カイジという映画にもなった有名な漫画があるのですが、この漫画出て行アイグループの利根川が放った言葉が「金は命よりも重い」という言葉です。
この言葉について割とまじめに考えてみましたので、記事にしてみることにしました。
今回は学ぶものがあるかは分かりませんが、「金は命よりも重い」と聞いて考えたことについて話してみます。
利根川の言葉について
カイジという漫画の単行本で利根川が発している言葉に以下の言葉があります。
金は命よりも重い・・・・!
賭博黙示録 カイジ 第6巻
そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う・・・・!
(著作権の都合上、画像は非掲載とします)
この言葉は映画のカイジにも採用された言葉であり、漫画と映画を見た自分に重く突き刺さった言葉です。
お金より命が大事だという言葉がある一方で、この言葉でなければ救われない人がいると思うものもあり、いろいろと考えさせられる言葉です。
「お金より命が大事」という言葉について

「金は命より重い」の反対の言葉が「お金より命が大事」だと思います。
お金がなくても命さえあればなんとかなるということです。
確かにそうなのかもしれませんが、本当にそうなのかということを考えてしまう言葉でもあります。
もし、1円も手元にない時、1円も貯えがない時、本当にこの言葉を信用して生きていけるのでしょうか?
1円も手元になく、明日の生活さえ怪しい時に、「お金より命が大事」という言葉を言われて平常心が保てるでしょうか?
間違いなく「お前らは安全な場所にいるからそんなことが言えるんだ。綺麗事なんて言うんじゃねぇ!!」となるでしょう。
昔、「家なき子」というドラマで安達祐実さんが「同情するなら金をくれ」と言ったシーンが話題となったことがありました。
自分がまだ中学生の頃にこのドラマを見たのですが、良く出来たドラマであったと思いました。
そう、お金がなくて追い詰められている人にとって、命を維持していくには同情よりもまずはお金なのです。
同情だけでは飯は食えません。
そんな人にとって「お金より命が大事。命さえあればなんとかなる。」と言うのはただの綺麗事であり、所詮安全な立場の人から言われる役に立たない言葉でしかなく、言われても心に響かないことでしょう。
「金は命より重い」という言葉について
そう考えると「金は命より重い」というのは、綺麗事なしで追い詰められた人に現実を突きつける言葉であると思います。
- 生きていくにはまずお金。命だけあっても生きていくことはできない。
- 追い詰められた人がお金欲しさに物を盗んだりする。
こういう現実があるからこそ、お金は命よりも重いのです。
ちなみに「お金がないのであれば生活保護を受ければいいのではないか」と言う人がいます。
これも立場が分かっていない人が言う言葉であり、当の本人は「出来るのであれば既にやっている」と言いたくなるでしょう。
「生活保護=悪」の考えでプライドを持って生活保護を受けることを拒否している人もいます。
また、生活保護は申請時に親族に連絡が行き、それが嫌で受けられない人もいるのです。
生活保護を受けることは簡単ではありません。
簡単ではないから、「生活保護を受ければいい」というのは安全な立場の人が言う綺麗事なのです。
結局は命を維持するのに必要なのは良心ではなくお金
お金に対して余裕のない人は相手に何かを与える余裕もありません。
とにかく命を維持するのにまずはお金が必要となります。
確かに実家住まいや賃貸など、自分の住まいがある人は仕事を見つければ見つかるし、何とかなります。
しかし、住所を持たない人はどうかと言うと・・・そのフィールドにすら立つことが出来ません。
なぜなら、仕事をするには就職先やアルバイト先と面接することになります。
履歴書に住所が書けない人はまずここでつまずくことになります。
住み込みの仕事であればなんとかなると思うかもしれませんが、それでも簡単に見つかるものでもなく、そこで働くために移動する交通費すらない人もいるわけです。
なので、何かの理由で住居を失った人にとっては、お金はとても手に入りにくいものになってしまうのです。
ホームレスの人が空き缶を拾って売って生活費を稼ぐのは、その日一日を生きていくためであり、決して当の本人もゴミあさりをしたくてやっているわけではないでしょう。
そんな人たちに向けて汚いだの醜いだの言うのは、そういう状況になっていない人だからこそ言うことが出来るのです。
金銭的に追い詰められたら、恥だのプライドだの言っている場合ではありません。
一日でも長く命をつなぐためにお金を得て食べ物を買う。
これが重要なのです。
「金は命より重い」とうのは、お金がなくて追い詰められた人にとってその通りである言葉であると思います。
漫画の言葉ですが、深く考えさせられる言葉であり、現実的な言葉であると思います。
「お金よりも命が大切」と言うのは、追い詰められた人に対し何もしないのであればただの偽善者です。
「金は命よりも重い」・・・現実を鋭く突きつける言葉であると思いますが、的を射ている言葉であるとも思います。
カイジでも現実を突きつけるのに使われている言葉ですが、実際に本当かどうかを考えて記事を書いていると本当にそうなんだと実感した言葉でもあります。
お金に対して余裕があるからこそ人に親切が出来る、お金に余裕がない人はそこまでやる余裕がなく、とにかく自分がどう生きるかで一杯の状態です。
明日の自分の命を左右するのがお金。
そうなってしまうとお金は命よりも重いのです。
ちょっと重たい話になってしまい、すみません。
でも、自分の中で考えていたことを吐き出せた記事となりましたので、内容的に役に立つかは分かりませんが、自分の中でスッキリできたと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。