慰め合うという、傷の舐め合いの関係が出来てしまいます。

つまり、傷の舐め合いとは同じレベルの人同士で発生するものであり、しかもレベルの低い人同士で起こることなのです。

同じレベルの人同士であっても、レベルの高い人同士であれば、お互位に問題解決を求めていますので、建設的な議論の話し合いとなり、愚痴などのネガティブな話ではなく、これからどうしていけばいいかというポジティブな話し合いとなります。

なので、傷の舐め合いに発展することは考えられません。


ここでレベルの低い人というキーワードを出しましたが、ここで指すレベルの低い人とは、自分で行動する力もない、気力もない人のことを指します。

受け身で自分から進んで環境や自分自身を変えることがなく、周りの人や環境が変わってくれることを願う人であり、たいていの場合、その人の思う通りにはなりません。

もしあなたが自発的に行動するタイプの人であっても、一度でも愚痴や不満を言い合うような傷の舐め合いをすると相手のレベルに合わせて自分のレベルも落ちてしまいます。

そして同じレベルの、しかも低いレベルの人同士の人間関係になってしまうのです。

本来であれば、自分の状況を改善したいのであれば、自分自身を変えていくため、周りの環境を変える行動をしていくために、自分をもっと向上させていく必要があります。

しかし、自分のレベルが落ちてしまうのは、それとは逆の行動をしてしまうことになるのです。


傷の舐め合いをして短期的な解決で満足し、同じことが起こってもやはり短期的な解決を行い、根本的な原因を見直さない。

これは絶対に状況は良くなりません。

良くても現状維持で、状況が好転することはありません。

むしろ時間が経つことで悪化することもあります。

なので、自分のレベルを下げるような傷の舐め合いは絶対にやってはいけないのです。

傷の舐め合いの人間関係を断ち切るには?

傷の舐め合いの人間関係を断ち切るには?

傷の舐め合いの人間関係を断ち切るには、自分をポジティブに変えるような人間関係を築くことです。

例えば、自分より実力が上の人と相談をする、自分より実力が上の人から意見を聞く機会を設けて自分の考えの中に浸透させていく、などのことが挙げられます。

「こういう不満があるのだけど、どうやったら抜け出せるか?」という問題解決ができる人間関係が必要でしょう。

この人間関係を築くためには自分から行動していくことが大切で、何か厳しいことを言われても決して不機嫌になって怒ったりしてはいけません。

素直に相手の意見を聞くことです。

相談を受けてもらったら感謝の意を相手に伝えることを忘れないようにしましょう。

そうでないと、相談を受けた人は、「この人にこういうアドバイスをしたけど無駄だった」と判断し、相談に乗ってくれなくなるかもしれません。

そうならないためにも、相談して相手から言われたことは素直に受け取り、自分自身の価値観の中に浸透させていきましょう

決して「この人に相談してみたけど期待外れだった」などという愚痴の材料にしてはいけません。

自分が思っていたことと違うことを言われるのは当たり前のことで、それがレベルの高い人と低い人を分ける壁となっています。

その壁を取り除くことが出来るのは自分自身であり、愚痴の材料にして傷の舐め合いをするのに持って行くのはその壁を放置して、レベルの低い人に留まることを選択することになります。

なので、もし不満を持つ自分自身を変えたいという場合は、壁を乗り越えて自分自身をレベルが高い人に変えていくしかないのです。

レベルが高い人になると、あまり不満を持つことがありませんし、不満を持っても自分自身の力で解決してしまいます。

なので、レベルが高い人になると、自分の心に余裕が生まれ、心が豊かになっていくのです。

そうなると、愚痴を相手にぶつける必要はなくなります。


傷の舐め合いは物事に対して受け身で、他責である人間同士でも起こると自分は思っています。

自分から何も行動せず、自分に責任があることを周りの環境や人のせいにしているから不平不満が湧いてくるのです。

自分のせいではない理不尽なことも起きますが、それでも愚痴を言う材料にしてはいけません。

この理不尽なことをしっかり受け入れられるかも、傷の舐め合いで終わらないようにするために重要なことです。

愚痴を言い合って傷の舐め合いをしてお互いに慰め合っても、一時的な解決であり、それで自分が変わるというわけではありません

一時的なストレス解消にはなるかもしれませんが、本当に一時的な問題解決方法にしかならないのです。

愚痴を言っても、愚痴を言いたくなるようなことを自分や自分の周りから無くさなければ、ずっと愚痴を言い続けるような状況になってしまいます。

不満や問題に対してしっかりと立ち向かい、自分から行動して現状を変えていく、それができれば傷の舐め合いの関係は必要でなくなり、傷の舐め合いの人間関係を断ち来ることが出来るのです。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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