今回は「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」についてお話ししたいと思います。
スラムダンクを読んだことのある人であれば必ず目にしたことがある言葉が「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」だと思います。
これはスラムダンクに登場する安西先生が言った言葉ですが、この言葉はバスケットボールのようなスポーツだけではなく、仕事や副業においても重要な意味を持っている言葉であると思います。
自分が中学生か高校生くらいの時に少年ジャンプを読んでいた頃、スラムダンクが掲載されていましたが、今回紹介する「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」という言葉は、自分の頭の中でも印象に残っており、自分がくじけそうになった時にふと思い出す言葉でもあります。
ただ、この言葉は「本当にそうなのか?」と思う人もいるでしょう。
そこで、今回は「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」を聞いてスポーツだけではなく、仕事や副業に関して思ったことをいろいろと話してみることにしました。
試合での諦めは棄権と同じである
本来のスポーツの話を最初にしますが、スラムダンクはバスケットボールのスポーツを描いた漫画です(平成の漫画の名作であると思います)。
スポーツでは途中で諦めてしまうということはどういうことかというと、自分のチームに流れが寄ってくることなく、一方的に相手のペースで試合が進むことになります。
つまり、あきらめた時点でもうすでに負けが確定してしまうというわけです(途中棄権と同様の状況になっています)。
だから、あきらめたらそこで試合終了なのです。
大きく点数の差がついていても、諦めない限り逆転の可能性はあります。
卓球の試合で中国の選手が2ゲーム取られても、あきらめずに試合をして逆転勝利をするというのは時々見かけます(日本の選手も同じようなシーンで逆転勝利をすることもありました)。
もし勝てる確率がわずかであっても、その確率にかけて最後まで頑張る。
こんな姿の選手たちを見るから、スポーツを観戦すると元気づけられるのです。
もし片方の選手が途中で諦めてしまっていい加減なプレイをしてしまったらどうでしょうか?
試合は一気につまらないものとなるでしょう。
会場内では大ブーイング、「そんな試合をするくらいであれば途中棄権してしまえ」などの言葉も飛び交うことでしょう。
スポーツはここぞという時の踏ん張りが大切なのです。
そして、両者力が互角の場合、勝敗を分けるのは精神力の差になります。
また、力の差があっても相手に気持ちで負けている場合、格下相手に負けてもおかしくはありません。
つまり、スポーツは単純な実力のぶつかり合いではなく、気持ちのぶつかり合いでもあります。
だから、あきらめたらそこで試合は終了し、負けが確定してしまうのです。
仕事や副業の面でも、あきらめたらその時点で今まで歩いてきた道が無駄になる
今まで努力を積み重ねてきたけど思ったように結果が出ない。
そんな状況に陥った時に「もうこれ以上やっても無駄だから辞めた」と言ってあきらめてしまう人がいます。
そして、そのあと別の方法でチャレンジをすることもない。
しかし、「やめた」と言ってあきらめてしまうと、今まで歩いてきた道から撤退することになります。
もしその道が明らかに間違っていた場合はこの撤退は賢明な判断になりますが、今まで歩いてきた道が正しい道であった場合、撤退することは好ましくない判断になります。
そして、あきらめて撤退した時点で、今までの努力を否定してしまうことになります。
今までの努力を否定してしまうと、今まで努力してきて得られたことを捨ててしまうことになるのです。
つまり、努力してきたこと、今まで努力してきて自分の道を歩んで得られたこと、これらがすべて無駄になってしまうのです。
仕事や副業の場合は本当にこれ以上やってもダメという時はあきらめも大切ですが(例えば赤字続きで黒字に転換する見込みがない、明らかに客層を間違えて商売しているなど)、そうではなくて、これから成長していくと見込まれることにに対してあきらめるという手段を取ってしまうと、そこまで歩いてきた道のりで得られたものを全て捨ててしまうことになり、とてももったいないことになってしまいます。
あきらめることが趣味の範囲内であればまだいいのですが、もし副業や本業の場合、諦めてしまうと収入が0になる。
これはとてもまずいことです。
食べることにも困るし、職探しをするにもお金がかかる。
今までの貯えを取り崩すこととなり、貯金もどんどん減っていくため、すぐに次の仕事を探さなければならなくなります。
どうしても自分とは合わないと思ったことやいくら努力しても結果が出ないことが明確に分かってしまったことに関してはあきらめも重要ですが、そうではない場合は・・・、結果が出る前にあきらめてしまうことは簡単に考えない方がいいです。
何かに挑戦する場合、確かに結果が出るまでには時間がかかります。
自分が思っている以上に努力が必要なこともあります。
やり方が間違っていて結果が出ないこともあります。
色々試行錯誤の上、もう少しで結果が出始めるかもしれないというところまで来ればそう簡単にはあきらめることが出来ないでしょう。
しかし、結果が出始める兆候を見る前に結果を得ずにあきらめてしまうのは、将来手に入るかなりのお金を得ることもできず、ただ何かをやって結果を出せなかったという負の実績が残るだけです。
時間を無駄に使って何も得られなかった。
そういうあきらめ方は絶対にしてはならず、まさに「あきらめたらそこで試合終了」の状態となってしまいます。
あきらめない先に希望がある
何事もすぐに結果が出ないからと言って簡単にあきらめてはいけません。
結果というのは、自分が期待していたタイミングよりも遅く出る場合も多いのです。
それは、短期的な勝負でも長期的な勝負でも同じ。
ここぞという時は、きちんと勝負する気持ちを持って物事に取り組むことが求められるのです。
これに関しては仕事や副業とスポーツはどちらも同じことが言えます。
スポーツは地道な努力であっても努力をし続けてきた人が上に行けます。
スポーツは体の限界を超えた努力が必要な世界もありますが、「負けたくない」という思いがどれくらい強いかが、試合に大きく影響します。
仕事や副業も同じことが言えます。
仕事や副業は個人的に体の限界を超える努力はお勧めしませんが、自分が頑張ることが出来る範囲できちんと頑張ることが重要になります。
仕事も副業も何年、何十年の付き合いとなるものです。
頑張りすぎると体が持たず、病気や心の不調の原因となります。
なので、仕事や副業に関しては程よく頑張り、その代わりに決してあきらめないこと。
言葉で言うのは簡単ですが、仕事でも副業でもこれを実現できる人は本当に少ないです。
体感的には9割くらいの人は何か壁にぶつかった時にあきらめるという手段を取ってしまい、そこで試合を終わらせてしまう感じです。
だから、決してあきらめずにコツコツと確実に一歩ずつ踏み出していけば、いずれ誰も到達できないようなところにたどり着けることになる。
今は引退されていますが、メジャーリーグで活躍されたイチローさんの言葉の中に、こんな名言があります。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」
これは本当にその通りだと思います。
努力の天才と呼ばれていたイチローさんだからこそ話せた内容なのかもしれません。
そして、結果を出しているイチローさんの言葉であるからこそ、重みが感じられる言葉になっています。
でも、もし途中で諦めてしまうと、誰も到達できない所にたどり着くという未来は途中で閉ざされれしまうことになります。
誰も見たことのない自分だけの眺めを楽しむことなく、試合が終了してしまうのです。
お金をもっと稼ぎたい、と思っても会社は自分の実力に見合った給料を出してくれるとは限りません(給料は会社がどれだけ儲かっているか、経営者がどれだけ社員に還元するかの意思でも決まります)。
だから上を目指すには、転職時に求められる人材になること(つまり仕事で実績を出して積み重ねること)、副業で稼げる人になることなどを目標にあきらめない努力をする必要があるのです。
人生は何事もないということはまずありません。
順境と逆境があり、山あり谷ありなのが人生というものです。
しかし、その逆境が来た時にあきらめずに最後までやれたか、諦めて人生を投げ出したかで、将来は大きく変わります。
もちろん前者の方がいい未来が待っていると考えて間違いはありません。
後者は下手をすると人生を詰み、底辺に転がり落ちて人生終了になってしまう可能性があります。
仕事に就けたとしても非正規雇用で仕事をすることになったり、単純作業の仕事しかできなかったりして、一日を生きていくだけでも精いっぱいの状態になりかねません。
世の中である程度のポジションにいる人はどこかでそれ相応の努力をしてきた人か、大して努力をせずたまたま成功した人のいずれかです。
前者の方が手堅く、誰でもできる再現性の高いケースです。
だからこそスポーツをしないけど何かに挑戦したいと思う方、日々仕事を頑張っている方に安西先生のこの言葉を知っておいて欲しい。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」
今回のお話は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。