アクティブ投資

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アクティブ運用の投資商品とはどんなものか?

今回はアクティブ運用の投資商品についてお話ししたいと思います。

このブログの方針としてはアクティブ運用の投資商品を購入することはお勧めしません。

アクティブ運用の投資商品がどんなものであるかが分かれば、その理由は分かると思います。

インデックス運用の投資商品とは異なる性質を持つアクティブ運用の投資商品とはどんなものかを理解して、本当に投資に値するかどうかを自分の頭で考えてほしいと思います。

アクティブ運用の投資商品とは?

インデックス運用の投資商品が特定の指数に沿うような評価額の動きを実現しようとするものであるのに対して、アクティブ運用の投資商品は特定の指数よりも良い成績を出すことを目指すものです。

この「特定の指数よりも良い成績を目指す」という点に魅力を感じるかもしれません。

ただ、この「特定の指数よりも良い成績を目指す」というのはすべてのアクティブ運用の投資商品で成し遂げられるわけではありません

むしろ、インデックス運用の投資商品の方が最終的な成績が良かったという場合も多いのです。

また、インデックス運用の投資商品は指数が右肩上がりに成長していて指数と大きく乖離がないものを選んで長期保有すればいいのですが、アクティブ運用の投資商品は長期保有しても勝てるとは限らない投資商品です。

むしろ長期保有しようとして購入しても何年かのうちに消えてしまうことがあり、利益が出ることなく償還される可能性も高いのです。

アクティブ運用の投資商品は資産運用会社の担当(ファンドマネージャー)の能力が試される投資商品ともいえます。

ですので、訳の分からないアクティブ運用の投資商品を買うのは絶対に避けた方が良く、本当に成績が出るのかを見極めるスキルが必要になります。

そのため投資の初心者には向かず、初心者が下手に手を出すと大きな損をしてしまうことになりかねません。

アクティブ運用の投資商品はインデックス運用の投資商品とは性質が異なるものであることをきちんと理解しておかなければなりません。

アクティブ運用の投資商品は手数料が高い

アクティブ運用の投資商品は、インデックス運用の投資商品よりも手数料が高い傾向にあります。

インデックス運用の投資商品は大体年間0.03~0.3%くらいの手数料になるのが多いですが、アクティブ運用の投資商品は年間1%以上の手数料がかかることが珍しくありません。

手数料と言っても毎年請求が来て支払うものではなく、投資商品の保有額から手数料が引かれるため、直接お金を支払うものではありません。

しかし、直接支払わないからと言って軽視するわけにはいきません。

手数料が高ければ高いほど、資産運用の成績にブレーキをかけることになります。

毎年1%の手数料であれば、年利3%の資産運用が出来ていたとしても実質的に年利2%での資産運用となってしまいます。

投資の世界ではこの1%というのが大きく、短期ではあまり差が出ませんが、20年や30年といった長期の期間で見ると、この1%の差が、資産運用結果に何百万円というレベルで影響してきます

ですので、アクティブ運用の投資商品の手数料の高さは甘く見てはいけません。

アクティブ運用の投資商品は長期的に見るとインデックス運用の投資商品よりも成績が悪くなることが多い

アクティブ運用の投資商品は長期的に見るとインデックス運用の投資商品よりも成績が悪くなることが多いです。

アクティブ運用の投資商品は投資商品を運用するファンドマネージャーの手腕で成績が決まります。

確かに一時的に指数よりも上の成績になることがあります。

このタイミングで売り抜ければ指数よりも上の成績を出すことが出来ます。

なので、短期で成績を出す投資をしたい場合はアクティブ運用の投資商品を選ぶことは悪くないかもしれません。

ただ、長期で見ると、インデックス運用の投資商品に比べてアクティブ運用の投資商品は10年後にその投資商品が残っていないというケースも多いです。

アクティブ運用の投資商品は、投資商品を運用するファンドマネージャーの能力に大きく影響しますが、それでも指数以上の成績を出すのが難しく、アクティブ運用の投資商品だけで長期保有目的で購入するのであれば大きなリスクとなります。

アクティブ運用の投資商品は新NISAのつみたて投資枠にはほとんど存在しないが成長投資枠で普通に買うことが出来る

アクティブ運用の投資商品は新NISAのつみたて投資枠ではほとんど扱っていません。

金融庁によると、新NISAのつみたて投資枠で購入できる投資商品はつみたてNISAと同等とのことなので、おおよそ以下の基準を満たしたものになっていると考えられます。

  • 販売手数料が0(ノーロードと言います)
  • 信託報酬が一定以下(国内資産のみの投資の場合1.0%以下、海外資産の投資の場合1.5%以下)
  • 総資産額が50億円以上
  • 運用期間が5年以上
  • 運用期間のうち資金流入超の回数が三分の二以上

これらは厳密には覚えておく必要はありません。

一部地雷商品があるかもしれませんが、基本的には安全なものが多く、手数料が安い先進国や全世界のインデックス運用の投資商品を選んでおけば問題ありません。


新NISAで問題になってくるのは、成長投資枠です。

成長投資枠では普通の投資と同じようにアクティブ運用の投資商品を買うことが出来てしまいます

特に証券会社や銀行はこの成長投資枠で手数料の高いアクティブ運用の投資商品を買わせて来る可能性があります。

新NISA制度は投資する側ではなく、投資商品を売る側にとっても儲けるチャンスであると思っていることに注意が必要です。

基本姿勢として、ネット証券に口座開設して自分で勉強して成長投資枠の投資商品を選ぶこと

これだけは何があっても崩さないようにしましょう。

アクティブ運用の投資商品への投資はハイリスクであるため、投資ではなく投機と理解する

アクティブ運用の投資商品への投資はハイリスクであるため、投資ではなく投機と理解する

アクティブ運用の投資商品は指数よりも上の成績を目指してファンドマネージャーが運用を行うことになりますが、だからと言って必ずしも指数よりも上の成績を叩き出せるわけではありません。

ファンドマネージャーの手腕によって成績は大きく異なります。

また、手数料が高いため、アクティブ運用の投資商品を保有すること自体にかかるコストも馬鹿にできないものとなります。

もし、指数よりも良い成績を残せた場合はリターンも大きくなりますが、指数よりも良い成績を残せなかった場合はリターンが少なくなり、下手すると損失を出すことになります。

また、投資商品が信託期間の終了の前に運用が終了する「繰上げ償還」が起きる可能性も高くなります。

そのため、アクティブ運用の投資商品はインデクス運用の商品よりもリスクが高く、初心者がいきなり手を出していい商品ではありません

何も知識のない初心者がアクティブ運用の投資商品に手を出すことはギャンブルと何も変わらず、多くの場合は資産を増やすことが出来ずに反対に資産を減らしてしまいます。

もちろん、資産を増やすことが出来ることもあるかもしれません。

しかし、アクティブ運用の投資商品は難しい投資商品です。

何も勉強せずに勝ち続けることが出来るほど甘くはありません。

たまたま勝ってしまうと、その経験を頼りに「絶対勝てるはず」という根拠のない投資をしてしまい、勝った分を失うどころか、元本割れを起こして損をしてしまうこともあるわけです。

これは一発を狙うただのギャンブルと変わらず、絶対にこのような状況に陥ってはいけません。


アクティブ運用の投資商品はインデックス運用の投資商品のようにほったらかしが通用するものではありません

インデックス運用の投資商品と同じような保有のし方をすると損をする可能性が高いので、インデックス運用の投資商品を買う時とは異なった知識を持つ必要があります。

また、投資商品の評価額を気にして買い時だけではなく売り時も見極める必要があるため、やや面倒な投資になるでしょう。

長期保有ではなく短期保有が向いているため、決してアクティブ運用の投資商品を長期保有の投資商品として選んではいけません。


自分に必要なのは短期で出す儲けなのか、長期でコツことと積み立てて出す儲けなのか、ここをよく考える必要があります。

どうしてもアクティブ運用の投資商品を買いたいのであれば、保有資産の全体の1割以下程度にした方がいいでしょう。

個人的には今後アクティブ運用の投資商品を購入する予定はなく、インデックス運用の投資商品と高配当のETF(こちらアクティブ運用の投資商品に似ている部分もありますが)、債券ETFの3本柱で資産運用していくつもりです。

ですので、このブログではアクティブ運用の投資商品をお勧めしない方針ですが、どうしてもアクティブ運用の投資商品を買いたいのであれば、投資商品の中身をきちんと確認して理解すること、売り時や買い時をきちんと見極めること(ほったらかしは厳禁)をきちんと理解して、インデックス運用の投資商品と同じとは思わずに資産運用をしていくことを心掛けてください。

アクティブ運用の投資商品は証券会社や銀行にとっても稼ぎ頭となる投資商品です。

これが何を表すのかをきちんと理解して、アクティブ運用の投資商品と向き合う必要があります。

今回のお話は以上となります
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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