自分を守ろうとするな

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自分を守ろうとするな。自分を甘やかさず、成長のチャンスをつかむことが大切。

今回は「自分を守ろうとするな」ということについてお話ししたいと思います。

自分を守ろうとすることは自分を甘やかすことであり、居心地のいい場所から一歩踏み出せばチャンスが訪れるような場面でも、今の自分の居場所から動きたくないと思って、一歩を踏み出さずに終わってしまう。

そんなことになるのはとってももったいないことです。

少し自分を厳しくすることで成長することが出来る場合もあるため、自分を守ることを優先的に考えず、時には自分に厳しくし、少しきつい道を選んでみることも大切だと思います。

ただし、必ずしも自分を守らないのが正ではなく、自分を守るべき時もありますので、この事についてもお話しします。

自分を守るということはどういうことか?

よく人から頼まれたときに少し負荷が増えただけで、まだ余裕があるのに断ってしまう人がいます。

また、何かをしようとした時にリスクがあるのが分かるとやめてしまう人がいます。

少しでもきつい思いをすることになると、逃げるために自分を甘やかしてしまう。

また、責任を取りたくないからあれこれ言い訳をして不誠実な対応をしてしまう。

そんな行為をここでは自分を守ろうとする行為と定義します。

自分を守ろうとすると何がいけないのか?

何か少しでもきついことがあった場合に自分を守ろうとして甘やかしてしまうと、心の成長ができません。

自分を甘やかしてしまうことにより新しいことに挑戦することや自分の実力を出し切る経験が出来ずに、成長に必要な経験の機会を逃してしまうからです。


また、あまりにも自分を守ろうとし過ぎると、それが習慣になってしまいます。

新しいことや自分にとって不都合なことを受け入れられず、「今のままがいい」という考えで、自分を変えることが出来ずに現状維持をしようとするか、自分を今よりも駄目にする判断をしてしまうことが続くようになります。

しかし、今のままがいいという現状維持の考えを持っていると、どんどん新しいことに挑戦し、何事にも全力でぶつかる人との差がどんどん開いていきます。

何年働いてもキャリア形成が出来ずに、給料も上がらない。

そして何かのきっかけで仕事を辞めて転職しなければならなかった時に、自分に厳しくして一生懸命打ち込んだ経験が特にないため、まともな会社の面接では書類選考や面接で不合格となり、仕事のレベルを下げて働かなければならなくなります。

仕事のレベルを下げることは一見楽に思えるかもしれませんが、仕事のレベルを下げるということは誰にでもできることや、人手不足になっている仕事をすることになります。

給料は下がり、生活が苦しくなり、今の生活レベルを手放さなければならなくなります。

そんな生活はつらいものであり、自分を甘やかすことが結局自分の首を絞めることになるのです。


また、自分に責任があるのに責任を逃れるような自分の守り方も良くありません。

政治家が自分が責任を取りたくないために小学生でもしないような言い訳を並べ、何とか逃げようとする様子を見たことがある人は多いと思います。

これを見て多くの人は「不誠実な人だ」、「こんな人が高い報酬をもらうのはおかしい」、そんな感じに思うはずです。

しかし、そんな批判をする人の中にもその政治家と同じようなことをする人がいるのです。

実際に昔の自分がそうだったのですが、昔の自分は責任を取りたくないから言い訳を並べ、自分の行動を正当化しようとしていました。

もちろん、仕事は出来ずに会社や取引先からの評判は最悪でした。

自分が迷惑をかけていることに対しても何も考えず、ただ楽をしようと考えていたため、職場の同じチームの人からの信頼をなくし、異動させられたり、役職を与えられずに後から入ってきた人に(新入社員にさえ)先を越されたりもしました。

この経験で一番もったいないと持ったのが、数年働いてもほとんど成長が出来なかったことです。

なぜシステムエンジニアの仕事を数年していてプログラムをまともに読み書きが出来ないのか、なぜ納期の一つも守れないのか、なぜ自分は他の人と同じように仕事が出来ないのか・・・そんな思いが自分を苦しめることになりました。

今ではそんな自分を育てようとしてくれた会社に本当に申し訳ないと思いますし、自分をもっと早く見直して、自分を守るのではなく、もっと自分を鍛えるために積極的に動くべきだったと後悔しています。

今は自分を守るのではなく、自分に挑戦の場をしっかりと提供していくことで、ある程度は後れを取り戻していますが、それでもやはり20代から30代前半の貴重な時間を無駄にしてしまったことは本当にもったいなかったと思います。

あの時もっと頑張っていれば今の年収は100万くらい多かったはずです。

あの時もっと頑張っていれば今はもっと専門性の高い技術者になっていたはずです。

そんな感じで責任逃れをすることで自分を守ることは、大きなツケを後に回してしまうことになるのです。

そして、そのツケは誰も支払うことが出来ないため、自分自身で支払わなければなりません。

自分を守る必要があるケースもある

しかし、自分を守る必要がある時もあります。

どんな場合かというと、自分が多くの責任や仕事を背負いすぎて限界近くまで来ているのに、そこにさらに負荷がかかってくる場合です。

体がきつい、頑張りたいのにいつもより仕事への意欲が出なくなった、など自分の体に何らかの形でサインが現れた場合は逆に自分を守らなければなりません。

頑張りすぎて限界を超えると病気になってしまったり、過労で倒れてしまうことがあります


限界まで頑張って体に何かのサインが現れた場合は、これ以上頑張るなという体からの警告みたいなものです。

これを無視して無理をしようとすると過労で入院したり、心の病気と一生付き合っていかなければならなくなったり、下手すると自分の一生が終わってしまったりします。

なので、限界近くまで頑張っているときに体から何かのサインが出た場合は、無理をせずに自分を守って心身を回復させましょう

そして、きちんと回復してから頑張ればいいのです。

人生は程よく負荷をかけていくことが大事

自分に負荷をかけすぎると倒れてしまうし、負荷が軽すぎると自分を成長させることが出来ずに、スキル向上やキャリア構成がうまく出来なくなってしまいます。

自分を甘やかすために、自分を守ろうとするのは良くありません。

何か新しいことをする時や自分の実力よりも少し上のことを頼まれた時に、自分を守ろうとして断ったり、やろうとしていたことをやらなかったりすると今の自分を成長させることが出来ないのです。

また、自分が責任を取りたくないからと言って責任を逃れたり、自分の行動に問題があるのにそれを正当化すると、周りからの評判はどんどん落ちてしまい、信頼されなくなってしまいます。

そうなると何かがあった時に周りの人が助けてくれず、泣きを見る羽目になります。

自分を守ろうとする行為は一時しのぎであり、必ずそのツケは後で回ってきます。

自分を守ろうとして逃げ回るのではなく、正面からぶつかって対応することが自分にとっていい結果になるのです。


歳を重ねていくことで自分を成長させて変えていくことは人生においてとても大事なことです。

収入にも影響しますし、何よりも人生が豊かになるかどうかに大きく関わってきます。

成長をするためには自分を守って甘やかすのではなく、適度に負荷をかけて行動する習慣をつけていくことが大切です。

特に新しいことを拒否することや、余力があるのに楽をしようとして頼まれごとを断ることは成長につながらないので、極力避けるようにしましょう。


逆に、体の限界が近くなってきたと感じた時はしっかりと休むことです。

ここで体の限界を超えてしまうと、心身の不調につながる可能性があり、下手をすると長期間、あるいは一生その不調と付き合っていかなければならなくなります。

場合によっては命の危険も伴います。

自分を守ろうとするなと言う言葉は、自分をスパルタで追い込むために言うものではありません。

本来出来るはずであることをやろうとしなかったり、自分に責任があるのにそれから逃げるような自分の守り方が間違っているということです。

そのため、今の状態でも無理をしているのに、自分にさらに鞭を打ってさらに無理をさせるようなことはあってはならないと思います。

自分を限界以上に追い込むことで何かを得られると思っている人がいますが、これは老害の考え方で、今の時代は得られるものよりも失うものの方が多くなります。

ですので、限界が来ているときはしっかり自分を大切に守り、体制を整えることが大切です。

限界が来ているのに根性論、精神論でさらに無理をさせようとしている人や企業と縁を切って、しっかりと自己管理が出来る会社に転職する、これは非難されるべき自分の守り方ではありません。

限界が来ているときはしっかり自分を守る、この事もしっかりと頭に入れて欲しいと思います。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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