働いている会社が倒産した時にやるべきこと

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働いている会社が倒産した時にやるべきこと

働いている会社が倒産してしまうことは、確率は高くはありませんが、十分あり得ることです。

自分も働いている会社が倒産してしまい、その月の給料がもらえず、困窮したことがありました。

正直言ってあまり経験したくないことですが、働いている会社が倒産すると突然無職となり、転職活動以外にやるべきことが出てきます。

今回はこのことについてお話しします。

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1.給料の立替払制度を利用する

未払賃金立替払制度という、倒産などで未払いとなっている給料を立て替えて支払ってくれる制度があります。

これは国の制度の一つであり、労働者健康安全機構が倒産した会社の代わりに賃金を払ってくれます。

会社が倒産して給料が支払われない時にまず最初に使ってほしい制度で、労働基準監督署に相談した後に必要な手続きを行います。

倒産した会社に給料を請求すればいいのではないかと思うかもしれませんが、自分が倒産した会社ではお金や事務用品などを全て差し押さえられ、給料を支払うことが出来ない状態となっていました。

ない袖は振れないのです。


未払賃金立替払制度を使う上で気を付けたいのは、未払いの賃金がすべて支払われるわけではないということ。

未払賃金の8割が支払われるため、2割は払われないということです。

年齢による上限もありますが、何か月も賃金を未払いという状態ではない限り、あまり上限に引っかかることはないかと思います。

ちなみに自分が働いている会社の倒産を経験した時、すぐに社長からこの制度を紹介されました。

しかし、会社が正式に倒産となるまで時間がかかり、賃金を受け取るのに時間がかかりました。

未払賃金の立替払いを申請してすぐに振り込まれないケースもあるので、注意が必要です。

2.失業手当を受け取る

失業手当を受け取る

働いている会社が倒産して職を失った場合は会社都合での退職になるので、失業手当をもらえるまで3か月かかるということがなく、申請して一週間後くらいから失業手当を受け取ることが出来ます。

ただし、条件があり、ハローワーク、もしくは一般の転職活動手段(転職サイトや転職エージェント)で求職していることが条件です。

自分が失業手当を申請した時は手当てがあまり時間が経たずにもらえましたが、ハローワークに通って求人情報を検索して求職活動の実績を作っていたり、転職サイトからの求人検索を行っていたりしていました。

そして、求職活動の記録を付けなければならず、地味に面倒だった記憶があります。

この期間にアルバイトをすればいいのではないかと思う方もいるかもしれませんが、アルバイトをすると失業手当がもらえなくなる可能性があります。

そのため、アルバイトをしながら求職活動を行う場合は、ハローワークに申告をして認められないければなりません。


また、失業手当とは別に再就職手当というものがあります。

失業手当の給付期間が三分の一以上残っていること、再就職した会社で1年以上働く見込みがあることなど、いくつか条件がありますが、もし条件を満たすのであればそこそこいい収入となるので、再就職手当の申請もしっかり行ってもらえるものはもらっておきましょう。

3.キャリア相談や転職支援サービスを受ける

キャリア相談を受ける

この項目に関しては同業への転職を行いたいなど、転職の目的がはっきりしているのであればやらなくても問題はありません。

しかし、会社が倒産すると突然路頭に迷うことになります。

そうなると、パニックになりどうしたらいいのか分からなくなることもあるでしょう。

また、今まで培ってきたスキルやキャリアが役に立つか分からない人もいるでしょう。

そんな人はキャリア相談や転職支援サービスを受けてみることをお勧めします。


今までどんなことを仕事でやってきて、今後どんな仕事をすればいいか?

システムエンジニアとして働いてきたのであれば、同じシステムエンジニアの方がいいという人と、システムエンジニアの仕事が合わなかったので別の業種で頑張りたいという人の2タイプに分かれると思います。

この辺をきちんとアドバイザーに話して、今後自分はどうしたらいいのか?

それも分からないようであれば、どうしたらいいのか?

率直な意見をもらい、求人に応募してみましょう。


本当は自分の将来のことは自分で決める方がいいのですが、倒産で職を失ったときは目の前が真っ暗になりどうしたらいいかが分からなくあることもあるでしょうし、倒産で会社から追い出されたショックで自分のことを考える気力が湧いてこないということもあると思います。

なので、キャリアの相談や転職支援サービスを受けることは、選択肢の一つとして考えておくとよいでしょう。

一つ欠点があるとすれば有料であることですが、キャリアの相談や転職支援のサービスを受けることできちんとした会社に入社することが出来るのであれば、その費用というのは安いものだと思います。


失業期間はなるべく短い方が、書類選考や面接に通りやすいし、次の仕事がいい仕事になる可能性も高いです。

ですので、倒産のショックでどうしても先が見えない時はその状態を放置せずに、すぐに第三者に意見をもらいましょう。

おすすめのキャリア相談

キャリア相談としてオススメなのは、coacheeというサービスです。

転職の相談だけでなく、長期的な視点でのキャリア形成の相談も受けることが出来ます。

面接の対策や履歴書の添削なども行っているので、倒産して職を失って、次にどうしたらいいか分からない。

そんな時はcoacheeがどんなサービスであるかを自分で確認してみて、検討してみるといいでしょう。

おすすめの転職支援サービス

転職支援サービスにもいろいろありますが、退職代行サービスであるモームリを運営している株式会社アルバトロスが新しく始めた転職支援サービスとなります。

このサービスは退職代行サービスを利用された会社を紹介されることがないということです。

つまり、ブラック企業やパワハラで心を病むような企業を紹介される確率が低いということ(ちなみに転職エージェントが紹介してくる企業は玉石混交です)。

転職エージェントと異なるのは同社が運営する退職代行モームリの情報と連携していて紹介される企業が厳選されていること、そしてキャリアカウンセリングがしっかりとしており、求人応募や選考時のサポートも手厚い所ですね。

企業と求職者のお互いがマッチングするような感じで求人を紹介してもらえるため、転職エージェントよりも内定獲得がしやすく、次の会社に転職出来る確率が高いと想像できます。

サービスは無料で利用できるので、転職エージェントと同じ感触で利用できるところもいいですね。

4.求職活動をする

働いている会社が倒産して職を失ったら、転職サイトや転職エージェントを使ってすぐに求職活動を行うようにしましょう。

この初動の速さは大切で、倒産による失業からあまり時間が経っていないうちは、ブランク期間に対して理解してくれるところが多いです。

転職活動が遅れると、面接のときに「この期間は何をやっていたのですか?」とほぼ確実に聞かれるので、この質問にきちんと答えられないと不採用になってしまいます。

この質問を聞かれないためにも、なるべく早く動きましょう。


ただ、早く動くと言っても焦ってはいけません。

焦ってブラック企業に入社したら職歴を汚すことにもなるため、自分の今までの仕事と釣り合った年収と仕事を提供してくれる会社に応募しましょう。

会社の倒産によって無職になってから「暇だ」と言っている暇はなく、すぐさま自分の職務経歴を洗い出し、職務経歴書を作成すること。

そして履歴書を作成すること(最近は手書きではなくて構わないので、PCを使って入力してそれを印刷して写真を貼る。写真はプロの写真館で撮影してもらう。)

そのうえで、転職サイトや転職エージェントを使って求職活動を行います。


大体会社が倒産してから一か月までは、ブランク期間に何をやっていたかという話に「自分のキャリアやスキルを棚卸して転職活動の準備と活動を行っていました」と答えれば通ると思います。

しかし、それ以上だと理解してもらえない会社が増えてくるため、失業してから一か月が勝負と、しっかり心を据えて求職活動に励みましょう。

なお、ここでハローワークを出さなかった理由は、ハローワークの求人は大した求人ではないことが多く、求職活動の記録づくり以外に利用価値がないからです。

求職活動にはDodaがおすすめ

会社が倒産した時の求職活動にはDodaがおすすめです。

通常の求人サイトと転職エージェントのサービスの申し込みが一つで完結できるので、かなり使えます。

実際に自分が転職活動で内定を出したこともあり、転職エージェントのサービスでも書類通過率がそこそこあったので、信頼できる転職サービスだと思っています。

転職エージェントのサービスは無料なので、Dodaを利用する場合は必ず申し込むようにしておきましょう。

働いている会社が倒産するのは誰にでも起こり得ること

働いている会社が倒産したというのは、今の時代はあり得ないことではありません。

むしろ、今は人生のどこかで経験するものであると思っておいた方がいいです。

そして、その時に対処方法を知っていてすぐに行動できる場合と、対処方法を知らなくて対応を迷っている間に時間が経ってしまう場合とでは、次の就職先を探す時、失業期間を生き延びる時に大きな差が出てしまいます。

働いている会社が倒産するというのは起こって欲しくはないことではありますが、いざという時のためにきちんと理解して備えておいて欲しいと思います。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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