長期投資をする場合は集中投資より分散投資を行うこと。手段を間違うと投資が投機になる。

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長期投資をする場合は集中投資より分散投資を行うこと。手段を間違うと投資が投機になる。

投資のやり方として1つのセクターや企業に投資する集中投資と、複数のセクターや企業に分散して投資する分散投資があります。

長期投資を考える時に集中投資と分散投資のどちらがいいと言われると、自分は分散投資がいいと考えています。

その理由について今回はお話ししていきます。

集中投資はギャンブルに近い投機となる

集中投資は初心者にはお勧めできません。

投資対象の企業を良く調べて、それで投資に適するかどうかを調べたうえで投資しないといけないからです。

それでも一つの企業に集中投資することは、投資している企業に何かあった時の損失を株価下落という形で被ることになります。

投資した企業が大きく成長した時はかなり利益が出ますが、逆のパターンもあります。

そのため、長期投資にあまり向いているとはいえず、初心者にはお勧めしません

何も調べずに一つの企業に集中投資することは、ギャンブルに近いものです。

つまり、投資ではなく投機ということになります。

投資はしてもいいものですが、投機はしてはいけないものです。

問題なのが、損失が出た時にどう判断していいか分からなくなるので、下手な対応をしてしまいがちです。

なので、集中投資は初心者は特にやってはいけない。

そう思っておくといいでしょう。

分散投資はリスクの分散になる

1つのセクターや会社に投資する場合は、そこにリスクが集中して、リターンが大きい時もありますが、株が紙切れ同然になった時のリスクの大きさがはかり知れません。

また、セクター全体が不調になると、そのセクターの株の暴落を一度に受け止めてしまうことになります。

これでは精神衛生上良くないですし、長期投資どころではありません。

逆に複数の投資先に分散して投資することは、1つの企業で何かがあった場合でも被害を少なく抑えることが出来ます

1社に集中投資して大きな損害が出た場合と、10社に分散投資する場合は、10社に分散投資した時の方が、1社で集中投資した時よりも10分の1の被害で抑えることが出来ます。

なので、投資をする場合は複数の企業やセクタに分散して投資することで、もし投資先の企業のうち1企業に何かが起きた時の被害を少なくし、全体の損失を大きくしないように対処をしておく必要があります。

分散投資をすることでリスクが抑えられ、きちんとした投資として資産を運用することが出来ます。


ただ、一つ注意したいのが分散投資と長期投資は必ずイコールで結べるものではありません

個別株の分散投資であれば、定期的にどこに投資しているかの見直しを行わなければなりませんし、なかなか手間がかかります。

長期で投資をしていくには購入と売却を繰り返す必要があるため、ほったらかしで投資をしたい人には個別株だけで分散投資をすることはお勧め出来ません。

インデックス投資は分散投資の中でも優れたものである

インデックス投資は分散投資の中でも優れたものである

インデックス投資はS&P500やTOPIXなどの指数に連動する等に投資を行うことです。

インデックス投資は自分で投資先を運用してもいいのですが手間がかかるため、ETFや投資信託に優秀なものがありますので、それを利用するのが効率が良く、成績が出せます

ETFや投資信託は投資者からお金を集めて、そのお金でプロのファンドマネージャーが株を購入、売却をして運用していくのですが、指数と連動するようなインデックス運用の投資の場合、余計な手間がかからないので手数料が安く、長期保有に適したものとなっています。

もちろん、複数のセクタや企業に分散して投資しているので、1つの企業やセクタが不振な時も、残りの企業やセクタが健全であればそこまで大きな損失は出ません。

また、インデックス運用の投資信託等を買う場合は、連動する指数が右肩上がりで成長していくことを期待して購入するもので、指数の動きが不安定なものに投資してもリスクが高くなるだけで、良い成績が得られる確率も低くなってしまいます。

アメリカのダウやS&P500という指数は今まで何度かの暴落を繰り返しながら右肩上がりで成長してきました。

しかし、今後もそうであるかというと100%そうとは言い切れません。

今後伸び悩むかもしれませんし、右肩下がりになるかもしれません。

それでも右肩上がりに成長し続けることを信じているから、自分は米国のインデックス運用の投資商品を投資信託やETFを通して購入しています。


ダウやS&P500が右肩下がりになるということはアメリカで不景気が起きて悪化するということ。

一時的にはそんな時期があるかもしれませんが、不景気から回復して好景気になることを信じるのであればS&P500の指数に連動する投資省商品を購入するのも考えとしてはありです。

そう考えているから自分はS&P500の投資信託を積み立てで購入しています。


最近はやりのオルカンも同じです。

オルカンとは全世界を対象とした投資商品のことです。

投資信託とETFのどちらにも存在し、自分も最初はETFのみだったのですが、最近は投資信託の積み立ても利用しています。

オルカンに投資をするということは世界全体が成長していくという可能性に賭けるということ

世界全体が成長するというのは可能性として十分考えられることですが、世界全体が衰退するということはもはや人類の危機となるようなことが起きているのではないかと思います。

なので、オルカンに投資することは、長期保有の分散投資をするという意味で、ある程度リスクを少なく出来る投資方法であると言えます。

世界的な不況による損失は避けられない

世界的な不況による損失は避けられない

世界大恐慌、ITバブル崩壊、リーマンショック、新型感染症の流行・・・このような世界中に影響を与える不況はたびたび訪れます。

大体10年に1回くらい起きると言われていますが、10年間隔ではなく、ある程度期間にばらつきがあります。

そんな時は分散投資をしても全体の業績が悪化するので、暴落の影響を受けてしまいます。

しかし、そんな時に焦って投資商品を売ってはいけません。

焦って売ってしまうと、今までの時間とお金が無駄になってしまいます。

世界的な不景気はいつかは解消されます。

もしいつまでたっても解消されない場合は本当に人類に危機が迫っている時になります。

ですので、不景気から回復する瞬間(稲妻が輝く瞬間)に立ち会い、景気が良くなっていく様子を見届けるくらいの気持ちを持たないといけません。

世界大恐慌と呼ばれる不景気も10年くらいで収束しました。

なので、世界全体がずっと不景気となる確率はものすごく低いのです。


分散投資は本来はリスクを低くするためのもの。

しかし、一時的に暴落するというリスクを避けることは出来ません。

初心者にはインデックス運用のETFや投資信託を購入してそのまま保有し続ける。

自分で運用できる人は状況を見ながら売買して右肩上がりの成績を目指す。

そんな感じで資産運用が出来るので、個人的に集中投資はお勧めせず、分散投資をした方がいいと考えています。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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