ブラックスワンはめったに起きないけど起きるとやばいことを表す言葉

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ブラックスワンは滅多に起きないけど起きるとやばいことを表す言葉で投資の言葉でも大体同じ意味。

真っ黒い白鳥。

それがブラックスワンです。

このブラックスワンというのは株の世界では大きな意味を持つ言葉です。

今回はブラックスワンという言葉について説明していきます。

なお、以下に説明している内容は、指数に連動するインデックス運用の投資商品を保有する場合を想定しています。

個別株に関しては値下がりをして倒産が見えてきた企業の株を持っていても仕方がないので、損切りする必要も出てきますので、保有株の情報収集をしっかり行い、もっと複雑な考え方をする必要があります。

ブラックスワンとは?

ブラックスワンとは?

白鳥というものは白いものだ。

このことは一種の常識であり「黒い白鳥なんているわけではない」

そう思われていました。

しかし、後に本当に黒い白鳥が見つかり、ブラックスワン(黒鳥)と名付けられるようになりました。

このことが転じて、一般的には「滅多に起きずに起きた時の影響が大きいもの」という意味で使われるようになりました。

株の世界でも大体同じ意味で使われるもので、とにかく「確率小、影響大」の出来事のことを指すと思っていれば大丈夫でしょう。

「ブラックスワン」という言葉をもう少し掘り下げてみる

ブラックスワンとは当時「白鳥とは白いものだ」と信じていた人に多大な影響を与えました。

これまでの常識が通用しなくなり、新しい常識を取り入れることが求められるようになります。

株式投資の世界でも同じ状況となり、これまでに白鳥のような既知の投資法で良かったのが、突然通用しなくなり新しい投資手法を取り入れなければならなくなります。

投資の世界でブラックスワンと言えるのは、これまでにない激しい株価の乱高下、リーマンショックやITバブルなどの崩壊、最近では新型感染症の流行などがありました。

この時には今までしっかりと右肩上がりで株価や指数が成長していたものが全面的に株安や極端な株高となり、株式のマーケットに参加する人たちを混乱させました。

買いのタイミングと売りのタイミングが分からず、明らかに安いと言える時に株を売ってしまう人も多く発生してしまう。

市場は大混乱となり売りが売りを呼ぶ。

そんな状況が起こることがあります。


投資を始めたばかりの人がブラックスワンにいきなり出会うのはかなり不幸なことかもしれませんが、株に対して勉強してきたことをしっかり実践するいい機会であるともいえます。

自分が初めてブラックスワンに出くわした時は、投資を始めたころにちょうどつみたてNISAを始めて、VIGというETFをある程度仕込んでいた時期でもありました。

新型感染症による株価の急落が起き、瞬間的にはマイナス10万円超の損失を出してしまいました。

しかし、この時も投資信託とETFを手放さず、タイミングを見つつ株を買い足していきました。

引っ越し代に困って株を売ったことはありましたが、これは株価が回復して利益が出た時の話。

今でも当時に買った株を保有しているため、株価上昇による収益をしっかり得ることが出来ています。

ブラックスワンに出会ったときの対処方法

株式投資でブラックスワンに出会ってしまったときの対処方法。

それは平常心を保ち続けることです。

決して自分の投資の方針を崩したり、自分の不安に従った売り行為をしてはいけません。

これがなかなか難しく、株価が今までに見たことのない値下がりをし、損失が拡大していくと、どうしても平常心を保てなくなってしまいます。

しかし、それでも平常心を保たなくてはなりません。

むしろバーゲンセールが始まったと喜びながらETFを買いあさるようなそんなメンタルがあれば理想的です。

これが出来ない人がブラックスワンの餌食となるのですが、そんな人は結構多い。

だから、株や投資で儲けられるのは一部の人だけだと言われるわけです。


しかし、この一部の人になることは決して難しいことでもありません。

事前に投資やお金の知識を持っておくとブラックスワンに出会ったときに対処がしやすくなります

そして、一つ大事なこととして投資で成功を出してきた人(たまたまではなく長年成功を積み重ねてきた人)の話を聞きながら、冷静な判断をすることです。

情報源は動画やネット証券の記事で構いません。

しかし、中には信用できない動画や記事があるので、配信している人や記事を書いている人の専門性の高さや経験の豊富さは見極めたほうがいいでしょう(嘘の情報を自信たっぷりに配信していた李記事にしていたりする人は実際に存在しますので・・・)。

そして、大事なのはどれくらいまで下がる可能性があるのか(インデックス運用の投資商品でも大体60%くらいの価値まで下がることを覚悟した方がいい)、過去の事例から推測する。

推測した以上に下がることが起きる可能性がありますが、日本の不景気はともかく、世界の不景気は永遠に続くものではありません。

かつての世界大恐慌も終焉を迎えました。

どこかで回復し、上昇していくのです。

このタイミングを「敗者のゲーム」という書籍では「稲妻の輝く瞬間」と表現しています(投資界隈では有名な言葉ですが、書籍では一度しか登場していない言葉です。星一徹のちゃぶ台返しみたいなものでしょうね)。

この稲妻の輝く瞬間に立ち会うか立ち会わないかで、大きく投資の損益が変わってきます。

指数や株価の下落に怯えて株を全て売ってしまうと損するだけではなく、稲妻の輝く瞬間にも立ち会えません。

その結果、ブラックスワンが来ても動じずに冷静な行動をとった人と、ブラックスワンが来た時の不安で間違った行動をとった人で大きな差が生まれてしまうのです。

まとめ

ブラックスワンとは黒い白鳥のことです。

ブラックスワンが発見されたことにより、白鳥が白いものであるという常識が変わったことが転じて、株式投資の世界では「滅多に起きないが起こると影響が大きいもの」という意味で使われるようになりました。

リーマンショックなどが代表的なものであり、ブラックスワンが訪れると多くの投資家を不安にさせます。

不安を持った人が株を売り、さらに株安となる。

そのことで、他の投資家の不安も大きくなり、株を売る。

こうして大きな弱気相場が生まれ、市場が混乱することになってしまいます。


このブラックスワンによる影響を受けない方法はただ一つだけ。

自分の冷静さや平常心を保ち、売りと買いのタイミングをしっかり理解することです。

ドルコスト平均法で積み立てているのであればそのまま続ける。

保有していた株やETFは不景気が永遠に続くことがないと考えるのであれば、不景気から回復して更なる成長が期待できるのであれば持ち続ける。

また、株安はバーゲンセールであることを理解する。

これらをしっかりできる人が投資で勝てる人です。


一番大切なことは株や投資信託、ETFなどの資産が保有資産の大部分になることを避け、ある程度の余剰資産を持つこと。

これをしっかり守らないと、ブラックスワンがやってきたときに眠れない夜を過ごすことになります。

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今回「敗者のゲーム」という書籍が出てきましたが、以下のリンクから購入が可能です。

インデックス運用の投資商品を購入する際のヒントとなる書籍ですので、ぜひ読んでいただきたい書籍の一つです。

今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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