ゴールドラッシュで儲けたのは金を掘り当てようとする人ではなく、金を掘る道具を貸した業者だったという事実と、そこから得られる教訓

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ゴールドラッシュで儲けたのは金を掘り当てようとする人ではなく、金を掘る道具を貸した業者だったという事実と、そこから得られる教訓

ゴールドラッシュというのは、大量の金が発見されたことで、多くの人が押し寄せ、金を掘り当てて一獲千金を狙おうとした現象のことです。

アメリカのカリフォルニア・ゴールドラッシュが有名ですが、他にもゴールドラッシュが起きた国がいくつかあり、同様のことが起きています。

この記事ではお金の教訓として、ゴールドラッシュに関して焦点を当てて、ゴールドラッシュで起きていたこととそこから得られる教訓をお話ししたいと思います。

金を掘り当てに来た人は一獲千金を目指していた

金を掘り当てに来た人は一獲千金を目指していた

当たり前のことですが、ゴールドラッシュで金を掘り当てに来た人の多くは、金がたくさん採れて、それを売ることで大金を稼げることを夢見て金が採れる場所に来たわけです。

文字通り一獲千金を目指して金を掘りに来たわけですね。

しかし、人生は甘くなく、金を掘り当てて一獲千金を得ることが出来た人はそう多くはありませんでした。

ほとんどの人が、金を掘り当てることが出来ず、無駄足となってしまったわけです。

その裏で、一獲千金に成功した人の存在があります。

では、どのような人が一獲千金に成功したのか、次節でお話しします。

ゴールドラッシュで儲けた人たち

ゴールドラッシュで儲けた人たち

ゴールドラッシュで儲けた人は以下のタイプの人が存在します。

  • ゴールドラッシュが世間に知れ渡る前に金を採掘した人
  • 金を掘り当てる道具を売ったり貸したりした業者と、物資を運んだ業者
  • 金を掘り当てる場所に行くための交通手段を提供した人
  • 金を掘り当てる人の為に必要なサービス業

ゴールドラッシュの初期のころ、金が出ることが世間に知れ渡る前に金を採掘した人はある程度の利益を出すことが出来ており、中には大きな利益を出すことが出来た人もいました。

しかし、ゴールドラッシュが世に知れ渡り、金を掘り当てるために大挙して押し寄せた人の中には利益を出すことが出来た人はほんのわずかで、ほとんどの人が金を掘り当てることなく、損してしまうことになりました。


よく「ゴールドラッシュで一番儲けたのは金を掘り当てるための道具を売ったり貸した人」と言われますが、これは確かにそうであり、金を掘り当てるためにはそれなりの服装や道具が必要であり、それを売ったり貸し出したりする業者と、そのための道具を金が出る鉱山がある町に運んできた業者が利益を出すことが出来ました。


ゴールドラッシュが起きた時、多くの人が鉱山を目指してやってくるのですが、何かしらの交通手段を用いてやってきた人も少なくはありません。

その人たちのための交通手段を提供した業者も利益を出すことが出来たと考えられます。

当時はアメリカの西側までの交通手段として海路が使われることも多かったため、交通手段として利用されることが多かった船舶業が利益を出すことが出来ました。

また、船舶業は金を輸送する手段としても使われたため、ここでもお金を稼ぐことが出来ていました。


金を掘り当てる人に必要な宿泊施設、食堂や酒屋、夜のお店など、金を採掘しに来た人に必要なサービス業も大きな利益を得ることが出来ました。

金を採掘しに来た人はその日に到着して金を採掘してその日に帰路につくということは稀で、何日も滞在して金を採掘し続けるのが普通であったと考えられます。

そのため何日も金を採掘し続けるのに滞在するために必要なサービスを提供する施設は利益を出すことが出来たのです。

ゴールドラッシュの話から得られる教訓

ここからが自分がお話ししたい重要な話になります。

まず、ゴールドラッシュの話の教訓として言えることは、儲け話が出た時点で多くの人が手を出している状態なので、儲け話ではなくなっているということです。

最初に金を発掘した人は誰にも話をせず金を掘り当ててお金に換え、利益を出して美味しい思いをすることが出来ていたことでしょう。

他の人が参入すると自分の取り分が減るので、誰にも話をしなかったはずです。

しかし、しばらくすると金が出るという情報が流れる→多くの人が押し寄せて金を掘る事態となってしまいました。

多くの金を掘るために押し寄せてきた人は金を発掘して儲けることがほとんど出来なかったわけです。


これで分かることは、美味しい話が世に出ている時点で、すでに美味しい話ではなくなっているということです。

例えばニュースで「ビットコインが急騰した」と報道されることがありますが、このニュースが出た時点でビットコインを高値掴みをしてしまうことになります。

ビットコインの価格は上がる時もあれば下がる時もあります。

そして、インデックス運用の対象となる指数のように、景気に左右されるわけでもなく、ただ人気が出るかどうかで価格が決まります。

しばらく横ばいになって、近年で突然高騰しているため、大儲けをするためにビットコインを買うタイミングとしてはもう過ぎたかなという印象があります。

また、みんなで大家さんの広告を一時期はよく見ていましたが、最近はあまり見なくなりました。

また、同じようにCOZUCHIも広告を最近は見なくなりました。

広告を打つということは胴元が儲かる自信があるからです。

胴元が儲かるということは、投資家は儲からない。

胴元をゴールドラッシュの採掘道具などを貸し出す業者、投資家を金を発掘する人と置き換えてみてください。

納得が出来る内容になることでしょう。

ちなみに証券会社も広告を出していますが、広告料の多くは投資を知らない人が手数料や信託報酬の高い投資商品に投資することで得られる利益から出ています。


また、2点目として言えることは、一獲千金はどんな場合でも目指してはいけないということです。

一獲千金よりも地道な積み上げによる利益の方が大切で、一獲千金で手に入れたお金は雑な使い方をして自分の手元からあっという間に消えてしまいます。

それ以前に、一獲千金を目指して群がる人の中で大金を得る人が出来るのはごくわずかであるため、一獲千金は幻を追うのに似たリスクの高い行動であると言えます。

そして、一獲千金で手に入れたお金も先ほどお話ししたように幻同然。

生活水準を上げすぎて、逆に借金をしてしまう人も少なくはありません。

そのため、一獲千金というのは絶対にやってはいけないことなのです。


一方で地道に積み重ねて稼いだお金は裏切りません。

しかし、苦労せずに手に入れたお金はあなたを簡単に裏切ります。

お金に色は付いていないと言いますが、お金は人を選ぶものであるのです。

だから、お金を手に入れたいのであれば、日々の積み重ねにより貯金やインデックス投資を中心とした正しい投資をして、一獲千金が出来るという儲け話には一切耳を傾けないことです。

こうやって稼いだお金はあなたを裏切ることなく、あなたのために働いてくれるし、必要な分のお金だけを使うようにしてくれることでしょう。

一獲千金が出来る金脈はしっかりと探せば身の回りにありますが、決して手を出すことなく、一獲千金は出来ないが日々の積み重ねがお金になるもの、安定してお金になるものを探して、そこに自分を投資するようにしましょう。

そうすれば、ゴールドラッシュで金を発掘しに来た人のような失敗をする可能性は低く、失敗をしたとしても大きなリスクを抱えることはなくなるはずです。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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