投資商品にはアクティブ運用の投資商品とインデックス運用の投資商品があります。
インデックス運用の投資商品は指数に連動するような成績を目指す投資商品であり、アクティブ運用の投資商品は指数よりいい成績を目指す投資商品です。
一見アクティブ運用の投資商品の方がよさそうに見えますが、必ずしもそうではありません。
アクティブ運用の投資商品がなぜ長期投資に向かないのか、アクティブ運用の投資商品の特徴を確認しながら説明したいと思います。
目次
アクティブ運用の投資商品は手数料が高い
アクティブ運用の投資商品は、インデックス運用の投資商品に比べ手数料(信託報酬等)が高い傾向にあります。
毎年1%以上の手数料がかかる投資商品も少なくはありません。
個人的に毎年0.5%以上の手数料がかかるのは、手数料が高すぎると思います。
この手数料の高さは、長期保有で保有し続ければ、インデックス運用の手数料の安い投資商品との成績の差に顕著に現れて来ます。
手数料が高ければ高いほど、投資のパフォーマンスは落ちます。
指数より上の成績が実現できればいいのですが、指数より下の成績になってしまうと投資の効率も落ち、うまく資産を増やすことが出来ません。
アクティブ運用の投資商品は資産運用会社の実力で成績が決まる
アクティブ運用の投資商品は、インデックス運用の投資商品に比べ、資産運用会社の実力が試されるものです。
うまくいけば指数よりも上の成績となりますが、うまくいかなければ指数よりも下の成績、下手をすると損をしてしまうこともあります。
その為、インデックス運用の投資商品に比べて不確実性が高く、長期投資には向いていません。
少し投機の要素があり、個人的には10年も保有したいと思いません。
多くのアクティブ運用の投資商品は、長期的に見るとインデックス運用の投資商品に成績が負けています。
それくらい運用の難しい投資商品であり、選ぶのも難しい投資商品です。
一部の指数よりいい成績が出せたアクティブ運用の投資商品を選択できれば儲けられますが、その一部の投資商品を見抜く力が必要となり、初心者にはきついことだと思います。
アクティブ運用の投資商品は10年後になくなっている可能性が高い
アクティブ運用の投資商品は、10年間で半分から三分の一がなくなっています。
日本株に投資するアクティブ運用の投資商品の約三分の一が10年間でなくなっており、米国株に投資するアクティブ運用の投資商品は10年間で約半分がなくなっています。
これはインデックス運用の投資商品に比べると割合が高く、長期保有することのリスクが高いとも言えます。
幸いなことに、つみたてNISAではこのようなアクティブ運用の投資商品がほとんど取り除かれているのですが、つみたてNISAではなく普通に投資信託を購入する場合は注意が必要です。
投資商品がなくなると言っても投資したお金がまったくなくなってしまうのではなく、償還されます。
ただし、ほぼ確実に元本割れになりますので、資産は減ることになると思います。
10年、20年という長期投資を目指してアクティブ運用の投資商品を買うのであれば、この現実をしっかりと理解しておかなければなりません。
アクティブ運用の投資商品は短期売買であることを覚えておく
アクティブ運用の投資商品は長期投資に向かないことをお話ししてきました。
個人的にあまりお勧めしない投資商品ですが、どうしてもアクティブ運用の投資商品が買いたければ、短期売買をする必要があることを覚えておきましょう。
どこまで増えたら利益を確定するか、その見極めをしっかり行うことです。
これが出来ないのであればアクティブ運用の投資商品は買ってはいけません。
アクティブ運用の投資商品はNISAという非課税枠も利用できますが、つみたてNISAではほとんど利用できません。
アクティブ運用の投資商品でお金を増やしたければNISAの選択もありですが、インデックス投資よりもギャンブル性が高いことを忠告しておきます。
元本割れをした時にどのような対応を取るか、その判断が重要です。
右肩上がりの指数に投資して暴落が来ても保有し続けるというインデックス投資のような戦略ではうまくいかないこともあります。
アクティブ運用の投資商品はとにかく買って保有し続けるという手段が使えず、投資の初心者向けの商品ではありません。
判断に自信があれば買うことを止めませんが、自信がないのであれば絶対にやめておいた方がいいです。
初心者がビギナーズラックでお金を増やしてしまうと、余計にしっかりした判断がしにくくなるので、やるのであればしっかりと勉強して判断力を身に付けることです。
それが面倒であればアクティブ運用の投資商品は最初から買わないこと。
この事をきちんと守ってほしいと思います。
今回のお話は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。