チャンスを活かす時によく言われるのが、「チャンスの神様は前髪しかない」という言葉。
つまり、チャンスは通り過ぎてから追いかけてもつかむことが出来ず、そのチャンスを活かすことが出来ないことになります。
今回はチャンスの神様の前髪をつかめるためにはどうしたらいいか、お話ししたいと思います。
目次
チャンスの神様とは何か?
チャンスの神様は、ギリシャ神話に出てくるカイロスという神様が由来となっています。
カイロスという神様は本当に前髪しかなく、後ろ髪がありません。
カイロスという言葉は特定の時間、チャンス、期間など、特定の時間や期間を指すギリシャの言葉で、この言葉が神格化してできたのがカイロスという神様です。
この神様は男の神様であり、女神様ではありません。
英語のことわざで「幸運の女神には前髪しかない」というものがあり、こちらは女神とはっきりと表現していますが、この言葉も「チャンスの神様は前髪しかない」という言葉と同じ意味で使われている言葉です。
どちらが良い表現というわけではないのですが、特に英語にこだわりがなければ「チャンスの神様は前髪しかない」の方を使うといいと思います。
チャンスの神様の姿が見えない人がいる
何もアンテナを立てず、何事にも挑戦しない。
ただ、今の自分が将来も同じであればいい。
そんな人にはチャンスの神様は見えないでしょう。
自分を変えられるチャンスとしてチャンスの神様は何度もその人の前を通り過ぎて行ったことでしょう。
しかし、当の本人には見えないので、気が付きません。
故にチャンスの神様が何度も通り過ぎたことも全く気付かず、「自分には何もチャンスがやって来なかった」と嘆いてしまうわけです。
チャンスの神様を見るためにはどうしたらいいか?
チャンスの神様を見るといっても、実際に前髪しかない神様がやって来て通り過ぎようとしている様子が見えるわけではありません。
「これってもしかして?」という感じで気配を感じます。
チャンスの神様を見るために必要なこと、それは普段からチャンスがやって来ないかアンテナを張っておくことです。
チャンスの神様がやってくることは、普段の生活を送っていると割とよくあることです。
しかし、きちんとアンテナを張っておかないとチャンスの神様がやってきたことに気付かず、チャンスの神様に素通りされてしまいます。
アンテナを張るとはどういうことかというと、様々な情報を仕入れ、得られる情報の変化や周りの環境に敏感になることです。
本を読んだり、ニュースを見たり・・・とにかく様々なところから情報を仕入れると、情報を仕入れる姿勢を身に付けると、普段何となく過ごしていたのでは見えないことが見えるようになります。
特に自分が普段から打ち込んでいることに対しては、より強く情報に対する強い感度を持っておくといいでしょう。
そうするとチャンスの神様が来たという気配を感じることが出来るようになります。
頭の中にふと何か思い浮かんだり、自分にとっていい情報が流れてきたりするという、いつもと違うことが起きることはないでしょうか?
これはチャンスの神様がやってくる前兆のようなもので、ここで思い浮かんだことや得た情報を活かすか、何も思わずにスルーするか、これがチャンスだと気付けるか?
ここがチャンスの神様が見えるか見えないかの差になるのです。
チャンスの神様がやってきたらすぐに行動する
チャンスの神様がやってくるのが分かったらすぐに行動しましょう。
チャンスの神様の前髪をつかみに行くのです。
チャンスの神様は自分の前髪を最初につかんでくれた人にチャンスを活かせる機会を与えます。
二番目、三番目になると最初に前髪をつかんだ人ほどではありませんが、それなりにチャンスを活かせます。
でも、最初にチャンスの前髪をつかんだ人には勝てません。
ある程度はチャンスを活かすことが出来ても、最初にチャンスの神様の存在に気付き、行動した人に負けます。
これもある意味ではチャンスを逃してしまったと言えるのかもしれません。
「二位ではだめなのですか?」
民主党政権時代に民主党の議員が言い放った言葉ですが、チャンスをつかむことは「二位ではだめ」です。
必ず最初にチャンスの神様の前髪をつかむ努力をしましょう。
チャンスの神様の存在に気付く人が一人であるとは限りません。
時にはライバルも出現します。
そのライバルに競り勝つにはとにかく行動の早さが大切になります。
チャンスの神様にも様々な神様がいる
チャンスの神様が現れると言っても、体感的に神様にも様々な神様がいるように思えます。
自分の人生を左右する大物のチャンスの神様。
大きなチャンスではないが積み重ねることで自分の将来が変わる平凡な神様。
チャンスの度合いによってその時に現れる神様は違います。
しかし、どの神様であっても前髪につかみに行くことは決して怠ってはいけません。
チャンスが来ているのに「明日でいいや」と思ってしまうと、明日はチャンスの神様の背中を見てしまうことになります。
もちろん後頭部には髪がありません。
大きなチャンス、小さなチャンス、どちらも自分の将来にかかわる重要なことです。
チャンスがやってきた、チャンスの神様がやってきた。
そう感じた時はチャンスの神様の前に立ち、しっかりと前髪をつかむという行動を起こしましょう。
お金の面でも、心の面でも、豊かに生きられる人というのはこういうチャンスをしっかり活かした来た人だと思います。
まとめ
チャンスの神様の前髪をつかむというのは、やってきたチャンスを活かすということです。
チャンスというのは同じ場所にいつまでもいるわけではありません。
神様が歩いていくように自分の前に現れ、横を通り過ぎていき、そしていなくなってしまう。
チャンスが通り過ぎてしまったら追いかけてもそのチャンスに追いつくことが出来ませんし、チャンスをつかむことも出来ません。
物事にはそのタイミングでしかできないことがあります。
そのタイミングでしか出ないこと、それがチャンスであり、チャンスの神様の前髪をつかむ瞬間でもあります。
タイミングというのは一瞬だったりするので、ここで行動を起こさないとチャンスを活かせなかったことを悔いることになります。
行動しなかった後悔というのは重く、時には自分の心の中にいつまでも残り続けます。
どうかチャンスの神様を見る力を身に付け、前髪をつかむ行動力を発揮する。
この二つの力をしっかり磨いてしかるべき時に適切な行動をしてほしいと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。