日商簿記3級は自学で十分合格できる資格です。
日商簿記3級に合格したからと言って何か大きく評価されるものではありません。
商業高校の学生が受験しに来るくらいのものなので、そこまで合格が難しい資格ではないのです。
しかし合格率は40~50%くらいになることが多いので、きちんと勉強をして挑まないと普通に不合格になります。
日商簿記では合格点が70点以上となりますので、解答を導き出すための正確さも必要になります。
日商簿記3級に合格すると、お金の流れについて理解が出来るようになります。
実務では役に立つことが少ないですが、副業をするためのお金の知識を得るのに役に立つので、ぜひ頑張って勉強して合格することをお勧めします。
自分が日商簿記3級に合格した2012年からは問題の傾向が変わっていますが、求められる知識は変わっていません。
なので、勉強に関して最低限守るべきことを守れば問題なく合格できます。
日商簿記3級を合格するのに必要なこと 1.勉強を継続して行うこと
まずは継続は力なりということですね。
平日は当然として、土日祝日も勉強する時間を取り、試験日当日まで気を抜かないこと。
幸いなことに日商簿記3級はそこまで難しい内容がなく、普通に勉強すれば理解できるような内容です。
B/SとP/L、帳票と試算表、精算表、これらすべては借方と貸方の合計値が一致するということを基本として勉強していけば、特に講座を受けなくても自学で勉強を進めていくことが可能です。
難しい内容だと理解するのに苦労して挫折するということがありますが、難しくない内容だと毎日勉強を続けられるはずです。
日商簿記はおおよそ100時間の勉強が必要とされています。
これは3か月間、毎日1時間ほど勉強すれば達成できる時間です。
そのため、1日1時間の勉強を毎日続ける。
これを守るだけでいいのです。
必要な勉強期間も短いし、スキマ時間や仕事から帰ってからの時間をうまく利用すれば、よほど忙しい仕事をしていない限り、1時間は確保できるはずです。
就業時間前、通勤時間前、帰宅後、交通機関での移動時間、これらをうまく利用して平日の1時間を作り出しましょう。
そして、土日祝日は休みたくなりますが、ここで油断すると勉強を休んでしまい、勉強することが面倒くさくなって、その後勉強しなくなってしまうことがあります。
なので、出かける前に1時間、起きて朝食をとってから1時間など、土日祝日の休みもしっかり勉強時間を確保して、勉強を継続していくようにしましょう。
なお、お勧めのテキストは以下のものがおすすめです。
日商簿記3級を合格するのに必要なこと 2.問題を解くこと
テキストを眺めるだけでは勉強をしたとは言えません。
知識を身に付けても実務をしなければ本当の知識になりません。
テキストで勉強したことを実際に練習問題を解いて知識を実践に使えるものに変えていく必要があります。
日商簿記の試験は、ただ知識があることを問うものではありません。
知識が実践に応用できるか、そこを試している試験になっているのです。
なので、テキストだけでは不足で、問題集も用意して問題をしっかり解けるようにしておきましょう。
時々ヤマを賭けて、全ての範囲の勉強しないという人がいますが、それではただ資格を取るための勉強となるため、本当に簿記の知識を理解するための勉強にはなりません。
まず仕訳についてはきちんと理解するようにして、そこから応用力をつけて、帳票と精算表、損益計算書、試算表の作成が出来るようになる。
今の時代は経理はソフトで仕訳をすることも多いと思いますが、帳簿を作成したり、決算の処理をしたりするときに求められる基礎知識は手を使わないと覚えません。
簿記の基本は仕訳です。
商業簿記しかない3級の問題は、以下樹正確に仕訳が出来て、それを帳票などに転記できるかが求められています。
なので、仕訳は全てのパターンを覚え、それを問題を解くことで自分の身に定着させることが大切になります。
過去問や模試は必ず解くようにし、どんな問題が出題されるかをしっかりと把握し、自分の実力が合格に届いているのかを確認しましょう。
なお、模試は本番の問題より難しい傾向がありますが、難しい回の本番の試験の場合、模試と同じレベルかそれ以上の場合もあります。
なので、模試をしっかり解いておくことはきちんとやっておいた方がいいです。
試験本番は時間との勝負ですので、時間配分も考えて、どの問題から解くのかの作戦を練っておきましょう。
問題集の問題を解く時間は必要な勉強時間のうちの40%くらいは確保しておいた方がいいでしょう。
それくらい問題を解くことは大切だということです。
日商簿記3級を合格するのに必要なこと 3.電卓を正確に扱うこと
日商簿記3級の試験では、電卓を使うことが認められています。
そろばんの仕様も認められていますが、そろばんを正確に扱えない限り、電卓を使った方が有利です。
使う電卓はジムで使うような電卓が良く、小さな電卓などではまず計算が間に合いません。
日商簿記3級を受けるくらいでも、暗算に頼らずに電卓をある程度正確に扱えるようにした方がいいです。
日商簿記3級の問題は以前は大問5つを解く必要がある分、十分な時間が用意されていました。
しかし、今の日商簿記では仕訳15問を20分くらいで解き、残りの大問2つを40分で解かなければなりません。
問題の傾向が2010年くらいの時とは大きく異なりましたが、合格に必要なことは変わりません。
暗算に頼ることも大切な時もありますが、やはり電卓の方が正確な計算が出来ます。
しかし、慣れていないと電卓の打ち間違いが発生し、得点するべきところを得点できないということもあります。
なので、電卓を使うトレーニングは疎かにできず、電卓を使って問題を解く練習はきちんとやっておく必要があり、問題を解く時や仕訳を行う時は、暗算せずに電卓を使って計算する癖をつけておいた方がいいでしょう。
そうすることで問題を解く練習と、電卓を扱う練習の2つを同時にこなすことが出来ます。
利用する電卓はこんな感じのものが良いです。
電卓を早く、正確に扱えるほど、試験の時間に余裕が出来、後でケアレスミスをしていないかの見直しをすることが出来ます。
電卓を正しく扱えることも日商簿記3級の合格に大きく影響してくるので、電卓の扱い方も勉強し、練習することが大切だということは、試験を受ける前、勉強をする時点から知っておいた方がいいです。
日商簿記3級は決して難しい試験ではありませんが、処理の正確さが求められるので、つらい人にはつらいかもしれません。
しかし、練習を積むことで合格のボーダーを必ず超えられるので、一度不合格になっても諦めずにしっかりと次の試験に向けて準備することが大切です。
日商簿記3級はしっかり勉強して問題を解いていけばほぼ確実に合格できます。
一度不合格になってもあきらめずに合格を目指すことをお勧めします。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。