自分に厳しく、何か良くないことが起こった時に自分のことを追い詰めてしまう人がいます。
しかし、いつも自分を追い詰めてしまうと心が追い込まれてしまい、気付けば崖の上に立っている状態となり、さらに無理に追い詰めてしまうと崖から落ちてしまいます。
一度崖から落ちると這い上がってくるのに時間がかかりますし、自分に厳しい人ほど「もう自分はダメなんだ」と思ってしまい、余計に状況を悪化させてしまうことにもなります。
最終的に心を壊すことにもなりかねません。
だから、自分のことを自分で追いつめてはいけません。
自分のことは自分で守ってやらなければいけないのです。
自分にとって良くないこと、色々あるけどあなたのせいとは限らない
自分にとって良くないことはいろいろとあります。
自分の仕事でうまく行かず、頑張っても努力が認められなかった。
また、悪意はないのに他人を傷つけてしまった。
そんな感じで、一見自分が悪いように見えても自分が悪いわけではなかったということは結構あります。
天災もそうですし、会社の倒産もそう。
自分でコントロールできないものまで背負い込む必要はありません。
まじめで、責任感が強くて、誠実な人ほど自分に厳しくしてしまいがちです。
でも、だからと言って自分が負うべきではない責任を負ったり、自分に関係のないものまで責任を負ったりする必要はありません。
自分の人生もそうです。
「あの時こうしていれば」
「なぜ学生の時もっと頑張らなかったんだ」
「なぜ就活でいい会社に入らなかったんだ」
そんなことを考えて過去の自分を持ち出して自分を追い込んで追いつめても何一ついいことはありません。
だからもっと気持ちを楽にしていいのです。
他人がやったことで問題があったのであればその人の責任だし、あなたがフォローしてあげる必要はないし、あなたが責任を負う必要もない。
他責思考を捨てろという記事を過去に書きましたが、それは本当に自分が悪いのに他人のせいにすることはやめなさいということ。
他人のやったことの責任を背負い込めという話ではありません。
周りの環境や他人に問題があれば環境や他人のせいにしていい部分もあります。
自分に関係がない部分まで責任を背負い込んで自分を追い込んでしまう気持ちを捨てれば、心はだいぶ軽くなるはず。
自分を追い詰める癖がある人、自分を追い込む癖がある人は、ぜひこの思考を持ってみてください。
心の負担はだいぶ軽くなります。
もし自分のせいだとしても「まあいいか」でいいじゃないか
自分のせいで失敗して他人に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
でも、そんな時も「自分のせいでこうなってしまった」と全ての責任を背負い込むようなことはしてはいけません。
失敗は誰にでもあるものです。
世の中に完璧人なんていない。
だから、失敗したことは恥ずかしいものではないし、絶対にあってはならないものでもない。
失敗から学んで次に活かせば、その失敗は本当の意味での失敗ではなくなるのです。
成功のための一つのステップになるわけです。
だから、失敗した、やらかした、という思いから自分を追いこんだり自分を追い詰めてはいけない。
自分がやらかした失敗は自分に失敗した責任があるのは事実ですが、それでも過度に責任を取る必要はない。
命に関わること、会社の存続に関わること以外は
「ああ、失敗してしまったな。次から気をつけよう」
「まあいいか、今後気をつければ」
でいいのです。
失敗するとパワハラをしてくる会社がありますが、そういう会社は特に注意が必要です。
パワハラで自分の心が委縮しているときに、さらに自分で自分を追い詰めてしまうと自分の心が立つ瀬がなくなります。
そして、自分の心が壊れてしまうわけです。
一度壊れた心は二度と元に戻りません。
癒えない傷を抱えながら一生を過ごすことになります。
もちろん、きちんとした治療を受ければ問題なく仕事が出来るようになります。
しかし、それでもトラウマみたいなものが自分の心に残るので、ふとした瞬間に心が悲鳴を上げてしまうことがあります。
こうならないために大切なことが、自分のせいで失敗してしまっても、深く考えすぎないこと。
自分で自分を責めて追い詰めないことです。
追い込まれてから力を発揮する人は確かにいます。
でも、その人は心にまだ余裕があるから力を発揮できるのです。
心に余裕がなかったら追い込まれると恐怖や不安でいっぱいになる。
自分の心をそんな状態にしてはいけないのです。
自分を追い詰めてしまう人、追い込んでしまう人に確認して欲しいこと
自分を追い込んでしまう人、追いつめてしまう人に確認して欲しいことがあります。
まず、仕事に関することですが、自分が働いている場所の環境は自分に合っていますでしょうか?
自分が働いている環境は、自分にストレスを与えない為にも慎重に選ぶ必要があります。
「今日も誰かが部長に大声で怒鳴られた」
「同僚、先輩が誰も助けてくれず、自分の仕事で精いっぱい」
「他の人を蹴落としてでも這い上がる企業文化なので、職場環境がピリピリしている」
これらの環境が平気な人もいますが、特にHSP(繊細さんと呼ばれる感受性の高い人。この記事を書いている管理人もそうです)の方は、社員全員が生き生きとしていて、助け合いをしながら、会社全体を底上げしていこうとしている会社で働いた方がいいでしょう。
そうすると、自分の心に余裕が生まれ、自分も他の人を助けることが出来るようになります。
もちろん、自分を追い詰めたり、追い込んだりすることは減っていきます。
次に、仕事とプライベートを含めてですが、苦手なことをやったり、苦手な人や嫌いな人と無理に付き合っていないでしょうか?
苦手なことを仕事にすると、周りよりも仕事の出来が悪く、自分がチームや会社の足を引っ張っている感じがして、自分を責めて追い込んでしまうことがあります。
苦手なことは苦手なので仕方がないことなのです。
どうしても人には異なる特性があり、自分が得意とするものと苦手とするものがあります。
全ての人は完璧ではないのです。
だからどんな人でも苦手なことはある。
自分にとって苦手でも、他の人にとっては得意である。
そんな仕事を自分がやっても、なかなか成長できない自分の姿を見て苦しみ、心が疲れていくだけです。
だから自分が苦手とする仕事をしている場合は、その仕事を他の人に任せる。
別の仕事を割り当ててもらう。
などの対応をしてもらった方がいいでしょう。
会社が何もしてくれない、仕事を任せられる人がいない、などの場合は早々に転職を考えた方がいいです。
また、苦手な人や嫌いな人と付き合うことですが、これはストレスにしかならないのでやめたほうがいいです。
自分と相性の悪い人と付き合っても、共感するポイントや怒るポイントが違うので、不意に相手を怒らせて自己嫌悪になってしまったり、相手の何気ない一言に傷ついてしまったりして、自分の心を追い詰めてしまう原因となります。
だから、自分と相性の悪い人(苦手な人や嫌いな人)とは無理に付き合わずにスパッと縁を切った方がいいでしょう。
徐々にフェードアウトして最終的に付き合わなくなる方法でも問題ないので、フェードアウトして自然に縁を切る方法もお勧めです(むしろこちらの方法が後腐れがなくていいかもしれません)。
自分を守ってあげられるのは自分だけです。
自分を守らずにむしろ自分を追いこんだり、追いつめたりする行為は心を確実に壊すことになるので、絶対にやってはいけません。
心は一度壊れると元に戻らないことを知っておくのはとても大切なことなので、絶対に心を壊すことがないよう、自分を追い詰めたり追い込んだりすることがないように、普段から心がけたいものです。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。